くみちゃん日記

日本共産党長野市議が
暮らしの中の声と
政治への願いを
ご紹介します。

新友会と政務調査費

2008-08-30 21:10:17 | Weblog
昨年の選挙で新しい議員メンバーになってから、議会改革の検討を続けています。新聞報道もあり、「政務調査費」に関心が集まっています。

共産党市議団の代表は野々村議員。彼女の報告を受け、団としての対応を協議するのですが、新友会の対応には“あ然”としてしまいます。

「政務調査費」検討委員会は13回の会議を重ねてきたが、ほかの会派は減額を主張しているのに、唯一つ最大会派の新友会が現状維持を主張し、まとまりがつかない。最後は正副委員長にお任せということになり、新友会の代表と副委員長の野々村議員に下駄をあずけられた。

苦労を重ね、何とか合意できるところでと努力されたようだったが、市民世論に押された形か、なんと急転直下、新友会は「6万円に」と主張された。

一体どうなっているのか。会派の主張に一貫性がない。議会最大会派の責任をどうお考えなのだろうか。

 議会報の改革も同じようなことがあった。質問者名の明記がない今の形式を変え、議員の名前の入った議会報を編集しようと、幾度会議で話し合ったことだろう。私は時々感情が切れそうになりながら、粘り強く話し合い、結局9月議会報から実現できることになり、議会改革の大きな一歩になるのは本当に嬉しい。

 質問も一門一答方式になるし、議会はより市民にわかり易く、身近に感じてもらえるよう、市民の目線で努力を続けます。議会改革は一歩を踏み出します。

 政務調査費については、共産党市議団としての見解を別途正式に出す予定です。

荒砥沢ダムの視察から

2008-08-28 00:00:55 | Weblog
 日本共産党の視察団が岩手・宮城内陸地震による荒砥沢ダムの被災状況の視察に行き、今日帰ってきました。長野市議団からは私と宮崎議員が、途中からの参加になりましたが、荒砥沢ダムの状況をつぶさに見る貴重な体験をさせていただきました。宮城の県議団長を始め、栗駒市の共産党の議員団の案内でダム管理者の説明も受け、山体崩壊の現場まで入ることができ、崩落の規模の大きさに度肝を抜かれました。ダム施設には日ごろ職員はいませんが、地震直後にダムの直下で営業している「さくらの湯」の温泉宿の経営者である大場さんがダムの様子を見に行き、そこで見た光景を生々しく語ってくれたことも印象的でした。大場さんは、山が大噴火を起こしたと思ったそうです。

地震が起きたのが、6月14日、午前8時43分。約3分後にダムの様子を見た貴重な証人です。大きな音に驚き、すぐ車でダムに上がったそうですが木の生えた山がすべるように、ものすごい勢いでダム湖にながれこみ、洪水吐けのクレスタを超えた水が流れた様子を語ってくれました。

ダムの水位は一時間おきに計測されているのですが、8時の時点から9時の時の水位は2メートル42センチ上昇している記録は残っています。ただ、大場さんが見た時点の水位は記録にないとのことでした。しかし、クレスタを超えた水の流れは跡も残り事実であると受け止め、「段波」という現象、だんぱと読むのですが、5メートル位になったのではないかということでした。

このダムは、ロックフィルダムで提高は74,4M、農業用水用の目的で、国直轄で作られ、試験たんすいを平成6年から始めたのですが、供用開始は平成10年。すぐ地すべりが起き、県費負担3億5千万かけて地すべり防止事業が行なわれています。震源地はダムより13キロ上流地点。このダムにためる水の10分の一に当たる土砂が流れ込んだそうです。道路の移動などから、山が300メートルダム湖に向かってせり出し、140メートル沈んだとのことでした。

 栗駒ダムとその上流、風光明媚な観光地だったという「清めの滝」まで足を伸ばしました。沢は荒砥沢ダムの二追川(にはさまかわ)ではなく三追川になるのですが、流れ出した土砂でグランドができたような川辺でした。自然エネルギーの巨大さを改めて感じました。

 人はすべてのことを予知できない。しかし、現況を大きく変える構造物を作る場合は危険を増幅することをしてはいけない。しかも命にかかわることは、なおさらであろう。浅川のダム建設予定地の直下には何万人という人が住む。長沼、豊野の内水対策を強化して、お金をかけるべきであって、ダムは作るべきではない。しみじみ思う。

試着室でのこと

2008-08-26 00:42:15 | Weblog
 小学4年生の娘は目にみえて成長しています。春に買った服が秋には着れないという、まったくお金のかかる成長振りです。外履きのズックなども、安く手に入れたものほど半年ほどで小さくなるか、はがれるか、結構娘をつれて買い物に出かけます。
 
 先日ジーパンを買いに入った店で、気に入ったのが見つかり、試着をするために試着室に入り、私はその前で待っていました。そこは、試着室が並んでいるので、自然と隣の人の声が聞こえます。「もういいかい」と若いお母さんが声をかけると「だめ、だめ」とかわいい声、思わず「おいくつですか?」と聞くと「三歳なんです」と微笑むお母さん。つい私も笑ってしまい、「レディですね」と言うと、「ほんとに、もう」とおどけてみせる。

