このところアジア系ドラマに偏重していたLaLaTVが、春からは2本も日本未放映のアメリカドラマの新作を入れてくれまして、とってもいいことですね。「24」と「プリズンブレイク」のヒットからこっち、アメリカドラマの復調への流れができてきてるような感じがします。
1本は「ギルモアガールズ」。そしてもう1本の「クローザー」のほうが、日曜日にプレミア放送されてたので見てみました。
主演のキーラ・セジウィックがゴールデン・グローブ賞で主演女優賞をとったので注目していたドラマです。
☆ LaLaTV公式サイト
☆ TVグルーヴ特設サイト
クローザーとは、証拠を積み上げたところで、最後にホシを尋問で落として決定的な証言をつかんで事件を勝利に導く役割。
ヒロインのブレンダは専門のトレーニングを積んだ「落としのプロ」です。ロス市警に新設された強盗殺人事件班のチーフとして、ポープ副本部長の推薦でいきなりアトランタからやってきて着任するわけですが、それまでチームとして完成していたところに急によそものが、しかも若い女が来たとあっては刑事たちは面白くないわけです。
そこで全員で移動願いを出してみたり、さり気に捜査を邪魔してみたりと、前途多難な不協和音が立ちはだかります。しかしブレンダは一向に意に介さず、自分の仕事を貫き通そうとします。
・・・こう書くと、バリバリのキャリアウーマンで、クールでタフなタイプの「姐御」を連想するのですが、キーラ・セジウィック演ずるブレンダはそういう典型からは大きくはずれ、なんというか・・・「割と普通」?
甘いものに目がなくて、イケナイと知りつつドーナツやケーキに手を出してしまったり。尋問前に鏡の前であーだこーだ服のコーディネートに悩んだり(尋問テクニックとしての印象ねらいというより、本気でワードローブの着こなしに夢中になってる風)、部屋やデスクが片付けられなかったり、昔の男にネチネチしてみたり・・・
女性向けコンテンツのチャンネルLaLaTVが放送権獲得したのも「女性の共感を得るヒロイン」という考えからなんでしょう。
でも、公式サイトのコピー「スィーツがやめられなくても、恋愛に不器用でも、都会になじめなくても・・・」みたいなのは、ちょっと狙いすぎつーか。あれだと「グレイズアナトミー」が「恋の解剖学」っていうサブタイでイメージ悪くしてるのと同じような蛇足を感じるんだけどなぁ。
まぁ「恋する尋問捜査官」みたいなベタなサブタイがつかなかっただけでも好感度アップですか。
公式見て受けるイメージと本編は結構違って、実際は登場人物の心理がっつり四つにがぶり寄りな、どっちかというと硬派な犯罪ドラマです。
ブレンダを推薦してくれたポープは、実はブレンダの元不倫相手で、FBIのハワードともちょっと怪しげという恋愛ネタもしっかり盛り込まれてはいますが、パイロットの時点ではそれが邪魔にならないので安心しました。
もうね、恋愛ネタでドラマの雰囲気が壊されるのはご勘弁願いたいと。(おいおい)
普段は「ヒロイン超うぜー」と、アンチヒロインの会を設立する勢いの私ですが、ブレンダは「コールドケース」のリリーとは対極にあるキャラながら、何か同じような匂いを根本に感じて嫌いじゃないかもしれないと思っています。まぁ実際どうなるかは春からの本放送次第ですが。
何しろ「クローザー」ですから・・・彼女が落とさなければ始まらないし終わらない。彼女の存在がこのドラマのすべてのコンセプトなわけで、否定するわけにいかないですもんね。
確かに落としの場面は息をのみました。
優しくして信頼させ、さっと距離をとって、厳しく追及して、あなたのためなのと手を差し伸べ、冷たく突き放し、弱くなったところを包み込み、嘘を指摘してさらに手を離すふりをして・・・容疑者がブレンダしか信用できないと思わせて誘導して、真実を引き出すのです。
その絶妙さ。取調室の隣で聞いてるチームのメンバーが、思わず身を乗り出して「そこだ、来い!」とブレンダのペースに引き込まれていくのと一緒に、こっちもすっかり彼女にハメられていくのです。
自白があった瞬間の「おみごと!」と言うしかない空気・・・
そうか彼女も「コールドケース」のリリーと同じで、犯罪にとらわれた人を解放する「憑き物落とし」なんですね。
そのブレンダと心理戦を戦う容疑者の方も、役者がヘタではドラマが台無しなわけで、パイロットの対戦相手・・・コリアー博士の秘書エレン役はAllison Smith。「ザ・ホワイトハウス」のレオの娘マロリー役などでおなじみです。
取調室という一対一の空間で丁々発止の心理戦を繰り広げて行くさまは、まるで緊迫した舞台を見るようでした。これからどんな強敵が登場するのか非常に楽しみです。
また、ブレンダ以外はほとんどオヤジたちなので、オヤジ萌えなひとにはもう、オヤジデカ盛り状態でこたえられないですね!(だからどっちかというとこれ、色的にLaLaTVというよりスパドラじゃないのかなぁと思ったりするんですよね)
ブレンダの元彼ポープは「OZ」のシリンガーおやじことJ.K. Simmons!まったくもって食えないオヤジぶりは相変わらずです。
FBIのハワードことJon Tenneyと、フリン刑事のAnthony John Denisonは、二人とも「CSI:5」でカジノ王を演じていたという筋金入りのオヤジですね!
