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くまぷーの海外ドラマblog

海外ドラマを脇役チェックなどしつつ
あれこれ見ています。

コールドケース5 第3話 「儀式」

2009年07月31日 | コールドケース
2006年7月21日にアーミッシュの村からラムスプリンガの儀式のために、16歳になったアンナとレイチェルの二人の少女が旅立った。新しい世界への期待で胸を膨らませるアンナと、不安におびえるレイチェルははじめて見る文明と都会の喧騒に飲み込まれていく・・・
そして現在(2007年10月)、リリーのもとにアンナの妹サラが訪ねてきて、アンナを探して欲しいと依頼してきた。アンナは村を出て以来毎日手紙をよこしていたのに、それが突然途絶えたのだという。ずっと心配していたサラは自分のラムスプリンガを待って警察にやってきたのだった。
そこで身元不明の死体などをあたっていたところ、時期と年齢が一致するものを発見。それはケンジントンの廃屋の地下室出発見された遺体で、写真によってアンナと確認された。
アンナの母は、娘の死を「神のご意志だからもういい」と言うが、リリーたちは再捜査して真相を明らかにしようと思う。そしてリリーとヴェラがアーミッシュの村を訪ね、アンナとラムスプリンガで村を離れ行動を共にしていたレイチェルに話を聞くことに・・・

一方、リリーが撃たれた事件から5ヶ月たって、やっと発砲で割れた窓に新しい窓ガラスがはめられ、事件の傷跡も薄れようとしていた。しかし、事件の当事者たちの心はいまだ癒えない傷を抱えていた。
スコッティはスティルマンに、「内務監査に報告したのか」と問い詰めるが、「あれはみんな知ってること」と返されてショックを受ける。
そしてリリーは、命じられたとおりにセラピストの下へ通い始めるが、自分をさらけ出すことができず、セラピストとの間に壁を作ろうとしていた・・・

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もしかして今回は、今までで一番新しい事件なのではないだろうか。
いつもは何十年前もの事件で、その時代の習俗を忠実に再現しているのがこのドラマのキモになっているが、今回は事件が新しいのに、アーミッシュの村を描いているために時代の新しさを感じないという、不思議なパラドックスが起こっていて面白い。
アンナたちがいる2006年のフィラデルフィアまで、なぜかアーミッシュの衣装の持つ空気にひきずられるように、古めかしく見えてしまうのだからなかなか強力だ。

しかし今回「ラムスプリンガ」と訳されていたけれど、一般的には「ラムシュプリンガ」らしい。「ラムスプリンガ」でぐぐるとひっかかってくるのは今回のエピ関連の記事だけだったりする。うーむ。
この間MXテレビで「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」でアーミッシュのドキュメンタリー「Devil's Playground」が紹介されていたのを・・・Youtubeで見たわけなんですが(こら)。
アーミッシュについてあまりよくわからないまま今回のエピソードを見ると、「いやー、文明の刺激を受けたら、みんなそりゃー転ぶだろ」みたいな感じにしか思わないかもしれないけど、実際のところは簡単にはいかないというかもっと根が深いようで。
なかなか面白いのでご紹介。
★ 『松嶋×町山 未公開映画を観るTV #13』(分割されているので注意)
  Devil's Playground [DVD] [Import] アーミッシュの赦し―なぜ彼らはすぐに犯人とその家族を赦したのか

外の世界に夢を感じてポジティブに生きようとしていたアンナ、夢破れて行き場をなくしていたジェイコブ、外界になじめずにそのまま帰ったレイチェル・・・
「自分なら」と考えてみたところで、リアルに彼らの苦悩を理解できるわけではないだろう。幼い頃から「神」をごく自然に叩き込まれてきた人間が、16歳にして自己責任で神との契約を行うかどうかを選択させられる、という重さは、信仰がなく文明社会に住む人間には容易に共感しにくい。
もしこれで村に戻らなかったら、今まで人生のほとんどを占めていた親兄弟と神に別れを告げなくてはいけないのだ。その喪失感を「自由」は埋めることができるのだろうか。

アーミッシュの人々が自由を求める一方で、自由を享受しすぎているために、アーミッシュの純粋さに惹かれる人もいる。・・・でもまさかそれがヴェラの担当になるとは思わなかったけど。
ヴェラってピュアなのね・・・静寂の中で木工作業しただけで、言葉もなく何か通じてしまうなんて。
でも自分なら、アーミッシュの村に仕事で行けるとか言われたら、とりあえず後学のために行ってみたい!と志願してみると思うのだけど、ミラーとジェフリーズの嫌がり方が不思議だった。やはり宗教的な忌避感があったりするのかな。

リリーはとうとうセラピストのお世話になったようだが・・・捜査中に事件に巻き込まれる→PTSD→セラピストを拒否→渋々受診→反発→覚醒・・・っていうパターン多すぎ。実際にそういう心理的傾向に陥るからそういう描写になるのかもしれないが、なんでみんなセラピストに対してあんなに反抗的なのだろう。心を閉ざしてプンプン怒ってる人ばかりだ。
特にリリーは、ただでさえ他人に心を開かない性格だからなぁ。
セラピーがきっかけで、リリーが新たな一歩を踏み出すいいきっかけになるといいのだが・・・かえって悪い方に行ってしまいそうな気がするのはなぜだろう。


【 脇俳優チェック 】

◆被害者アンナ・グンデン ....  Mackenzie Mauzy
「CSI:NY2」22話「奪われた家族」では、人魚姫姿の水死体で発見されたサラ・バトラー役。モンタナから両親の反対を押し切って歌手になるためにNYに出てきたという境遇にリンジーがわが身を重ね合わせる。サラは子供の誕生パーティで歌う仕事をしていたが、その帰りに教われて殺害されたのだった。
CBSのご長寿ソープオペラ「The Bold and the Beautiful」では2006年からレギュラー出演している。

◆アンナと一緒に村を出たレイチェル .... Ashlee Gillespie
「CSI:NY4」13話「絆」では、殺害されたリバートン判事の娘マディソン役。父判事は厳格な性格が災いして、情のない判決を下して恨みを買うことが多かった。そんな父の元に引き取られることを強制されたマディソンは反発したが、本心では父を愛していた。しかしそうとは知らない犯人が彼女に接近し・・・
「FBI~失踪者を追え」第4シーズン4話「失われた時間」では、7年前にジャックとヴィヴィアンが担当した女子大生失踪事件の失踪者スカイ・ピーターセン役を演じている。教授との不倫を清算し、傷心を癒やすため実家に帰宅途中、信じて送ってもらった同級生にを拒んだことで不幸な結果に・・・
「Heroes」第1シーズン3、4話にクレアの学校のロリ・トラメル役で登場。ブロディに無理やり迫られたことがあり、パーティからブロディと一緒に帰ったクレアに忠告する。

◆アンナの母 .... Robyn Lively
「CSI:NY2」7話「再びの地、NY」では、NY/マイアミ合同捜査になったダリアスの事件で、ダリアスとアレクサ・エンデコットの接点となった精神分析医フェルドスタインの秘書役で登場。セラピーの内容を盗み聞きして、アレクサの妹サラに情報を流して金を盗ませたのだった。
「ツインピークス」では町長兄弟をイケナイ魅力でとりこにしてしまう妖婦ラナ役で後半に登場していた。夫である町長の弟を激しい夫婦生活のため心臓発作で死なせてしまうが、その後に町長も魅力で篭絡。あの頃から見たらずいぶんおばさんになってしまったなぁという印象が。
「シカゴホープ」には第1~2シーズンにナースのマギー役で登場している。
父のErnie Livelyはベテラン俳優で、彼の5人の子供は全員俳優になっている。一番下の妹Blake Livelyは15歳の年の差があり「旅するジーンズと16歳の夏」でメインの4人の少女のひとりで自信家のブロンド娘ブリジット役を演じている。
「クリミナルマインド」第4シーズン4話に登場予定。

◆アンナがパーティで出会った青年ヴィンス .... Sean Wing
「ジャーニーマン」第1シーズン8話「ペテンと真実の狭間」では、ダンが運命を変える対象者アビゲイル(アビー)がヒッチハイクで知り合い、そのまま堕落の道を共にしてコンビニ強盗まで引き起こしたサム役。
「恋するブライアン」13話「すれ違う思い」(WOWOWでは1~2シーズンをまとめてあるため。実際は第2シーズン8話)では、スヴェン
「ミディアム」第4シーズン6話「死の味」では、デヴァロスの後援者として名乗りを上げたギャリティ議員に対して、かつて戦地で隊員の肉を食べて生き延びたことをゆすったため、当時の隊員たちに殺害されたゴードン・ラローシュ役。