 三歳の子どもが気に入った洋服を着るために試着室に入り、鏡に映る自分の姿を見ているのだろう。カーテンを開けようとする母親に、まだあけないで、と主張している女の子を想像し、また怒ることなく、ニコニコと待っているお母さんに、優しさを感じて気持ちがホンワカしました。ああ平和っていいな、と思いました。

 少しおおげさですね。

病院の待合室にて

2008-08-20 00:06:37 | Weblog
 病院の待合室は落ち着かない。先生は何て言うのか、そればかり気になり、手にする新聞や雑誌の文字も素通りしていってしまう。

周りを見ると当然ながら年老いた人が多い。若い息子さんか、嫁さんか付き添っている人もたまにいるけど、ほとんどがご夫婦である。診察室の中まで付き添って入っていく。「こういう人たちも、後期高齢者医療制度のなかで年金から保険料を天引きされ、戸惑っているのだろうな」と思う。

 会計窓口では、四方山話が耳に入ってくる。診察を終えホッとした気分からか、隣の人に病歴の話をしている人も居る。自分の若い頃の話をして、「嫁さんの悪口は言うもんじゃない」と同世代の人に熱心に話している人も居る。

病院で知り合いになったらしい病友の顔を見つけてニコニコしている人も居る。
町の知り合いが隣に座り、「いい雨ですね」と声をかけると「今年は暑かったからなあ」とポツリ。具合の悪い体に猛暑は応える。涼しさはみなの気持ちを和ませているようだ。

ススキの穂が揺れて

2008-08-18 20:31:02 | Weblog
暑い暑い夏だった。
夕べ初めて寒さを感じて夜中に起きた。もうタオルケットだけでは眠れない。

共産党の県議団と市議団合同の浅川穴あきダム水理模型実験とその後の県の報告会についての検討会があった。

7月の16日、23日、8月5日の3回にわたって行なわれた公開実験で、県は穴が詰まらないことを確認し実験は成功し詳細設計に入ると口頭でも文書でも発表した。

しかし、疑問は何も解明されず、流域の住民の不安は置き去りにされたままである。確かに、流木に見立てた棒は穴をふさがず、16ミリ以上の石は流れないとする土砂の25分の一の模型砂は穴をふさぐことはなかった。

つまり、穴がつまることは「想定外」ということにするようだ。

住民は、現実に洪水時に大量のゴミや流木が流れ、それが橋脚に引っかかり、大災害をもたらした鳥居川水害を経験している。大きな石がぶつかり合う音の恐ろしさを覚えている。県は穴をふさがない条件を作って実験をした。それでは、現実に起こりうる条件が排除されている。

本来なら、穴が詰まる状況を作り、どういう対策をしたらその詰まる状況を避けることができるかを見せてくれるのが実験ではないか。

何のためにダムを作るのか、長沼豊野の下流地域の内水被害はなくなるのか。
9月27日に「やっぱり浅川ダムはいらない・学習交流会」を開催することになった。下流地域の豊野の住民に大いに参加してもらえるよう取り組みたい。

小学生は20日が2学期の始業式。宿題のまとめに追われている娘の姿は○○年前の私の姿にダブる。

お久しぶりです

2008-08-11 22:46:56 | Weblog
 7月の17日に、京都の宇治市へ浅川の穴あきダムの水理模型実験の模様を見学に行ってから、暑さと忙しさにかまけてパソコンに向き合っていませんでした。その後、少し体調を壊し、ぐずぐずと思うように動けない日にちを過ごしてしまいました。やっと心身ともに落ち着き、現実に向き合う気力が出てきました。

 今夜7時から豊野の福祉センターにて実験の報告会が開かれ、参加してきました。思ったより人は少なく驚くほどでした。5人の人から質問意見が出されましたが、「すぐに詳細設計に入るわけではなく、まだ様々な検証が必要と考えている」とのことでした。良かった!もっと検証が必要との認識は一致する。


 私は、流木止めの捕捉工は平成7年の鳥居川災害の経験から大変不安で、新たな災害の要因になるのではないか、浅川排水機場のごみの除去について体制を充実して欲しいと意見を述べた。会議後、現場から出されている要望を踏まえて、重機でつかめるようコンクリートの足場の拡幅と、重機を運搬する車両をいつでも準備できるよう体制の強化を担当者に訴えてきた。

 ダムの建設で豊野や長沼の内水被害がなくなるか。答えは残念ながらノーである。何よりも急がなければならないのは、遊水地の設置だと私は確信している。
それは100年の確率ではなく、毎年のように、実は今年の秋の台風シーズンまでにするべきことはしなければならないのだ。浅川の草刈、土砂の排出、機場の能力を最大限発揮させるための整備、などなど。

 人間具合が悪いときは、活字に向かえない。集中して物事を考えられない。困ったよ、と知人に言ったら「丁寧に生きるのが大事だよ」と言われた。そうだ、じたばたしないで、ゆっくり行こうと、腹がすわった。感謝である。