チームに一人だけ女性がいるんですが、お茶くみっすか?みたいな存在感のなさで、ほんとにオヤジマニアのためのドラマと呼んでもイイのではないでしょうか。
そうそう若手が一人、黒人男性刑事のガブリエルがブレンダにアゴで使われていますが、筧利夫さんの番宣ではめたくそ言われていて、これから「ハイ」とか「そうですね」しか言わなくなるんじゃないかとか評されていました。
・・・私もそう思う(爆)。彼の成長物語としても楽しめるようになると、なかなかこのドラマお買い得なのではないでしょうか。
1本は「ギルモアガールズ」。そしてもう1本の「クローザー」のほうが、日曜日にプレミア放送されてたので見てみました。
主演のキーラ・セジウィックがゴールデン・グローブ賞で主演女優賞をとったので注目していたドラマです。
☆ LaLaTV公式サイト
☆ TVグルーヴ特設サイト
クローザーとは、証拠を積み上げたところで、最後にホシを尋問で落として決定的な証言をつかんで事件を勝利に導く役割。
ヒロインのブレンダは専門のトレーニングを積んだ「落としのプロ」です。ロス市警に新設された強盗殺人事件班のチーフとして、ポープ副本部長の推薦でいきなりアトランタからやってきて着任するわけですが、それまでチームとして完成していたところに急によそものが、しかも若い女が来たとあっては刑事たちは面白くないわけです。
そこで全員で移動願いを出してみたり、さり気に捜査を邪魔してみたりと、前途多難な不協和音が立ちはだかります。しかしブレンダは一向に意に介さず、自分の仕事を貫き通そうとします。
・・・こう書くと、バリバリのキャリアウーマンで、クールでタフなタイプの「姐御」を連想するのですが、キーラ・セジウィック演ずるブレンダはそういう典型からは大きくはずれ、なんというか・・・「割と普通」?
甘いものに目がなくて、イケナイと知りつつドーナツやケーキに手を出してしまったり。尋問前に鏡の前であーだこーだ服のコーディネートに悩んだり(尋問テクニックとしての印象ねらいというより、本気でワードローブの着こなしに夢中になってる風)、部屋やデスクが片付けられなかったり、昔の男にネチネチしてみたり・・・
女性向けコンテンツのチャンネルLaLaTVが放送権獲得したのも「女性の共感を得るヒロイン」という考えからなんでしょう。
でも、公式サイトのコピー「スィーツがやめられなくても、恋愛に不器用でも、都会になじめなくても・・・」みたいなのは、ちょっと狙いすぎつーか。あれだと「グレイズアナトミー」が「恋の解剖学」っていうサブタイでイメージ悪くしてるのと同じような蛇足を感じるんだけどなぁ。
まぁ「恋する尋問捜査官」みたいなベタなサブタイがつかなかっただけでも好感度アップですか。
公式見て受けるイメージと本編は結構違って、実際は登場人物の心理がっつり四つにがぶり寄りな、どっちかというと硬派な犯罪ドラマです。
ブレンダを推薦してくれたポープは、実はブレンダの元不倫相手で、FBIのハワードともちょっと怪しげという恋愛ネタもしっかり盛り込まれてはいますが、パイロットの時点ではそれが邪魔にならないので安心しました。
もうね、恋愛ネタでドラマの雰囲気が壊されるのはご勘弁願いたいと。(おいおい)
普段は「ヒロイン超うぜー」と、アンチヒロインの会を設立する勢いの私ですが、ブレンダは「コールドケース」のリリーとは対極にあるキャラながら、何か同じような匂いを根本に感じて嫌いじゃないかもしれないと思っています。まぁ実際どうなるかは春からの本放送次第ですが。
何しろ「クローザー」ですから・・・彼女が落とさなければ始まらないし終わらない。彼女の存在がこのドラマのすべてのコンセプトなわけで、否定するわけにいかないですもんね。
確かに落としの場面は息をのみました。
優しくして信頼させ、さっと距離をとって、厳しく追及して、あなたのためなのと手を差し伸べ、冷たく突き放し、弱くなったところを包み込み、嘘を指摘してさらに手を離すふりをして・・・容疑者がブレンダしか信用できないと思わせて誘導して、真実を引き出すのです。
