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アメリカ生活3年半を終え、帰国しました。
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Grand TetonとYellowstoneの旅 3日目

2006-09-05 14:00:00 | Weblog
朝のColter Bayの湖岸。Grand Tetonはやはり美しい。昼前にチェックアウトして、Yellowstoneに向かう。


Yellowstoneに近づくと、山の雰囲気が一気に変わる。ロッジポール松の森が焼けて、木の幹だけが残っている。Yellowstoneは、火事無しには語ることができない。特に1988年の大火事では、公園の36%が焼け野原となってしまった。これは、自然を保つため、火事ですら人間の力で消化してはいけない、という意思により、積極的な消火活動がされなかったとのこと。

火事のあと、森は脅威の復活をしている。動物達も火事後間もなく森に戻り、今まで日の当たらずに成長できなかった背の低い草木が育ち、豊富な食料を提供した。
驚くべきことに、ロッジポール松の松ぼっくりには2種類有り、一つは通常のもの、もう一つは松ヤニで強く閉じており、火事のような高温でのみ、かさが開いて種子を撒くものらしい。
例え火事で森が焼かれても、松ぼっくりは種子を撒き、新しい森を誕生させる。ロッジポール松は、火事までも生命のサイクルに組み込んでしまっているとのこと。そして、火事は健全な森を再生させている。大自然のシステムに、感動させられた。


Yellowstoneと言えば、まずは間欠泉。特に有名なOld Faithful地域。近づくと、いたる場所から水蒸気が上がっているのがわかる。主要な間欠泉は、Visitor Centerに噴出予測時刻が張り出され、その時間になると多くの人がその間欠泉に集まる。
特に予測時刻に忠実で、一番有名なのは、この地域の名前にもなっているOld Faithful Geyser。


Old Faithful地域の間欠泉を見ながら歩く。途中、川の向こう岸でバイソンが土の上で転がっているのを発見。背中がかゆいようだ。


Old Faithful地域の奥にある、Morning Glory Pool。これは、間欠泉ではなく、温泉。Yellowstoneには、間欠泉だけでなく、温泉(勿体無いことに、人間向けではない)や、蒸気の噴出孔などが沢山ある。
このMorning Glory Poolの不思議な色は、深いところから浅いところにかけて、温度によって生息する熱を好むバクテリアの色が違うためらしい。
昔はもっと中の部分は青かったとのことだが、人間がゴミをこのPoolの中に捨てることによって、温泉の温度が昔ほど上がらず、黄色っぽいバクテリアが深い部分まで生息するようになり、青が薄まったとそうだ。


Visitor Center近くのCatsle Geyserがタイミングよく噴出した。なかなか美しい形をした噴出口だ。何分間も豪快に水を噴き上げていた。


宿泊は、Yellowstoneの北の端近く、Mammoth Hot SpringsのCabinにて。
途中、エルクやバイソンを沢山見た。バイソンは、人間の作った道路を移動に使うらしく、謙虚(?)に道路の端っこを歩いていた。