くまぷーの海外ドラマblog

海外ドラマを脇役チェックなどしつつ
あれこれ見ています。

コールドケース3 第12話 「遺書」

2007年09月24日 | コールドケース
1994年に、カート・コヴァーンに心酔していた青年トレヴァー・ドーソンが、彼の死の直後に学校の屋上から落下した件で新事実が発見された。
当時は遺書を持っていたことから、カート・コヴァーンの死にショックを受けたあと追い自殺ではないかと見られ、自殺として処理されていた。しかし当時の用務員の遺品から遺書の残り半分が発見され、それを見ると「危険が迫っている」とあり、他殺の可能性も出てきたのだった。
死の当日、トレヴァーはドーン・ヒル、ラクエル・モンテロ、ボリス・リトヴァクの4人で放課後居残りをさせられていたが、当時の防犯ビデオの録画にはトレヴァーの様子におかしなところは見られなかった。
当時トレヴァーはティーンホットラインに何度か相談していることがわかったが、その時ホットラインで受けた担当者が、実はドーンだったことが判明する。
そして防犯カメラの映像は、サボったことがばれないように改竄されていたのだった・・・

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うーん、ニルヴァーナなのに、なぜか尾崎ワールド
真夜中に窓ガラス壊して回る青春のもてあましたエネルギーは、万国普遍なのだな。

前回に引き続き「あの日に帰りたい」シリーズというか、それぞれの心が痛くなるようなほろ苦い10代の思い出がよみがえるエピソードになっている。
世の中すべてを拒否しているように振舞いながら、すべてに求められようとしているかのような、屈折したあの年代の思い・・・なんて文字にしてしまうと非常に陳腐に感じる。あの暗黒時代というのは誰にもどうすることも出来ない、それぞれが持て余した思いのはけ口を探しているような時期だ。
あの4人の誰が悪かったわけでもないという結末でよかった、のかな。ずっとあの時あの場所に一人残されたままだったのかと思うような、孤独なトレヴァーの心が切ない。
生きようとして、やっと出口を見出していたトレヴァーがなぜ死ななければならなかったのかと思うとやりきれないものが残るが、それでも残された三人は、なんとかそれぞれに生きてきたんだなぁ。
「コールドケース」を見ていると、決してこういうことを言うまいと思うのだが、今回は本当に思った・・・「間違ってひとり落ちるなら、あのオヤジが落ちればよかったのに」と。

事件の解決のきっかけになったのは、用務員の遺品から遺書が発見されたということなのだけど・・・さらっと言ってたけど、なんでもかんでも溜め込んでたのか、それともマニアックに整理されていたのか。どっちにしろ遺品の中から発見して気づいたひとはエライ。
何か事件のにおいに対して嗅覚が働いたのだろうか。もしそのまま燃やされたりして処分されていたら、あのオヤジを一生罰することはかなわなかったのだろうから。

とうとうミラーが本格的に捜査に参加していたが(本当にこのままサットンは「なかったこと」にするつもりなんだな・・・)、早々に「リリー&ミラー」の組み合わせでの聞き込みを見ることが出来た。
意外とすっと出てきたので、そんなに違和感もなかったのにはびっくりしたが、まだ二人のコンタクトがとれてるかというとなんだか微妙?
でも・・・なんだろう、女子二人だと・・・なんであんなに怖いんだろう。
「スケバンまで張ったこのリリー・ラッシュが、何の因果か落ちぶれて、今じゃマッポの手先」・・・みたいな雰囲気っていうか。
ロングスカートのセーラー服の姐さん二人に体育館の裏でオラオラされてるような怖さがある。
やはりオヤジと組み合わせて、二人の凄みをちょっと和らげてもらったほうがいいのかも。

その癒し系オヤジの第一人者はやはりヴェラだが・・・リリーが他人に関心を持たない分、ヴェラがちょっかいを出さないと、個人のプロフィールの掘り下げの話が進行しないわけだな。
ヴェラがせっせとデバガメしてくれることで、我々はサイドストーリーを知ることが出来る。ヴェラにとっては損な役回りかもしれないが、ヴェラはそこら辺がかわいいからいーのだ。
というより・・・まだあんまりミラーに関心がもてないんだけどね・・・

ちなみに今回のエピは、「カート・コヴァーンに心酔した青年が」っていう話なのに、曲リストを見るとニルヴァーナが入っていない。
これは、リリーのキャスリン・モリスが来日イベントの時に語っていたけれど、ぶっちゃけ「コートニー・ラブが曲の使用許可を出さなかったから」(妻だったので現在もカート・コヴァーンの曲使用の決定権を持っている)・・・だそうだ。
このエピにニルヴァーナが使えなかったら、魅力半減、ほんと意味がないわけで・・・さぞかし必死の交渉が繰り広げられたことだろう。なんとか他の曲で雰囲気を損ねずに差し替えられてはいるが。
先週の「8年」にスプリングスティーンの曲が使えなかったらとか、第2シーズン4話「ボス」でジョニー・キャッシュの曲が使えなかったら・・・ちょっと想像できない。
キャスリンも相当ムカついたそうで。ところがその後偶然に、キャスリンは買い物中にコートニー・ラブと出くわしたそうで、「このひとが許可を出さなかったのねっ」と内心メラメラだった・・・という話を来日イベントの時に語っていた。
この話を聞いた時には「コートニーめ、なんて○の穴の(略)」と思ったものだが、あらためて今回このエピを見て・・・多分「コートニー殺害説」の台詞とか、心酔してる青年とか・・・確かにコートニーには受け入れがたいエピだったのには違いない。
もし許可が出ていたら、何の曲が使われてどんな雰囲気になったのかなと思うと、許可が下りなかった不運が非常に残念でならない。

