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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
この ”カブリ” は、本当にカブリなのか?(その1)
2019年02月03日
|
画像処理のはなし
1月は一夜晴れただけですが、2月の新月期はオケラかも。
そんな事は毎年の事なのですが 問題はブログネタがないこと、
そこで思い出したのが、
当ブログのライフワークにもなっていた「天体アルバム」が2018年後半以降未作成でした。
本来は四半期毎に選んだお気に入りの撮影画像をアルバム化するのですが、
昨年後半はまともに晴れず撮影画像が少なすぎてついつい先延ばしになっていました。
それでも記事2回分にはなるという事で、選んだ画像の再処理を始めたのですが・・
画像下端に現れる明るい帯状の”カブリ”の処理に疲れてしまいました。
先月(1月)に撮れた貴重な画像でも 下端の ”
カブリ
”が目立ちます ↓
この画像撮影時は鏡筒開口部の天井に、趣味部屋の照明があたっていた事がわかっています
( 上の掲載画像はカブリ が目立つよう彩度・コントラストを強調しています )
団地内での撮影のためカブリが出るのはあたりまえ、
あとは目立たないよう どう処理するか? ということで、自己流の処理方法
「二度の減産でG/Bカブリを補正する(ステライメージ)」
などをやってきたのですが ・・・
”カブリ” だとしたら、なぜいつも
カメラのミラーBOX側に発生するのか?
( ミラーBOXの出っぱりはカメラ上部ですが、倒立画像になるため画像下端に影響が出ます )
一番目立つ帯状のカブリの原因は防犯灯などによるものではなく、
「
フラット画像と撮影画像の特性の違い
」
では無いか? と考るようになりました。
先日室内照明で作成し直した
R200SS(
コレクターPH)
のフラット画像 ↓
ISO 3200 1/40秒×16枚コンポジット LPS-D2 EOS6D(HKIR改造) *ホワイトバランス調整
なし
LED光害対策フィルターのLPS-D2を付けてから、R・G・B毎のレベルの差がすごいことになっています
そうだとしても、どうやったら改善できるのかが重要ですが ・・・
ネットで検索したところ HIROPONさん のサイトで
フラット補正の裏ワザ ~RGB分割フラット補正~
が見つかりました。
わたしが使っている
ステライメージ
では
フラット処理のパラメータ
(ガンマ・オフセット)
を R・G・B個別に設定する事ができません。
この 「
RGB分割フラット補正
」 がユニークなのは
以下の手順で R・G・B毎に個別にフラットのパラメータが設定できる事。
( * 詳細は上記のサイト記事を参照願います )
①
各撮影画像を「ダーク補正」、「ホット/クールピクセル除去」、「ベイヤー・RGB変換」でカラー化します。
(注1)フラット補正は行わない (注2)「ベイヤー・RGB変換」で
ホワイトバランスは「自動」
で
②
カラー化した各撮影画像を「RGB三色分解」する。
使用するフラット画像も以下の方法でカラー化したあと「RGB三色分解」します。
③
フラット画像をフラットダーク画像で「ダーク補正」した後、「ベイヤー・RGB変換」を行います。
(注)「ベイヤー・RGB変換」では
ホワイトバランスは「自動」
で
④
カラー化したフラット画像を「RGB三色分解」する。
これで各撮影画像をR・G・B毎にフラット画像のR・G・Bでフラット補正が可能になります。
⑤
各撮影画像のR・G・B毎にフラット画像のR・G・Bでフラット補正します。
⑥
フラット補正が終ったら各画像毎に「RGB合成」を行います。
ここからやっと各画像をコンポジットして通常の画像処理を行います。
(注) にある「ベイヤー・RGB変換」時のホワイトバランス操作については 記事内に記載はないのですが、
実際にホワイトバランスを自動で行ったところ、R・G・Bのレベル差が見事に補正されてました。
R200SS(コレクターPH)
のフラット画像にホワイトバランス(自動)を実施した結果
↓
G画像のレベルに B・R画像のレベルが引き上げられた結果、カーブも近似している事がわかりました
わたしもカブリがひどいときに、
ステライメージ
の「フラット補正」パラメータの
ガンマ・オフセットをいじったことがあるのですが、
RGB一括のパラメータ設定のためか、ぱっとした成果は得られませんでした。
今回 この 「
RGB分割フラット補正
」 なら成果が期待できるかもと、
連日 趣味部屋に閉じこもって検証してみました。
フラットパラメータの適正値の判定(R・G・B別) ↓
撮影画像1枚を選んでパラメータを変えてみたのですが、背景が複雑で判定がむづかしい。
そこで良さそうなガンマの範囲に絞って、パラメータの組み合わせでRGB合成までやって選ぶことに。↓
その結果、R・G・Bともガンマ0.97、オフセットはすべて0が
もっとも背景がフラットになりそうでした。
ガンマ・オフセットのパラメータがRGB同じで良いなら、
あえて「RGB分割」してフラット補正する必要は無い、という事で画像処理した結果です。
表示レベルを1/4に圧縮してみると ↓
下端を除けば十分フラットになった気がするのですが ・・
やはり下端の帯は光害による”カブリ”なのでしょうか?
撮影はできそうにないので、他の画像でも引き続き検証してみます。
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この時期は『東京が雪なら、越後は晴れ!』と思っているのですが、
東京が記録的な雨無し天気じゃ、あきらめるしか。
昨夜は記事関連で気になっていたフラット光源までの距離関連で
夕方曇り空に向かってフラット撮影を実施。
これで改善があるのかも検証してみます。
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