◆アンナの妹サラ .... Shailene Woodley
「CSI:NY3」19話「ワインと異常な愛情」では、「マンハッタンの王族」と呼ばれる大富豪ピアポント家の娘イービー・ピアポイント役。両親不在の状態で30人もの世話係に将来に向けて教育を受けているが、その結果歪んだ性格が完成し、フランス王朝を模したような贅を尽くしたパーティを開いたり、取り巻きの人心をコントロールして動かすことを楽しんでいる。
「マイネームイズアール」第1シーズン23話「BB弾の思い出」では、アールが少年時代ほのかな思いを寄せていたグウェンの少女版役で登場。アールからお尻にBB弾を命中させられたが、アールが嘘の言い訳をしたためにグウェンは父親と断絶してしまった。
「FBI~失踪者を追え!」第1シーズン16話「月影のクレア」では、クレア・メトカルフの少女時代を演じていた。
「OC」第1シーズンではミーシャ・バートン演じるマリッサの妹ケイトリン役を演じていたが、第2シーズンからは寄宿舎に入れられて出番がなくなってしまった。第3シーズンからはケイトリンもニューポートに戻ってくる設定だが、ブライアン・デ・パルマ監督の義理の娘の女優に差し替えられて降板。

◆リリーのセラピストのペニー・ダヴォレン .... Patricia Bethune
「ジャーニーマン」第1シーズン10話「思わぬ誤算 」では、ダンが過去で手当てされた銃創が悪化したため、現代で再治療してくれたドクター役。20年前の抗生物質を投与されていたため悪化したのだと説明。
「CSI:3」15話「永遠の別れ」では(2004年以前はP.B. Hutton名義でクレジットされていた)キャサリンの娘リンゼイの学校の先生役で登場していた。「CSI:5」19話「冷たい街」ではモーターショウの抽選でハマーが当たったショー夫妻の妻役。直後に強盗に襲われてハマーをとられてしまうが、夫との目撃時情報が異なっていてCSIを混乱させる。
「グレイズ・アナトミー」第1シーズン6話「禁断のデート」では、患者が急変したのに他にスタッフドクターとか誰も居合わせなくて、イジーが急遽患者の胸を切開して心臓マッサージをするハメになった時、イジーをなだめて胸を開かせモニターをコールしているナース役で登場。その後もナース役で継続して出演している。
「堕ちた弁護士 ニック・フォーリン2」19話「戻ってきたスター」ではウェバー夫人役で登場。映画「スピーシーズ3」に出演。

◆レイチェルの夫 .... Chip Joslin
オフィシャルサイトあり。
「CSI:7」24話「殺人模型の正体」では、冒頭、腰のナイフをちらつかせながらコンビニをうろついていた男役。
「ヴェロニカ・マーズ」第3シーズン10話に登場予定。

◆アンナの弟 ....  Jordan Timsit
ラストシーンの中で、警察の廊下で並んで待っていた中の一人。
「デスパレートな妻たち」第1シーズンでは子供の役で何度も出演している。6話「火花散らして」では、学芸会に出演している子供役、8話「罪の段階」ではリネットのママ友の息子役、16話「スキャンダル」では、双子に濡れ衣が着せられた頭虱の、実は発生源トファー・ブレナン役。
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コールドケース5 第2話 「指輪」

2009年07月21日 | コールドケース
ジャンキーたちが使っていたワゴン車の中から、98年に殺害された少女キャリー・スウェットの名前入りのシャツが発見された。事件の資料によると、キャリーは男関係がハデだったという。彼女は死亡時指輪をしていたが、それには「ティモシー」と刻印がしてあったことから、ティモシーという人物に何か関係があるのではないかと見られた。
車の持ち主はキャリーが通学していた高校の清掃係のウォーリーだったが、彼は野球部のキャプテンのジェリーに時々車を貸して、女の子を連れ込むのを許していたという。ジェリーは当時キャリーと付き合っていたが、本気ではなく、シャツを脱がせてみんなで彼女を笑いものにしたこともあり、その時に置き去りにしたのがそのままになったのではないかという。
そんなキャリーの自己嫌悪を受け止めていた母のシーラは、しかし娘は次第に何者かの影響で変化していたのだという。その頃キャリーは毎週土曜に学校でティナと一緒にいたというのだが、それは「純潔クラブ」に参加していたことが判明する。「ティモシー」の刻印の指輪は、聖書から引用された純潔リングだったのだ・・・

一方、スコッティは内務監査のゴードンに厳しい追及を受けていた。
しかしゴードンが問題にしていたのは、リリーが撃たれた事件の発砲だけではなく、ミッチ・ハサウェイに情報を漏らした(第4シーズン19話「自転車」)件についても探りを入れられたため、スコッティはキレてしまう。
そしてその情報がゴードンの耳に入ったということについての不信がスコッティの中で広がっていた・・・・

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クリントンは前にもコールドケースで使われてたような、と思って見返してみたら、第1シーズン19話「小切手」がそうだった。
直接的にクリントンが出てきたわけではないのだけど、92年にクリントン陣営の選挙ボランティアが殺害されたという事件だった。あの時も、すでに女性問題でスキャンダルの火がくすぶっていたクリントンに対して「女好きを選んで大丈夫なの?」とかいう台詞が。
今、あの否定会見を見るのは非常に間抜けな感じがする。クリントンはきっと、ずっとこういうネタ扱いされていくのだな。

そして今回は98年。98年といえば約10年前なのだが、それにしては学生たちの雰囲気が古い感じがしたがあんなものだったろうか。
今回出てきた「純潔クラブ」や性についての授業だが、クリントン政権当時、十代の妊娠の増加から性のモラルについて重視すべきという声が高まり、「純潔教育」に予算がつけられてアメリカの多くの学校で純潔教育についての授業が行われるようになった、というのを思い出さないと理解できないだろう。
日本の若い視聴者だとクリントンの「不適切な関係」もリアルタイムで知らない人も出てくる時期だったりするのかな。純潔教育を推進すべきトップの立場の大統領がそもそも性的に乱れっぱなしだったわけで、純潔授業をやらされる現場の先生がたもさぞかし頭を抱えたことだろう。
そして迷える青少年を導く立場の牧師さえもまた乱れていたわけで・・・すでに腐ってしまったものに蓋してみたところで、腐敗が停まるわけじゃないしね。そりゃぁ子供たちが進むべき道を見失うわけだ。

ぱっと見一番乱れてるように見えたキャリーが、なんだかんだで一番ピュアで正論ぶちかます気性のまっすぐな子で、それが殺害原因だったというのもあまりにかわいそうだった。
母のシーラが、娘の早すぎる成長もすべてひっくるめて「我が子の個性」として受け止めていたのがスゴイと思った。ラストでミラーが、露出の多い服に目を輝かせる娘に「えええ」という顔をしていたが、なかなか母親としてはまるごと受け止めてあげるなんてできることではないだろう。
「神様はありのままの私を愛してくれる」・・・キャリーに一本筋が通っていたのは、母親という愛してくれている存在を確信していたから、かな。愛が欲しいと求めるうちに、キャリーはとっくに自分で答えを出していたのかも。

今回の4人いっぺんの取調べというのは、まるで舞台劇を見るようでとても面白かった。
堅く結束していたのに、それぞれの本音によって突き崩されて、一気に告白へともつれ込む演出のいやらしさ。
あの「足跡」写真を見て、それの持つ意味に気づいた場面は、劇的に使えるはずなのにあえて取調室まで隠しておくという隠し球とか、細かいところでちょっとニクイわーこのエピ。

最初に4人バラバラで事情を聞いていた時、リリーだけは一人で取調べできていなくてボスと一緒だった。そんなところでもリリーが復調していないのを感じる。
しかし・・・リリーの「友達と夜遊び」って。「友達」も「夜遊び」もあまりにキャラじゃなさすぎて、こんなにヘタな嘘は昨今お見かけしないかも。
リリー寂しいなら・・・いいからヴェラと遊んどけ!
・・・ってそういう話じゃなくて、夜眠れてないんだろう、きっと。カウンセリングの予約はしたらしいが、リリーにとってそれが救いとなるだろうか。
スコッティも荒れ模様だし、このシーズンもずっしり重量級で毎週見ごたえありすぎ。