ところで、AXNでの放送は・・・年末年始特番の形で放送するようで。スゴイ!
でもってなんと!字幕版が~~~!!
そうかー、考えたら今までコールドケースは字幕版がなかったっけ。これは楽しみだ。
やるなAXNめ。この!商売上手!


【 脇俳優チェック 】

◆ドーン・ヒル現在版 .... Kristen Ariza
「ザ・ユニット」第1シーズン2話「ストレス」で、夫の戦死を告げられたキーシャ・ホームズ役で登場していた。キーシャをキムが慰めたことで、「ユニットの妻」としてひとつ成長を遂げたエピソード。
「フレンズ」第9シーズン13話「モニカ大人気の秘密」では、ジョーイがプロモ用写真のため眉を整えに行ったサロンの受付嬢役でちょっとだけ登場。

◆居残りの監督をしていた教師モンティ .... Evan Arnold
「CSI:4」5話「心優しき獣たち」では、路上でアライグマの着ぐるみを着て撃ち殺されていた男ロバート・ピット役で登場。アライグマが大好きで、自宅はアライグマだらけだった。
「ER」第12シーズン17話「アメリカの幻想」では、親友の恋人に恋をしたため、どこかに閉じ込められていないと二人の結婚式に反対しかねないからと、薬を少量飲んで「自殺した!だから入院させてくれ!」と懇願してレイを困らせる患者サードラー役で登場していた。
「ザ・ホワイトハウス」第6シーズン以降に「ネッド」役で10エピソードに登場しているが、おそらくホワイトハウス付きのプレスかな?日本では見るチャンスはもうないかもしれない。
他に「愉快なシーバー家」など。

◆鑑識の女性 .... Veena Bidasha
初登場は今シーズン2話「小屋」。火事で焼死したローリーの写メールを分析していた。
「ER」第1シーズン17話「惨めな誕生日」では、ベントンに内緒のサプライズ誕生パーティの口火になった、患者のふりをしてベントンを騙すベリーダンサーの片割れ役で登場していた。
ダンサー役の二人は双子の姉妹で、映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」でも双子ダンサーとして登場している。ベリーツインズとして活動しているらしい。

◆トレヴァーの母 .... Meagen Fay
「デスパレートな妻たち2」7話「はかなき夢」では、リネットが双子を預けあうことになったママ友のノーマ役で登場。安心して預けられる先が見つかったと思ったら、自分たちの「行為」をビデオに録画することに入れ込んでいるアブない夫婦だった。
「NIP/TUCK3」8話「トミー・ボルトン」では、自分の顔を家族と同じに整形して欲しいと依頼してきたダウン症の少年トミー・ボルトンの母親役を演じていた。
「マルコム・イン・ザ・ミドル」の第4~5シーズンに、ドイツから来た牧場主オットーの妻グレッチェン役でサブレギュラー。マルコム一家の長男フランシスがこの夫妻の牧場に寄生しているが、お人よしな夫婦なのでフランシスにすっかり仕切られてしまう。
「CSI:7」24話に登場予定。

◆校長 .... Marty Lodge
「グレイズアナトミー2」6話「アンフェア」と16話「死の予感Part1」に麻酔医ミルトンとして登場。16話のほうでは、メレディスと一緒に不発弾を体内に残していた患者に付き添っていたが、爆発の緊張に耐えられずにメレディスを置き去りにして逃げ出していた。

◆トレヴァーの父 .... Joe O'Connor
「フレンズ3」24話「格闘技は男の美学!?」では、チャンドラーの同僚(スティーブン)役で登場。チャンドラーはすぐに尻を叩いて親愛の情を示す上司のダグに悩まされていたが、他の同僚たちは叩かれておらず、むしろうらやましいよと言われてしまう。
「ザ・ホワイトハウス」第1シーズン17話「匿名情報」では、貿易法案がアメリカの雇用と製造業へもたらす影響について不安を申し立ててきた下院議員役で登場。しかし彼はトヨタ車に乗っていたためにトビーに「文句言えない」とやり込められてしまう。

