雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

『親亀子亀方式』再検証(at ペリカン星雲)

2013年08月15日 | それでも星は流れる
昨夜は半月がまだ高いのに黄色く見え、とても撮影に適した夜では無かった。
ただ、まともな撮影ができなくなってほぼ40日が経過し、
中途半端に終わっている『親亀子亀方式』によるオートガイドの検証くらいならできるだろう、
という事で気持ちを奮い立たせ、23時過ぎに機材の設営を始めた。
前回7/19記事  で、
赤緯(Dec)の流れが増加した原因が、ファインダーによる左右バランスくずれに
よるのでは無いかと考え、対象導入後取り外す事にしました。

( ステラナビゲータ 9 で作成 )
一つ目の対象に選んだのはペリカン星雲(はくちょう座)
久しぶりなのでトラブルが予想され、エクステンダーなしのR200SS(f=800mm)で検証。

予想通り、PHDガイディングのキャリブレーションでEM-200赤道儀の持病のコネクタルーズが発生し、
コードの抜き差しでキャリブレーションを完了する事ができたが、
実は赤緯(Dec)制御のコネクタピンのルーズは継続していた事が後でわかった。
赤緯(Dec)が時間と共に追尾誤差が拡大。(この時点では原因わからず)
撮影画像のガイド結果グラフからも、赤緯(Dec)が直線的に追尾ズレが増加。
(ルーズにより赤緯(Dec)の制御信号が届かず、極軸設定誤差がそのままズレとして表れたもの)
撮影した10分×7枚画像を重ねて見ると。 (画像クリックで全体画像表示)

特に赤緯(Dec)方向の大きな流れの原因は、このあと検証したIC.1396(ケフェウス座)
のキャリブレーション時にわかるのですが、それは次回にという事で・・・

北極星がなんとか見える透明度2.5/(5段階評価)で撮影したペリカン星雲です。
撮影DATA: 2013/08/15am 01:26’~ VixenR200SS(f=800mm F4.0)バーダーMPCCⅢ 
露出 10分×7枚加算平均コンポジット ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (気温23℃ 冷却-2℃)
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7

透明度は悪かったのですが、20cmの口径と画像処理でなんとか絵にしました。

次回は

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条件は良くありませんでしたが、久しぶりのガイド撮影でした。
次回はこのあと撮影したIC.1396ですが、Decのルーズは回復したものの
透明度が更に悪くなり、作品としては期待できません。

雲上くもがみ
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