【 脇俳優チェック 】

◆被害者キャリー・スウェット ....  Kayla Mae Maloney
「CSI:7」14話「傘の骨」、15話「最後の仕事」では、ケプラーのかつての恋人エイミー・マッカーティ役を演じている。14話では謎の追悼式の案内状からケプラーがフラッシュバックしているシーンだけだったが、15話ではたずねてきた元刑事フランクの娘であることが明かされる。彼女の死の真相にケプラーは縛られ続けていたのだった。
「M.I. 緊急医療捜査班」5話「運命の遺伝子」では、子供たちが集団で異常な発疹などを発症した街で、一番症状が進んでいた少女サブリナ・マーティン役。冒頭少年がコンビニで倒れるシーンに居合わせていた。彼女の病気に苦しみながらも女優という夢をあきらめない強さに打たれ、ナタリーは心を通わせるのだった。
「ボストンリーガル」第2シーズン13話「情報過多時代」では、アランがデニースに頼まれて担当した、保険会社を相手取って訴えた少女エミリー・ヘイデン役。DVの父から母子で逃げていたのに、父親が保険会社のサイトから個人情報を引き出して母を殺害してしまったのだ。
「FBI~失踪者を追え」第3シーズン11話「16歳の誤算」では、失踪した少女タラの友達グウェン役。
「クリミナルマインド」第2シーズン7話「消えた女子高生」では、3人の誘拐被害者のうち気の弱い女子高生ポーリー役。ポーリーの母がJJを説得して、誰も信じなかった誘拐事件の捜査が開始される。
「BONES」第1シーズン3話「木につるされた少年」では、被害者の少年ネストールが付き合っていた少女キャムデン役。キャムデンはネストールとのセックスビデオを録画するわ、キャムデンの母は娘の同級生と関係を持つわで乱れきっていたのだった。

◆キャリーを純潔クラブに誘ったティナ98年版 .... Hallee Hirsh
「ER」第8~10シーズンでは、グリーン先生の娘レイチェルの成長後を演じていた。多感な頃に両親の離婚や再婚を経験したせいで何かと反抗的だったが、父の最期を家族で看取ることに。「ER」のシリーズ最終話第15シーズン22話にも顔を見せるらしい。
「ボストンリーガル」第3シーズン14話「忘却剤」ではラビから性的暴行を受けた記憶を新薬で消し去りたいと希望するが、母親が反対したために訴えを起こした少女ミシェル役。シャーリーがミシェルの母の代理人を担当し、ミシェルの父=新薬処方をしようとしている精神科医と対峙する。
「JAG 犯罪捜査官ネイビーファイル」第9~10シーズンでは、ハーモンと出会ったことで奇妙な友情を結ぶようになり、ハーモンが後見人として保護するようになるマティ役。
「堕ちた弁護士 ニック・フォーリン」第2シーズン7話「灰色の潔白」では、弟の死を解明しようとする一方、父親ルーの薬物中毒による自堕落な様に心を痛める少女アンドレア役で登場。アンドレアは自分たちを手放そうとしない父に強硬手段を・・・
「NIP/TUCK」第3シーズン10話「マディソン・バーグ」では、タイトルになっているユダヤ人の少女マディソン・バーグ役。マディソンはユダヤ人の特徴である鼻をそれとわからないように整形しようとクリスチャンに依頼する。
「ゴースト」第3シーズン13話に登場予定。

◆キャリーの母シーラ .... Mackenzie Phillips
「FBI~失踪者を追え」第2シーズン23話「自分をさがして」では、自分が誘拐されたのではと疑ってFBIに申し出たセリーン・バーンズという少女を、幼少期に養子斡旋所に預けに来た女性テレサ・カルドウェル。その当時は母と名乗っていたが、実はセリーンはテレサの兄マイケルの子だった。
「ER」第8シーズン13話「深い傷」では、いつも酔っ払っているために14歳の娘に運転させている母親ステイシー役で登場していた。
「ママス&パパス」のJohn Phillips の娘。彼の最初の結婚Susan Adamsが母だが、何しろその後の継母でママス&パパスのメンバーでもあったMichelle Phillips(ビバヒルでバレリーの母アビー役)は、バンド内で不倫したりとぐちゃぐちゃで、4回父の離婚を見るというあまりいい子供時代ではなかったのかも。その影響か彼女も3回結婚&破局をくりかえし、アルコールやドラッグにおぼれリハビリ生活を送ったことも。母親違いの姉妹に女優のBijou Phillipsと歌手で女優のChynna Phillips(ウィルソン・フィリップスのメンバーで、William Baldwinの妻)がいる。

◆純潔クラブのゲイ疑惑少年フィル98年版 ....  Ricky Ullman
「LAW&ORDER:犯罪心理捜査班」第1シーズン12話「ラストチャンス」では、被害者フェルドマンがトイレで殺害されていることに気づかず、フェルドマンの息子と一緒にトイレの外で順番待ちをしていた少年役で登場。ユダヤの成人式のパーティだったため、他の女の子たちの品定めをしていた。
「Dr.HOUSE」第3シーズン5話「最愛の人」では、冒頭妻が強盗にあってる最中に呼吸困難で倒れた、まだ若い夫婦の夫ジェレミー役。浮気を疑われたりと何かと治療に反発しがちだった。しかし検査を進めていくうちに、夫婦の出生に驚くべき秘密が・・・
ディズニーチャンネルで放送されていた「22世紀ファミリー~フィルにおまかせ」では主役のフィルを演じていた。

◆野球部のキャプテンのジェリー・ウッド98年版 .... Matt Funke
「NCIS」第2シーズン21話「英雄の真実」では、海兵隊で戦死した兵士ジャスティン・ドブス役(とはいっても、出演部分は資料の顔写真だけ)。死後に彼の持ち物であるガレージを友人が整理しようとしたら、昔行方不明になった同級生ノラの遺体が発見され、あらためて彼に疑いがかかる。しかしジャスティンは軍隊では英雄で所属隊から銀星章を申請されていたため、ギブスが真相を明らかにしようと奔走する。
「ラスベガス」第1シーズン10話「ポーカーとバイオレンス」では、モンテシートカジノの従業員ビリー役。新婚旅行客にとっては幸せのお守りとされていたヴェラとヴァンコの夫婦マジックショーで、妻のヴェラがショーの最中に忽然と消えた事件が発生するが、ビリーはショーにも夫婦関係にも疲れていたヴェラに思いを寄せ、雲隠れに手を貸していたのだった。
「CSI:6」5話「生きる定め」では、一家惨殺されたマックブライド家の内部に指紋があったことから、容疑者グループの一人として真っ先に名前があがったマーク・ホーバティン役。しかし彼の車から発見された証拠は、捜査の正当性を問われて使用できなくなってしまう。

◆純潔クラブのアジア系青年マニー現在版 .... Randall Park
「ER」第11シーズン7話「白人で髪は黒」では、厳格な韓国人家庭の妊娠してしまった少女が、出産後子供の存在を全否定してしまった件で、その少女ミーチャの発達障害のある兄の役で登場。
「Dr.HOUSE」第2シーズン2話「勇敢な少女」では、カッターナイフを使って自分で「割礼」をしてしまって、ズボンを血だらけにして外来にやってきた男性患者役。さすがのハウスもびっくり。

◆純潔クラブのアジア系少女ローリー98年版 .... Christina Stacey
「CSI:5」13話「人形の牢獄」では、タール漬けで発見された遺体の女性スヴェトラーナをロシアから「買った」夫のメルトンが、スヴェトラーナ失踪後に再婚したアジア系の幼な妻役を演じている。

◆純潔クラブのティナ現在版 ....  Sarah Utterback
「ゴースト」第3シーズン4話「恐怖のストーカー」では、ストーカー弁護士シェーンに追い詰められて亡くなった霊コリーン役。メリンダの力を借りてシェーンに復讐し、事件の担当刑事に思いを伝えて光へと旅立つ。
「ミディアム」第2シーズン3話「もう1人の私」では、1959年に実在していた女性ベヴァリー(夢の中でアリソンとシンクロ)の妹キャロルの59年版役。ベヴァリー身投げのシーンに登場している。同じく「ミディアム」では第1シーズン16話「フェニックスの怪人 Part1」に「ファントムに誘拐された女の子」役で名前があったのだが、顔がちゃんと映っていなくて出演シーンを確認できなかった。
「グレイズアナトミー」ではナースのオリビア役で第4シーズン序盤までたびたび登場していた。第1シーズンではジョージが付き合ったものの梅毒をうつされ、第2シーズンでは失意のアレックスが焼けぼっくいで関係を持ち、アレックスとイジーとの破たんの原因を作った。

◆キャリーやジェリーのクラスの教師 .... Corinne Dekker
「アグリーベティ」第1シーズン2話「普通が一番」では、ベティがモード入社当時には存在していたハズの、リメイク元でいうところの「ブサイク組」のメンバーの一人として登場している。写真をばりばりに修整されたぽっちゃり女優ナタリーと一緒にランチしているシーンで登場していたが、ベティの異質感を強調するためか、アメリカ版ではこの回だけで二度と彼女らが登場してくることはなかった。
コメント (4)
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コールドケース5 第1話 「プール」

