伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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予備費 金額決定の考え方

2024-09-03 16:32:33 | 政治・政策・経済

 

明後日の本会議で予備費について質問します。

予備費は多すぎても少なすぎてもいけないと言われます。

質問(1)で

伊勢崎市は予算規模に対しどの程度の金額が適正と考えて

予算措置してきたのか、その根拠を尋ねます。

 

質問聞き取り時の財政課の話では、

平成17年に伊勢崎市が市町村合併する以前は

予備費は1億円だったが、

合併後は1億5千万円となっている、という情報でした。

そのとおりなら、合併してから20年間

人口や予算総額が増えたにもかかわらず

見直されないままだったことになります。

 

実際にそのとおりだったのか

本日は議会図書室にこもり予算資料、決算資料等により

平成13年から平成18年までの予備費の金額や補正額、

支出額、予算総額等を確認しました。

 

大まかな予算の流れとしては、

合併前の伊勢崎市の一般会計予算総額は約400億円で、

それに対して1億円の予備費が計上されていました。

 

平成17年に2町1村と合併した後は、

予算規模が約1.5倍の600億円になりましたので、

予備費も1.5倍の1億5千万円にしたのは

もともとの1億円の金額が妥当だったのであれば、

妥当な増額と思われます。

 

では、合併前の予備費は1億円が妥当だったのか?

年間の必要額を満たしており、かつ毎年の予算規模が

400億円前後で続いていたなら、

1億円に固定されていても妥当だったと考えられます。

 

しかし、平成13年度から平成18年度までの間に2回、

予備費についてイレギュラーの年度がありました。

 

ひとつは平成16年度予算。

平成17年1月1日に4つの自治体が合併しました。

平成16年度予算の途中であり、恐らく不測の事態に備えるため

それまで1億円だった予備費が2億円計上されていました。

その年度に限っては、必要な配慮だったと思います。

 

もう一つが驚きでした。

旧伊勢崎市が単独だった時の平成13年度予算の予備費は

その前後の年度は1億円だったにもかかわらず、

5億6千181万1千円でした。

いきなり前年度比で5.6倍です。

特に巨額の使途があったわけではなく、

約4億6千万円の減額補正を行ったので、

結局例年どおりの1億円の予算で足りました。

 

財政課の話では、予備費は

市町村合併前は1億円で、合併後は1億5千万円

ということでしたが、平成13年度については

その整理がまったく当てはまりません。

どういった考えで予備費を5億6千万円もの金額にしたのか?

 

今回の質問は前年度(令和5)決算の審査ですので、

平成13年度予算を主目的として質問することはできませんが

令和5年度の予備費の金額1億5千万円の根拠が

合併前の1億円であり、その1億円積算の考え方が

平成13年度にはぶれていたので統一性がありません。

予備費金額決定の根拠として

統一的な考え方を確認したいと思います。

 

昨日ブログへ投稿した「地方財務実務提要」には、

額について基準は無いが適切な予備費の計上について

整理・検討を行うよう書かれていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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