◆自殺したと見られていたトレヴァー・ドーソン .... Jake Richardson
オフィシャルサイトあり。
「ミディアム2」13話「母の想い」では、アリソンが命を救った少年タイラーの、夢の中での成長した高校生バージョン役で登場。彼の幼少期に与えられた影響によって、銃の乱射事件を起こすタイラーと優等生タイラーの両方を演じていた
「インベイジョン」では、ハリケーンで母ルーシーが「生存者」になったため家庭内が崩壊し、父カールが立てこもり事件を起こした、キーラとジェシーの友人ゲイジ役を演じていた。
「ER」第12シーズン7話「誘拐犯」では、泥酔した挙句寮の友達に額にフランケンシュタインのような傷のいたずら書きを油性ペンで描かれてしまった、大学の新入生のイアン・サマーリン役で登場していた。サムが応対していたが、そういえばあの日ごたごたが多かったけどちゃんと消してもらえたのだろうか?
「BONES」第2シーズン10話、「Dr.HOUSE」第3シーズン13話、「クリミナルマインド2」21話など、今後登場予定が多い。

◆ラクエル94年版 .... Shannon Marie Woodward
「FBI~失踪者を追え2」6話「迷える子どもたち」で、保安官の娘ヴィッキー役を演じていた。彼女が頼まれたとはいえ「イーサン(失踪少年)と寝た」とついた嘘によって、人々の関係が大きく歪むことになるのだった。
映画「チアガール VS テキサスコップ」でトミー・リー・ジョーンズの娘役でチアガールの一員を演じていた。

◆ボリス・リトヴァク現在版 .... Michael Weaver
Myspaceあり
「名探偵モンク3」16話「評決に異議あり」では、犯人のエスコバルを連邦裁判で裁くための護送にやってきた、FBI捜査官のラピデス役で登場していた。ストットルマイヤー警部たちにとっては容疑者を横取りされる格好になって面白くないのに、エラそうなラピデスにイヤミを言われてキレそうになっていた。
現在ABCで放送されているコメディ「Notes from the Underbelly」でレギュラー出演中。「CSI:7」14話に登場予定。
もともとはミュージシャンで、現在も音楽活動もやっておりバンドのHPもある。

◆ボリス・リトヴァク94年版 .... Max Van Ville
「CSI:5」6話「青の衝撃」では、西ラスベガス大学で発生した連続レイプ殺人と酷似した手口で殺害された青年ジョナサン・エイブリー・ブレイク三世役で登場していた。女性と間違われた上に、殺害された後ウッドチップを作る粉砕機で遺体がバラバラにされたという悲惨な被害者だった。
「NUMBERS」第1シーズン3話「バイオテロ」では、IMDbでは役名に冒頭発熱した最初の死亡者の少年の名前「Josh Kramer」と書かれているけれど、そのジョシュ役は別の子役俳優が演じている。ドンが最後のほうで、助けられなかった発症者(「死亡」のメモが貼られた)の写真を見ている場面にMaxの写真が使われている。流れからするとドンがジョシュ・クレイマーの写真を見ているというのが自然。おそらく途中でジョシュ役が差し替えられたか、Maxが別の被害者役を演じていたのに場面がカットされたということではないかと思われる。

◆ドーンの義父フィリップ .... Wesley Thompson
オフィシャルサイトあり。
「フレンズ」第8シーズン11話「クリスマスカードはまだ早い?!」では、ロスがモナとの付き合いの距離感をはかりかね、部屋の鍵を渡した直後に後悔して、鍵を変えるために呼んだ鍵屋役で登場していた。ところが鍵を変え終わったところにモナが帰宅。鍵屋は「ガンバレよ」とロスに一言残して帰ってしまうのだった。
他に「ER」「シカゴホープ」などにゲスト出演している。

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4 コメント

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Unknown (tomo)
2007-09-24 23:34:45
字幕版、楽しみです。なにせキャスリンの声は、短いインタビューでしか聴いてないから。でも、吹き替えに慣れちゃったんで雰囲気が変わったら困るかも。(^^)
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はじめまして (13)
2007-09-26 22:39:41
Nirvanaの曲が使用されなかった背景には、その理由があったんですね!
死んでしまったあとなので使わなかったのかなー?とか思ってました
それにしても、内心メラメラしていたキャスリン・モリス、goodですね
返信する
やっと見ました(笑) (スー)
2007-09-28 13:09:23
そうですかー、曲を使えなかったのにはそういうワケが・・・。
確かにドラマの中でも、コートニーのイメージがあまり良く言われていませんでしたしね。(笑)
ただ、最後には「やっぱり、好きな人と一緒に生きたい!」という意思をみせていたが事故だった・・・という、割と納得できる終わり方だったので(?)
認めて欲しかったなぁ。せっかくねぇ・・・。

あちらこちらで秋からのドラマがはじまったりで、予約の準備やら何やら ちょっとパニクっております(笑) そんなに必死で見なくても~と笑われそう。
返信する
当時 (エレイン)
2007-10-03 09:21:20
コートニー犯人説というのはいろいろ言われてましたよね。
他人にとっては「ああ、そういうこともあったねー」だし、ドラマでも本気にはされてなかったですが、コートニー本人にしてみれば、古傷をえぐられるような思いだったんでしょうね。
娘さんも年頃だし。

でもこのエピソード、ニルヴァーナが使えなかったのは本当に惜しいですね。
グランジ風なファッションとメイクが決まってて、この回に限らず、担当者は本当に優秀だと思います。

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