2009年07月14日 | コールドケース
リリーは一家惨殺事件の犯人に取調室で撃たれて以来休んでいたが、久々に職場復帰してチームの面々と顔をあわせた。しかしリリーの身体の傷は治ったものの、心に深く刻まれたトラウマはいまだ癒えず、しかも事件の現場で働くために時々のフラッシュバックに悩まされるが、リリーはそれを押し殺そうとする。
すぐにも事件に復帰しようとするリリーだったが、スティルマンは「カウンセリングを受けなければ復帰させない」と厳しい。さらに事件当時のヴァレンズの発砲について内務監査が入ることになり、チームはいまだあの事件の影響を払拭できずにいた。
しかしそこに、94年に3人の少年を殺害して終身刑に服していたテディ・ニモの母がやってきて、息子が獄中で首吊り自殺で亡くなった悲しみをぶつけてきた。実はテディのもとには、「止めてくれ、モンスターは私だ」という手紙が送られてきており、それには公表されていない遺体の状況が記されていた。そしてテディは文字が書けなかったのだという。
その事件は、3人の少年がプール跡地でむごたらしく殺害されたもので、プールの壁には「悪が勝利する」とペンキで描かれていた。テディと友人のディランは94年当時社会に反抗的な不良学生だったために容疑をかけられ、終身刑になっていた。当時のニュースには、彼らが判決直後メディアの前で挑発的な態度をとる様子が残っており、担当した刑事ジョー・コネリーも彼らの犯行を微塵も疑っていなかった。
ところがリリーは、ぬかるんでいたはずの現場にあった自転車のタイヤがきれいだったことから、殺害現場は別だということに気づく。時折襲い掛かってくるトラウマを押し隠すように、リリーは次第に事件にのめりこんでいくのだった・・・

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リリー復活!
「あんなことがあって、それでもまだ殺人課に戻ってくる物好き女」とかヴェラに言われちゃってるわけだけど、ワーカホリックなリリーの居場所は警察しかないのだ。
お帰りなさいリリー。無事で何より・・・でもないか。
その「居場所」がいまや、リリーにとってはトラウマの場所になってしまった。仕事をしているだけで、見回すとあの事件のことがフラッシュバックするのだから、ボスの言うとおりさっさとカウンセリングしてこなきゃ。
そういえばボスも撃たれ組だったわけで、ボス自身の経験があっての厳しさなんじゃないかと思ったりする。このところリリーとモメることの多いボスだけど、きっとこのことはむしろ歩み寄るきっかけになるんじゃないかと期待したい。

今回は全曲ニルヴァーナという幕開け。
ニルヴァーナといえば、第3シーズン12話「遺書」。あの時は「カート・コヴァーンに心酔した青年が学校の屋上から」というストーリーだったのだが、一切ニルヴァーナが使用されていなかった。
その時の事情は当時のエントリー記事を見ていただくとして、今回はコートニーの許可がおりたんだな、どういう心境の変化やら(って、今回は悪く言われてないだけっていう単純な理由?)。
今回の曲の使われ方もなかなかよかったが、やはりニルヴァーナは「遺書」で使われるべきだったし、使って欲しかった。ままならないのが人生ですね。

そしてこの事件は、下の「トリビア」で書いたように実際の事件がベースになっている。
ドキュメンタリー映画の中では仮説の真犯人として被害者の継父の存在があげられていたりするので、かなりその内容に沿いつつ、コールドケースなりの視点を付け加えた内容になっている。エドマンド・バークの言葉「善人が何もしない時、悪が勝利する」がキーワードとなっていて、テディの手には「善」と「悪」のタトゥーが。善と悪について考えさせられる、シーズンの初っ端から重いエピだ。
今回出てきた登場人物の中で「根っからの悪人」は一人としていない。悪いことをした人・・・ジャックの父ヘンリーにしても、「彼もまた虐待された被害者」という描写になっている。逮捕された少年たちも、行動を誤ったものの悪人ではない。
だとするとこのあやまちをしでかした「悪」を生み出したのはなんだろう。仕事熱心なあまり、真相をゆがめてまでも正義を果たそうとした警察だろうか、それとも異質なものを見ては魔女狩りをするようにまつりあげ、逆に冤罪だとわかると被害者として持ち上げたりする、一種のヒステリー状態に陥ってるように見える大衆だろうか。
じゃあ何のために「何もしない」状態から脱すればいいのか・・・色んなことを考えさせられる。

リリーがとても久々に髪を上げていて、なんだか懐かしい気がした。ひところは髪型の上げ下げに何か意味が含まれてるような気がしていたが、もうそんな感じでもなさそう。
逆に、ミラーは髪型を一新したことでとっても垢抜けて、チームに彼女がいることがとても自然になっていた。4まではどうも彼女の存在になじめなかったのだが、すっかりその違和感も消えてなくなったようで。
そしてミラーとヴェラがいい感じに茶化しあいのコンビを組むことになったようで(なったのか?)今後が楽しみだ。
しかし髪型の変化はやはり女性だけのものかな・・・男性陣は変えようがない人が二名ほどいるし・・・ヴェラは、ちょっとあご回りの丸さに変化があったとかなかったとか。

ところで、コールドケースは今年の番組改編でリストラ対象最先鋒にあげられた。
今年は100年に1度の大不況がハリウッドも直撃し、常時なら続く程度に数字の取れているドラマが「制作費」を理由に次々キャンセルになった。その中でヤバイといわれる最有力候補で名前があがっていたのだが、話数削減でなんとか継続にこぎつけたということでひとまずはほっとした。
そりゃなぁ・・・毎回時代の違うセットをきっちり考証して組まないといけないし、時代によって一つの役に二人俳優を必要とすることが多いし(だから脇チェックに毎度泣かされます)、何しろ楽曲使用料は避けようがないわけで・・・。それでいてDVD収益ものぞめないから金食いドラマとして名指しされても仕方ないのかも。
それでもドラマが続いてくれれば、いつかは状況がよくなるかもしれないし、がんばって欲しいものだ。


【 ト リ ビ ア 】

★「West Memphis 3」(ウェストメンフィス3事件)
今回のストーリーラインは、実際にあった「ウェストメンフィス3事件」に酷似している。
93年にウェスト・メンフィスのロビンフッド丘地域で3人の男児が殺害され、3少年が逮捕・有罪となった事件。手口の残虐さこそ薄められているものの、事件当時の町のヒステリー状態や、容疑者たちのキャラクター、有罪の決め手となった証言が虚偽だったこと、血まみれの男が目撃されていたのに警察の捜査がおざなりだったなど実際の事件のパーツがちりばめられている。
逮捕の決め手にした自白についても、警察が知的障害のある容疑者少年をターゲットにして長時間隔離状態で尋問してとったこと、その尋問の記録が一部しか残されていないなど、捜査方法のずさんさから冤罪ではないかと批判が起こり、「パラダイス・ロスト:ロビンフッドヒルズの児童殺害(原題:「Paradise Lost: The Child Murders at Robin Hood 」)などのドキュメンタリー、「Blood of Innocents」などのルポルタージュ本が出版された。(現在、映画・本ともに日本語版は出ていないのか、見つからなかった)また、獄中の彼らを支援するため、彼らの好きなヘヴィメタのミュージシャンがコンピレーションアルバムを発表している。
このエピで取り上げられたことも影響してか、DNA再鑑定や再審請求などが活発になってきているが、こじれにこじれて事件はいまだ未解決のまま現在も進行中。(支援HP:Free the west memphis three
Paradise Lost: The Child Murders at Robin Hood [DVD] [Import] The Blood of Innocents: The True Story of Multiple Murder in West Memphis, Arkansas Free the West Memphis 3


【 脇俳優チェック 】

◆収監中のディラン現在版 .... Kirk Acevedo
「バンドオブブラザース」ではジョセフ・トイ伍長役を演じている。
「サードウォッチ」第2シーズン15、16話では、元ボクサーでボビーの親友のポーリー役。ボクシングに挫折してドラッグにおぼれ、一度はボビーに救われるが薬を絶つことができず、薬をやめさせようとするボビーを銃で撃ってしまう。
「Oz/オズ」では囚人のミゲル・アルバレス役。ギャング一家に生まれ、入所と同時に刺されるという壮絶な囚人生活のスタートを切る。
妻は女優のKiersten Warren(「デスパレートな妻たち」第3シーズンでトムの元カノで隠し子を産んでいたノラ・ハンチントン役など)。

