伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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八ツ場(やんば)ダム と 民主党の前原さん

2009-10-21 20:47:47 | くま森
久しぶりに熊森協会の月例会に出席しました。
毎月県庁の昭和庁舎で開かれています。

4月以降なかなか日程が合わず、
久しぶりに出席しました。

今年度になってから、
宮沢さんの講演や、森山会長の講演が群馬で開催されました。
熊のえさとなるドングリの苗を育てたり、
植えたり、下草狩りの作業もありました。

日本熊森協会は、熊だけを守る団体ではありません。
熊は日本の山の中で最大の動物です。
熊が住めるような環境を保全することで、
ほかの動植物も生きることができます。

水の保全、空気の保全、生物の多様性を目指します。
動物が一匹も住まない山は、本当の山ではありません。

戦後日本では広葉樹を伐採し、
杉を大量に植えました。
その後杉の価格が暴落し、多くの杉林は手入れもしないまま
放置されました。

間伐もされない杉林では、
日の光も射さず、真っ暗で下草も生えない死の森です。
地表の保水力もなく、大雨が降ると一気に水が流れ去ります。
逆に雨がなければ、すぐに川が枯れてしまいます。

巨大なコンクリートのダムを造っても、
肝心の山の水源が枯れてしまえば、
からのダムになるだけです。

群馬県では、
県の林業公社が行っていた分収林制度が破綻しました。
■分収林事業
(森林所有者が土地を提供し、林業公社が山へ植林し、
 下刈や間伐等の手入れを行い、契約期間が満了になったらその木を販売し、
 その売上金を森林所有者と林業公社で分け合うことなどを内容とする契約)

山村で人が生活していくには、
いかにお金の流れを作るかがポイントです。
私は県庁地域政策課勤務時代に、
3つの戦略を考えました。
「カーボンオフセット」「みどりのダム」「戦略的撤退」です。

人口が減少していく中で、
いかに山村の生活を維持し、自然保護もお金をかけずに行うのか。
以前のブログで解説しました。

「やんばダム」で悩んでいる民主党の前原さん、
参考にされてはいかがでしょうか。


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