その絶妙さ。取調室の隣で聞いてるチームのメンバーが、思わず身を乗り出して「そこだ、来い!」とブレンダのペースに引き込まれていくのと一緒に、こっちもすっかり彼女にハメられていくのです。
自白があった瞬間の「おみごと!」と言うしかない空気・・・
そうか彼女も「コールドケース」のリリーと同じで、犯罪にとらわれた人を解放する「憑き物落とし」なんですね。
そのブレンダと心理戦を戦う容疑者の方も、役者がヘタではドラマが台無しなわけで、パイロットの対戦相手・・・コリアー博士の秘書エレン役はAllison Smith。「ザ・ホワイトハウス」のレオの娘マロリー役などでおなじみです。
取調室という一対一の空間で丁々発止の心理戦を繰り広げて行くさまは、まるで緊迫した舞台を見るようでした。これからどんな強敵が登場するのか非常に楽しみです。
また、ブレンダ以外はほとんどオヤジたちなので、オヤジ萌えなひとにはもう、オヤジデカ盛り状態でこたえられないですね!(だからどっちかというとこれ、色的にLaLaTVというよりスパドラじゃないのかなぁと思ったりするんですよね)
ブレンダの元彼ポープは「OZ」のシリンガーおやじことJ.K. Simmons!まったくもって食えないオヤジぶりは相変わらずです。
FBIのハワードことJon Tenneyと、フリン刑事のAnthony John Denisonは、二人とも「CSI:5」でカジノ王を演じていたという筋金入りのオヤジですね!
チームに一人だけ女性がいるんですが、お茶くみっすか?みたいな存在感のなさで、ほんとにオヤジマニアのためのドラマと呼んでもイイのではないでしょうか。
そうそう若手が一人、黒人男性刑事のガブリエルがブレンダにアゴで使われていますが、筧利夫さんの番宣ではめたくそ言われていて、これから「ハイ」とか「そうですね」しか言わなくなるんじゃないかとか評されていました。
・・・私もそう思う(爆)。彼の成長物語としても楽しめるようになると、なかなかこのドラマお買い得なのではないでしょうか。
観たい~~
富豪になったらケーブルテレビ絶対引くぞ…
というか、
衛星でやるか、DVDにでもなったら絶対観たい。
WOWOWさん、ひとつ、どすか?
私も楽しみにしていました先行放送。
スウィーツが手放せないとか何とかは、そんなに気にならずにすみ、安心しました(笑)
なんでLaLaで?と思いましたが、まー、やっぱり女性向けなんでしょうかね?
それにしても「落としのプロ」って ヤマさん、とかゴリさん、とか、おっさんのイメージですぅ(古い~)
最後の、モニターで部下みんなが食い入るように見守っている場面、面白かったですね。
ああやって徐々にチームみんなが納得するようになるんでしょうね。
面白そうですよ!パイロットからかなりぐいぐいきています。ひきつけられました!
これはDVD出ると思いますがどうでしょうね。人気が出て早くにレンタルとかになるといいですね。
>スーさん
なんていうか、HPを見た限りではアリー的なところがもっとあるドラマなんだと思ったのですが(^_^;)、
そんなことなかったですね。普通に刑事もの。
アリーっぽいのはブレンダの口裂け女なクチビルくらいでしたか。
女性の共感は得るかもしれないですが、それを強調することで男性視聴者を逃すような気も。LaLaでやることで普通に男の人が見なさそうじゃないですか(^_^;)
落としの場面の演出うまかったですよね。あの山場はかなり見せるなぁと感心しました。
カツ丼やおふくろさんの話ってネタとして語られてますけど、あながちああいうのも手法として間違ってないんだなと納得したりして・・・
最終回まで見た目でもう一度見直すと、なんとコネタの宝庫ではありませんか!(笑)。
「僕は誰とでもやっていけるタイプですが」って、ガブちゃん・・・。
その順応性が墓穴を掘る(笑)。
しかしこの放送時間、何とかなりませんかね~(苦)。
二度目はガブちゃんビューで見ると、最高っすね!
しかし、このときの彼らは、後からまったく逆の意味で辞職願いを出すとは思ってなかったでしょうにね。