◆後に首をつったテディ・ニモ  .... Andrew James Allen
「ミディアム」第4シーズン2話「閉ざされた過去」では、アリソンの能力が世間に明るみに出たことについて、アリエルをからかう学校の同級生ジェレミー役。アリエルに「ママに、サンズが勝つかどうか聞け」と迫って困らせる。
「BONES」弟3シーズン1話「金庫室の晩餐」では、殺人&人食をした、歯にダイヤのあるジェイソン役。留置所で骸骨を模して自殺を図る。
「名探偵モンク5」5話「恋のレッスン」では、ジュリーと交際中の水泳部の選手ティム役で登場。ジュリーは彼に夢中で、2ショットのプリントされたTシャツを作るほどバカップル状態で、ジュリーはその暴走ぶりに頭を悩ませる。
「グレイズアナトミー」第2シーズン9話「感謝祭の夜に」では、16年間の植物状態から復活したホールデンの息子コービー役。コービーは17歳なので、父についてほとんど知らないまま育ってきたため、突如目覚めた父に戸惑いどう振舞っていいかわからない。
「CSI:マイアミ7」17話、「ER」第14シーズン2話に登場予定。

◆事件の担当刑事ジョー・コネリー .... Jack Conley
「クリミナルマインド」第1シーズン21話「FBI vs CIA」では、CIAの中東工作員で自殺を図ったとされるジョン・サマーズ役。しかしギデオンは自殺に疑問を感じて捜査を開始する。
「グレイズアナトミー」第3シーズン3話「夢と現実」では、 1年で4度目の移植整形手術をしているトーレスの患者ジャスパー役。ジョージがその不自然さに違和感を覚え、勝手に説得して思いとどまらせてしまう。
「クローザー」第1シーズン11話と13話にFBIのジャクソン捜査官役で登場。彼が追っていた容疑者がブレンダの事件の被害者で、泳がせているうちにFBIの金を持ち逃げされてしまったという自分の失策をブレンダに押し付けようとして各部門で手を組んで、ブレンダに謝罪させようとしてかえって墓穴を掘る。
「バフィー~恋する十字架」のスピンオフ「エンジェル」で、Sahjhanという悪魔でサブレギュラー。映像を見ると、・・・ホラーですね。
「FBI~失踪者を追え2」11話「カメラマンの夢」では、環境保護団体プラネットレスキューの監視を担当しているFBI捜査官のカーター役を演じていた。失踪者にプラネットレスキューがかかわった事件だったために、ジャックはあまり望まないながらもほかの部署との相互に情報提供を余儀なくされる。
「CSI:4」10話「歪んだ果実」では、少女アシュリーにそそのかされて殺人予行演習をしていた少年たちのひとりベニーが、自宅で経営しているスイカ農園のスイカを持ち込んで頭に見立てて殴っていた。そのベニーのこわーい父リツィオ役で登場していた。
他に「NYPDブルー」「ダークスカイ」5話などに登場予定。

◆被害者デリーの母ローク ....  Melissa Leo
オフィシャルサイトあり。
「Shark」第1シーズン1話「検察官シャーク誕生」では、レイプ犯の汚名を着せられて死んだ被害者デリーの母ローク役。スタークが検事となって初の事件で、ロークに対しスタークが汚名を晴らすと約束したことを信じている。
「クリミナルマインド」第2シーズン13話「史上最強の敵」で、ギデオンたちに捜査協力した現地の保安官ジョージア・デイヴィス役。最悪の殺人鬼フランクの「運命の女性」ジェーンを自宅に連れて行ったためにフランクの毒牙にかかるが・・・
「CSI:5」3話「天使の生き血」では、息子のダニエルが白血病でドナーを必要としたため、妹のアリシアにその役割を強いていたペレス家の母親シビル役を演じている。(その時の夫役が今回市長を演じているCarlos Gomez)
ソープオペラ出演からキャリアをスタートさせ、「ホミサイド/殺人捜査課」の男勝りな女性刑事ケイ・ハワード役でレギュラー出演。
「ヤングライダーズ」ではスウィートウォーター中継所の賄い姉さんエマ・シャノン役で第1シーズンのみレギュラー出演。保安官サムと結婚して二人で寿退場したのだった。
映画でも「21グラム」「ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ」に出演、今後も出演作めじろ押しの女優さんだ。
彼女はJohn Heard(「CSI:マイアミ」でカリーのダメ父ケンウォール・デュケーン役)との間に未婚のまま一子をもうけるが、結婚しないままに破局、親権裁判のいざこざの果てにJohnにストーカーされ逮捕騒ぎにまでなったという、なかなかハードな私生活だったりする。

◆内務監査官 .... Mark Rolston
オフィシャルサイトあり。
「クローザー」第3シーズン2話「殺人の埋め合わせ」では、ギャングの青少年たちの更正に尽力しているジャック神父役。事件の真相について知っていながら、信徒の秘密だからとかばっている。
「CSI:マイアミ」ではFBIの捜査官のコール役。第4シーズン25話「止まった時間 後編」でヴァレーラが証拠の紙幣の取り扱い失敗の時に初登場し、ことごとくホレイショと捜査方針で対立。第5シーズン3話「デスプール100」ではカジノ船のガサ入れのために利用されていた。第6シーズンにも登場予定。
「クリミナルマインド」第1シーズン11話「テネシーの吸血鬼」では、テネシーの小さな町で64年ぶりに起こった殺人事件に戸惑う保安官ホール役で登場。
「プロファイラー」の第3シーズンで、サムをおびやかし続けた偽ジャックことドナルド・ルーカス役でサブレギュラー。
「CSI:NY」第1シーズン18話「狙われた委員会」では、内務監査委員会の報告妨害狙いと見せかけて、えらい大がかりな仕掛けで痴情のもつれを晴らしたマルコーニ内務監査官役を演じていた。
ドラマでは「ザ・シールド」「NYPDブルー」「ダーク・エンジェル」など。映画でも「エイリアン2」の兵士のひとりドレイク役や、「リーサルウェポン2」「ロボコップ2」など出演作は多い。

◆被害者ジャックの父で真犯人ヘンリー .... Raphael Sbarge
「プリズンブレイク」第4シーズンでは、リタの家に聖書を販売に来たラルフ・ベッカー。Tバッグに怪しまれて拘束され、信仰を前面に出して命乞いしたため助かるが、実は・・
「BONES」第3シーズン1話では、アンジェラの夫探しを最初に依頼された探偵役で登場。ジャックの財産を使って大規模に捜索を展開するが、アンジェラの記憶があいまいで困ってみせる。
「CSI:マイアミ5」11話「落日のテロリスト」では、テロ組織アルカーディルの一味ソニア・バラクが銃撃され、彼女の弁護士タニンジャーが死亡した事件で、狙撃現場から逃げたコルベットの持ち主クレイグ・エドワーズの弁護士ラリー・フリモント役で登場している。
「グレイズアナトミー3」22~23話では、アディソンが訪ねたLAのクリニックで、1年半も「できない」と妻を夫婦生活から放置した夫のポール役で登場。
「CSI:NY」第1シーズン22~23話では地方検事役で登場。22話「クローザー」ではマックが被告のサリバンから再捜査するように言われて調べなおした事件で、当時その事件を担当した検事が彼。
「クローザー」第2シーズン10話「守るべき家族」では、遺体の第一発見者となった郵便配達人デレク・ドレイパー役。しかし実は事件に深く関わっていたキーマンだった。
「FBI~失踪者を追え!」第3シーズン3話「光の記憶」では、失踪者テディのいとこレオ役で登場。レオの父に性的虐待をされていたテディを助けようとして、父を殺そうとするが失敗。そのため半身不随になった父の面倒をずっと見続けているのだった。
「NIP/TUCK」第3シーズン6話「フランケンローラ」では、葬儀屋の従業員で顧客の遺体からパーツを切り取って自分の妹の遺体をリニューアルしていた男、サイラス・プライン役で登場。
「ER」第11シーズンの16、17話では、ぎっくり腰と言って来ていた患者カーケンドル役で登場。ニーラは自分のイライラからつれなくあしらっていたが、妻の死で落ち込む日にはボディスーツを着ている話でやっと彼の心に触れる。しかし大動脈瘤を見逃していたために破裂の処置でガラントとゆっくり話ができなかったのだった。
「堕ちた弁護士 ニック・フォーリン」ではニックの同僚弁護士ジェイク・ストラカ役でレギュラー出演。
「CSI:5」8話「第三の性」では、被害者ウェンディの婚約者ラナー役で登場していた。ウェンディが性転換者だとは知らずに婚約し、つつましい愛を育てていたかわいそうな男だった。
「Six Feet Under」第1シーズン7話「兄弟」ではゲイ疑惑がかかった神父クラーク役を演じていた。ほかに「プロファイラー/犯罪心理分析官」「チャームド~魔女3姉妹」「スタートレック・ボイジャー」など、ゲスト出演多数。

◆被害者ジャック .... Jeremy Shada
「ゴースト」第2シーズン21、22話「第5のしるし」「選ばれし者」では、世界各地の5月11日の惨事の生存者の子供たちの一人リアム・フレッチャー
子役にありがちな「兄弟みんなで子役」パターンで、「LOST」第2シーズン12話「天使の言葉」、第3シーズン21話「グレイテスト・ヒッツ」ではチャーリーの幼少期を演じているが、チャーリーの兄リアムの子供時代を演じているのは彼の実の兄Zack Shada。

◆テディの母 .... M.J. Karmi
「クリミナルマインド3」3話「おびえて眠れ」では、精神科を廃業した後も心理実験を装って殺人を繰り返していたスタンリー・ハワードの、彼の狂気の根源となった虐待母役を演じている。
「ブラザーズ&シスターズ」第3シーズン3話に登場予定。

◆被害者ショーン .... Josh Reaves
「デスパレートな妻たち」第3シーズン20話「ゴシップの真相」では、マクラスキーさんに「旦那さん凍らせてたの、おばさん?」と聞いた自転車少年役。

◆195cmのホームレスについて証言した娼婦 .... Courtenay Taylor
オフィシャルサイトあり。
声優としての活躍が多く、特にゲームの吹き替えが多い。
「CSI:NY3」9話「死の天使に乾杯」では、交通事故で病院に担ぎ込まれた少女ニコールの父が、離婚で親権者じゃないため娘に会えないことに同情し、こっそり中に入れてあげたナース役。

◆虚言癖ハイディ現在版 .... Adria Tennor
オフィシャルサイトあり。
「クリミナルマインド」第3シーズン7話「地上の王国」では、女性を連続誘拐して自分勝手な王国を築いていた男フランシス・ゴーリングの妻ダイアン役。ゴーリングはダイアンを虐待したため民兵組織から追放され、ダイアンに逃げられた後はダイアンに似た女性を次々誘拐して殺害していた。
「フレンズ」第8シーズン20話「赤ちゃんが生まれたら?」では、レイチェルのベビーシャワーに出席していた女性の友人役。おしめ用ゴミ箱をプレゼントしたが、レイチェルは赤ちゃんに無知で何に使うかわからない。

◆チアガールのハイディ94年版 .... Keaton Tyndall
オフィシャルサイトあり。
一卵性双生児の片割れで、生後9ヶ月にして子役デビュー。双子のもう一方はKylie Tyndall。
2歳の時に出演した「ER」第1シーズン10話「つかの間の安息」では、大規模な玉突き事故の中から助け出されERに運び込まれた赤ん坊の役で登場。殺伐としたERの中でおびえて泣き止まない彼女を、ヘレエが抱っこしてゴスペルで泣き止ませるシーンは印象的だった。
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コールドケース4 第24話 「ロミオ」

2008年12月25日 | コールドケース
リリーたちはトーマス検事から半年ほど前の事件の捜査を依頼される。それは2006年にオハイオからフィラデルフィアに越してきた一家ジャコビ家の惨殺事件で、失業中の父アダムと生活を支えていた母エミリー、そして息子のスチュアートが射殺されたもので、当時は父アダムによる一家心中ではないかと見られていた。
同様に撃たれた娘のキムだけは一命を取り留めていたが、彼女が意識を取り戻したことで再捜査することになったのだが、キムは事件を断片的にしか覚えておらず、しかし父アダム以外の別の犯人がいて最後に「永遠に、ロミオ」とつぶやいたことを思い出す。
隣人のリードが一家の遺体を発見したのだが、ジャコビ一家は事件の前にキムのBFのことでモメていたのだという。
そこで当時キムが付き合っていたと見られるリックに話を聞いたところ、リック自身はキムとは恋人ではなく「お試し期間」だったのだと言う。リックは「ロミオ」について、キムに「君のことを密かに見守っている」という言葉を連ねたカードを送ってきた人物の存在を記憶していた・・・

リリーは母エレンへの心境に変化が訪れ、長く確執が続いていた母子の関係もやっと雪解けに。しかしリリーが捜査で外に出ている間、エレンは一人ぼっちで息を引き取ったのだった・・・

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「コールドケース」はずいぶんためてしまっていて・・・途中録画失敗とか色々あったのだけど、やっと手元に全エピが揃ったところだ。
この年末年始のインターバルでなんとか埋めていければと計画しているのだけど・・・その決意のあらわれ&リクエストがあったので、とりあえず最終話だけアップということで。
それにしても、なんというシーズンの終わり方。
まさかリリーが瀕死の床で呼んだ名前が「ママ」だったなんて。

スティルマンボスは傷が浅そうだったが、リリーは・・・まぁ、リリーに何かあるとしたらこのドラマ自体が終わる時なので、終わってないからきっと大丈夫。
でも、クライムサスペンスで肉体的に傷を負った刑事や捜査官は、大抵「体の傷は癒えても心の傷は」っていうパターンで次へと進行していくので、5thのリリーが心配だ。
何しろ事件のショックもさながら、今まで身近な存在はすべてリリーの手をすり抜けていった中で、やっと二人の関係を築けるようになった母までが死を迎えてしまったのだから・・・
かつて妹に「あんたが触れるものみんなダメになる」と言ったリリーだったが、程度こそ違えリリーも「誰ともまともに関係を築けない、関わった人をみんな遠ざけてしまう」という状況になっている。
最後の砦だった母親の死でリリーの心にどんな変化が生じるのか・・・さらに内にこもってしまうのか、それとも一種ふっきれて開き直ったニュー・リリーが見られるのか。

そこで最後に来てスコッティが「俺がついてる」とか殺し文句言ったりしたので、ちょっと「違う方面」に展開する、とかあるのだろうか?
「俺が必要な時は呼んで、おーい、って。すぐ行くから」
ちゃんとリリーは「おーい」って呼んだけど・・・スコッティは「助けられなかった」と負い目を感じる新シーズンになったりするのかな。
こんなクリフハンガーだと、次が気になってしょうがないので、次のローテーションがまわってくるまで待っていられるだろうか。

ところで、先月こんなものが出ていたらしい。「コールドケース」のサントラだ。
Cold Case [Original Television Soundtrack]
Cold Case [Original Television Soundtrack]

えー!サントラなんて絶対出ないと思ってたのにー・・・と思って試聴したら、・・・あぁ、オリジナルのBGMを集めたものか!それなら出せるわけだ。ちょうどシーズン1~4の曲を集めてあるらしい。
なので、「300本のバラ」とかのオリジナルは入っているようだ。だったら「スカーレットローズ」も入れて欲しかったかな。
・・・やっぱりこれだとナットクいかないので、次シーズンが始まるまで「コールドケースMyサントラ」をipodに作って入れる日々は続く・・・


【 脇俳優チェック 】

◆キムのBFリック .... Owen Beckman
「CSI:NY2」9話「シークレット・ドール」では、教師モニカの教え子のルーク役で登場。二人は教師と生徒ながら深い関係になっていたが、その秘密をモニカの娘アビーがメッセージにして吹き込んでいた人形シークレットソフィを、モニカの命令で取り返そうとして悲劇を引き起こしてしまう。
「インベイジョン」ではジェシーの同級生役で後半に登場している。
「Shark」第1シーズン21話、「NCIS」第5シーズン2話、「FBI~失踪者を追え6」3話に登場予定。

◆ジャコビ家の母エミリー .... Cynthia Ettinger
「FBI~失踪者を追え3」20話「小さな町の悪夢」では、失踪者で13歳の少女デイジー・ソープの母親役で登場。デイジーは父親の一度だけの性的虐待に悩んで思いつめ、父親が過去に町であった殺人事件の犯人と思い込むが、母は娘の変化には気づきつつも原因がわからずに悩んでいた。
「グレイズアナトミー2」6話「アンフェア」では、列車事故で火傷を負った妊婦ブルックの、親友の妊婦ジャヌ役で登場。アディソンとイジーが二人の妊婦を担当していた。
「ヤングスーパーマン」のクラークの母マーサ役は、パイロット段階では彼女だったが、その後アネット・オトールに変更になった。第1話はほとんど撮影しなおしたが遠景のシーンでは彼女のままのが残っているらしい。
「Dr.HOUSE」第1シーズン16話「肥満の原因」では、倒れて運ばれた肥満気味の少女ジェシカの母役を演じていた。太めな自分に悩みがちな娘を支え、励ます心優しい母親。

◆ナースのエド(ロミオ) .... Joe Reegan
「CSI:7」1、2話「奈落の底へ(前後編)」では、シルク・ド・ソレイユを被害者のセリアと一緒に見に行って、舞台裏に入り込んでいちゃついているうちに事故を引き起こしてしまったアーニー役で登場。
映画「ヒューマンキャッチャー」などに出演。
「FBI~失踪者を追え6」7話に登場予定。

◆遺体の発見者で隣人のリード ....  Terry Rhoads
「BONES」第3シーズン5話「ハロウィーンの悪夢」では、小児科医で監察医のDr.ポタスカ役。ハロウィンの迷路で子供がミイラを発見したために呼び出されるが、テンペランスに「小児科にミイラがわかるの?」と言われてしまう。
「デスパレートな妻たち3」4話「巻き戻せない時間」では、フェアビューの名士Dr.ハワード・ケック役で登場。妻子がいるのにもかかわらず、アンドリューのホームレス時代に彼を「買った」ことがあり、ダニエルの歴史展で再会。ブリーはわざわざケックの妻にそのことを注進したのだった。
「ダーマ&グレッグ」第5シーズンでは、エドワードの会社の重役のハワード役。グレッグがエドワードに代わって会社に来たことで、自分の出世がくじかれてイヤミたらたら。
「ジョーイ」第1シーズン11話「マイケルはレインマン」では、ジョーイが審査員をすることになったベガス開催のミスコンのプロデューサージェリー役。ジョーイにボブ・サゲット(本人)を紹介してくれた。
「アリーmyラブ」第5シーズン5話「年下の男の子」では、ジェニーの母フランシスが20代の青年をパーティに同伴して投資会社をクビになった件で、恋人が若いのを理由にフランシスの会社との取引を絶った顧客役で登場。不当解雇裁判の証人として喚問された。

◆ジャコビ家の父アダム .... Cooper Thornton
「CSI:3」10話「翼の折れたイカロス」では、隣人同士の争いで殺害されたロジャーに、いつも勝手にピックアップトラックを使われていた近所の住民ネッド・ブルックマン役で登場。
「シークレットアイドル ハンナ・モンタナ」第1シーズン9話「キャンプで災難」では、マイリーの学校の教師ピッカー先生。学校だけでも生徒のわがままぶりに閉口しているのに、キャンプの引率もつとめている。
ハリウッド版「リング2」では、冒頭呪いのビデオをBFから見せられそうになった女子高生エミリー(「エバーウッド」のエイミー役や「ブラザーズ&シスターズ」のレベッカ役のEmily VanCamp)の父親役で出演している。
「ラスベガス」第3シーズン2話、「マイネームイズアール」第3シーズン18話に登場予定。

◆ジャコビ家の生存者キム ....  Ellen Woglom
「クリミナルマインド」第1シーズン10話「悪魔のカルト集団」では、殺害された高校生アダムのGFで、行方不明になった女子高生チェリッシュ役で登場。彼女は地元の悪魔崇拝のカルトに拉致されたのではないかという方向で捜査が進められるが、遺体が発見されてしまう。
「CSI:NY2」3話「ズーヨーク」では、デビュタントのドレス姿でメリーゴーランドで死亡していた被害者の少女ブリアナ役。
「OC」第4シーズン10話に登場予定。
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コールドケース4 第10話 「相棒」

2008年09月20日 | コールドケース
ガンを宣告され余命わずかな老囚人が、1968年に起こった警官殺人についての情報提供を申し出る。被害者はスティルマンのアカデミーの先輩警官ショーン・クーパーだったが、彼の遺体のそばにはヘロインが置かれていたのだという。囚人は警察が到着する前にそれを持ち去っていたが、袋は当時一帯を仕切っていたテディ・バーク一味の扱っていたものだった。
クーパーが不正警官だったのかどうかが事件を動かす鍵になるということで再捜査を始めるが、クーパーの父は個人を侮辱するものだと再捜査を真っ向から否定する。
しかし同僚たちの証言によると、クーパーは逆に法律に忠実で、バークとトップまで癒着している警察の中で正義漢で通っていたのだという。そんな一本気なクーパーと相棒のジミーは深い友情で結ばれていたが、彼らの上司マクリーは、クーパーとジミーの妻が不倫関係にあったのだというが・・・

ヴェラは近所の少年とモメて、バスケットボールを取り上げて署に持ってきてしまう。それに対して少年アンドレの母が抗議に来るが・・・

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クーパーのコールドケース箱は、4つもあった。相当さかのぼった事件だと、ファイルひとつしかなかったりすることもあるのに。
警官が、しかも父親も警官という身内中の身内が被害者になった事件ということで、どれだけ念入りに捜査されたかということが、4つもある箱が物語る。しかし当時箱4つ分調べたのにもかかわらず、犯人は署内の上司で、父親も関係していたのだから・・・丁寧に「犯人が見つからないように」捜査されていたのだから、解決するはずもない。
いつもなら割と事務的に処理している「箱を運んでくる人」が、今回はかなり陰鬱に表情を見せていたのも、仲間内の事件だからだろうか。
被害者も犯人も身内。その時代を知っているスティルマンの心中やいかに、といった感じだ。

クープとブルーノは「同性愛」だというよりはむしろ、一緒にいすぎて「相棒愛」が一線を越えてしまった感じだろうか。
40年近くたっても警察内での同性愛はいまだにタブーで、ヴェラが「誘われた」というのがやっとギャグにして語られる程度の進歩なのだから、当時の当事者の苦しみは相当なものだったろう。
コールドケースの中でも、歴史の中で同性愛への偏見と闘ったケースはいくつかあるが、それを理由にして、しかも父親から拒絶の意味で殺害指令が出たのは、やはり警察組織だからだろうか。
クープの「俺たちは幸せものだ」という言葉が胸を突いた。幸せものだと思えるような、「本物」の相手に出会えたと実感できる人生なんて、そうはない。
でも、黙って見守るしかなかったアイリーンの気持ち、息子を否定しなければいけなかったクーパーの気持ちなど、周囲の思いに目をやるとなかなかそれも悲しいものがある。

今回の映像は、まるで映画「シンドラーのリスト」のように、ところどころに色をつけたモノクロ効果になっていた。
アメリカ国旗やサイレンだけが赤く彩られ、68年という時代より、さらに古い時代に感じられた。禁酒法時代くらいに見えてもおかしくないような。
それはまるで古臭い警察組織を象徴するかのようなモノクローム。最後にやっと思いを解き放った現在のジミーが、クープの幻に再会して、やっと二人に色がついた。
やっと二人の思いがひとつのところに到達したかのような・・・。
ラストといえば、ボスがいつもの警察バーに行ってクープの写真を見つめるシーンもよかった。癒着が蔓延していた時代に、ボスが配属されていた分署はまだ清廉をたもっていたらしい。
そういう意味でボスの心にはいろんな思いが交錯していたことだろう。彼はきっと心で敬礼をしていたに違いない。

時々、今回のマーフィーみたいな、極端な男尊女卑とか人種差別で口も利かないみたいなオヤジが出てくるが、ミラーはまだ同じレベルで相手をしてしまうようで、まだまだやね。
その点リリーは一歩リード(勝負じゃないけど)。やはり経験の差だろうか。リリーのイケズぶりが輝いていたので、もう気持ちの上では吹っ切れたのかなぁといらぬ推測をしてしまったりして。

ヴェラは、バスケのボールを持ってきてしまったときには「お前~ガキじゃないんだからー」と思っていたが、急にロマンスの予感。
アンドレママ、いいんでしょうかあんなお子ちゃまで。ナースだからついつい弱ってる男に手を差し伸べてしまうのかもしれないけど、あのおっさん手がかかるのに。
「ナースの扱いうまいね」というスコッティのジョークがシャレでなくなってしまうような。むしろ、ナースのほうでヴェラのようなお子ちゃまおっさんの扱いに慣れてるんだろうなぁ。
それでも双方、傷ついて寄り添う相手を欲してる同士という感じで、お似合いはお似合いかもしれない。
問題は・・・アンドレかな。


【 脇俳優チェック 】

◆ジミー・ブルーノ現在版 .... Chad Everett
「メルローズプレイス」第6シーズンではレクシーの父トーマス役を演じている。ピーターとレクシーの仲を認めず、クープとの復縁を望んでいたが、ピーターに対して逆上しているうちに発作で死亡してしまう。
60年代から多くの作品に出演し、映画では「マルホランド・ドライブ」やリメイク版「サイコ」など。

◆ジミーの父現在版 .... Nicolas Coster
「サンタバーバラ」では、キャプウェル家とライバル関係にあったロックリッジ家の家長ライオネル役を演じてレギュラー。CCとは違ってビジネスより趣味人の性格が強く、何かたくらんでもすぐに失敗してしまう。シリーズ終盤では、息子のウォーレン(「メルローズプレイス」のピーター・バーンズ役のJack Wagner)が自分の息子ではなかったことを知って苦悩。長いシリーズのレギュラー陣で、「一人の俳優がひとつのキャラクター」を演じとおした数少ない一人。
「ビバリーヒルズ高校白書」第1シーズン18話「殺意の季節」では、ブランドンが取材した学校の先輩ロジャー(「フレンズ」のチャンドラー役のMatthew Perry)の父で、一代で財を築いた立志伝の人物ジョージ・アゼリアン役で登場。
「ドクタークイン 大西部の女医物語」第6シーズン16話「初めての法廷」では、バーチ保安官がエクスナーを撃った事件の裁判の判事役で登場。
映画「リトル・ダーリング」では、金持ち娘フェリス(Tatum O'Neal)の父で、ロールスロイスで娘をサマーキャンプに送り届けるような人物のホイットニー役を演じている。

◆ジミー・ブルーノ巡査68年版 .... Brian Hallisay
「CSI:NY3」16話「ガラスの心」では、アイドルのヒットメイカーとしてかつて一世を風靡した人物エメリー・ゲイブル役で登場。エメリーは部屋の熱帯魚の水槽などがめちゃくちゃに割られた状態の部屋で死亡して発見された。姉が不審者が侵入したのを目撃していたが、実はそこには悲しい真相が隠れていたのだった。
「BONES」第2シーズン20話「光る骨」では、殺害されたカリスマシェフカーリーの共同経営者アビーの夫で、州兵のベン役を演じていた。カーリーとは実はデキているという役回りで、その時ベンに妻を寝取られたカーリーの夫を演じていたのが「CSI:NY」でラボのアダム役の A.J. Buckley。
「FBI~失踪者を追え5」8話、「ミディアム」第4シーズン11話に登場予定。

◆クープことショーン・クーパー巡査 .... Shane Johnson
「CSI:NY3」3話「愛が冷める時」では、ウォッカバーの氷の女王トーニャの恋人リアム・グリフィン役で登場。喧嘩しつつも長い付き合いで本気でトーニャとの結婚を考えていたが、トーニャの浮気を密告されて逆上、惨劇を引き起こす。
「BONES」第2シーズン2話「断ち切られた絆」では、失踪者扱いとされていたがあらためて遺体が発見された妊婦カーリーの、夫カイル役を演じていた。夫婦仲は以前から悪く、愛人もいたために妻殺しの最重要容疑者とされる。
「CSI:マイアミ6」17話に登場予定。

◆マクリー警部補現在版 .... William Lucking
「特攻野郎Aチーム」第1シーズンでは、Aチームを追いかけるMPのリンチ大佐役で登場。MPの中ではお笑い担当。

◆ マクリー警部補68年版 .... Charles Mesure
「BONES」第2シーズン9話「届かぬ地中の叫び」では、連続誘拐殺人犯「墓掘り人」(地中に被害者を生き埋めにして、身代金を払えば生めた場所を教えるという手口)についてFBIで担当していたサンダース元捜査官役。FBIは決して身代金を払わない基本原則を貫いていたため、被害者が後を絶たなかった。
「FBI~失踪者を追え3」23話「暗殺者の素顔」では、偽刑事ボーマンと名乗って失踪者ペイジの会社に来ていたエミール・ドーンバルド役で登場。エミールは実はマキーバの大使館職員だった。
「女検死医ジョーダン」の日本未放映の第5シーズン以降にサブレギュラー出演している。

◆クープの父68年版 .... Conor O'Farrell
「NCIS」第3シーズン16話「家族の秘密」では、炎上した救急車が搬送中だった遺体ダンフォース上等兵の父で、元海兵隊員のビル・ダンフォース役で登場。息子とその親友メリルの秘密と海軍を守るため、ギブスに捜査の原則を曲げさせることになる。
「ザ・ユニット」第1シーズン4話「金の亡者」に、国防省トップの将軍役で登場。メキシコの麻薬大臣暗殺を国防省側=ユニットが担当するようにホワイトハウスにかけあう。大佐に現場ではなくペンタゴンで働いてはどうかともちかけるが、ユニットでの仕事に生きがいを感じる大佐に断られてしまう。
「CSI:6」以降に、エクリーに代わるグリッソムの目の上のこぶとして副保安官役で登場。グリッソムに昇進をちらつかせて捜査を誘導しようとする。
「ボストンリーガル」第1シーズン17話「アランの叫び」では、アランが頼まれて死刑囚を救うためにテキサスに出向いた事件で、テキサス流をひけらかしてアランを鼻で笑ってみせる検事のジャクソン役で登場。
「ミディアム」ではアリソンを憎む弁護士ワット役。初登場は第1シーズン5話「訪れた危機」で、アリソンを証人席に呼び、霊能力者だとカミングアウトさせようとする。7話「リワインド・ドリーム」では息子が起こした事件をかばおうとして見破られ、以降デヴァロスとアリソンを目の敵にして絡んでくる役柄。
「FBI~失踪者を追え」では、ジャック・マローンの天敵で少年愛のド変態野郎スポルディング校長役で、第1シーズンと第2シーズンにそれぞれインパクトの強い存在感を示している。「NIP/TUCK」第2~3シーズンでも刑事役。第3シーズン1話「ママ・ブーン」では肥満で動けないママ・ブーンの切り離しのためにショーンとクリスチャンを呼び出して依頼してたり。正直それ整形外科を呼ぶ仕事か?と誰しもがツッコむ登場をしていた。
「ダークスカイ」のアルバノ役、「24 Ⅲ」で大統領の恋人アン・パッカード医師の元夫テッド・パッカード役。「CSI:マイアミ」第1シーズン2話「戦慄の首輪爆弾」では、元爆弾処理班の税関職員チャールズ・ベレンジャー役、「デスパレートな妻たち」ではフーバーさん殺害事件の担当刑事コープランド役で登場していた。

◆マーフィー巡査現在版 .... Leon Russom
「プリズンブレイク」第2シーズン以降、カンパニーの黒幕パッドマンこと閣下役で登場している。
「NCIS」第1シーズン18話「特殊部隊員の脱獄」では、脱獄した元特殊部隊員ジャック・カーティンの息子ケヴィンが、預けられて一緒に暮らしている祖父ドナルドソン役。
「エイリアス」第5シーズン1話「ヴォーンの真実」では、プロフェット5の発案者ジェームズ・レーマン役を演じている。
「ザ・ホワイトハウス3」19話「誰かが見ている」では、トビーが民主党大会の放送枠について打ち合わせた、四大ネットワークの社長の一人で登場。今までは四日間の開催すべてを放送していたのに、まとめて1時間しか取れないと申し入れてトビーを激怒させる。
「Xファイル」では第1シーズン1話「序章」に、モルダーとスカリーの最初の事件でUFOにアブダクトされたビリー・マイルズの父役で登場。第7シーズン22話「レクイエム」で再登場、今度は彼が失踪した事件についてビリーが二人に助けを求める。
「ボストンリーガル」第3シーズン22話、「BONES」第3シーズン8話に登場予定。
「大草原の小さな家」のキャロライン母さんで知られるKaren Grassleの最初の夫だったが、離婚している。

◆ジミーの妻アイリーン現在版 .... Toni Sawyer
映画「マイ・ライフ」では、ニコール・キッドマン演じるゲイルの母ドリス役を演じている。

◆ヴェラの近所のバスケ少年アンドレの母 .... Sonja Sohn
「The Wire」ではレズビアンの麻薬捜査班刑事キーマ・グレッグス役でレギュラー。バブルスを更正させようとするなど優しい一面も。
女優の前は詩人として本を出版するなどしていた。

◆ジミーの妻アイリーン68年版 .... Kristi Clainos
「CSI:7」12話「甘い死体」では、連続女性未解決殺人事件の99年のジェーン・ドー(氏名不詳)被害者として登場。99年の担当刑事が妻の出産などでろくろく調べなかったために、薬物検査もされないまま薬物の過剰摂取として処理されていた。しかし犯人が名前を明かすのを拒んだために、再びジェーン・ドーのまま葬られることに・・・
「デスパレートな妻たち」第4シーズン3話、「ラスベガス」第4シーズン13話に登場予定。
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