最近特に感じるようになってきたのは、アメリカでの写メールの普及。
こちらに来た当初は、カメラも着いていない、ゴツゴツした端末だらけだったのに、ここ1年くらいで驚くほど携帯で写真を撮る人をみるようになったし、厚さも日本の一番薄いといえるレベルのものが非常に多くなってきた。
2年前に発売されてバカ売れした、薄さ13.9mmのMotorola
RAZR V3がきっかけとなったようだ。
携帯関連の仕事をやっている人と話す機会があるのだけれど、こちらの携帯は想像している以上にすごいことになっている。
もはや、日本は携帯先進国ではないどころか、遅れをとっているとさえ言えると思う。
こちらでは、Smartphoneが多数売られている。WindowsMoileの機種が多くを締めるが、突出しているのは、WindowsMobileではない、RIM社のBlackberryだ。
最近日本でも名前が聞こえているかもしれないけど、こちらのSmartphoneの代表だ。特に最近発売された
Blackberry Pearlは、小型・薄型の端末に、妥協のない機能を盛り込んでいる。
日本なら、小さい端末は、小さいことが売りで、機能的には一歩劣っていたりするが、こちらは、意地でもすべて詰め込んでる、という感じがする。
(日本車でも、同じことが言えるかもしれない・・小さくても上質な車が欲しい人もいるというのに!)
Sharp製の端末
Sidekick3(こちらはより若年層・パーソナル向けだけど、Blackberryに似た機能がある)を実際に使わせてもらったのだけど、すごく衝撃を受けた。
メール・スケジュールデータ・メモ・画像データなど、あらゆるデータが、自動でウェブと同期される。
携帯のメールボックスは、常にウェブから見れるメールボックスと同期されている。送信したメールも、送信メールボックスに同期されているし、カメラで写真を撮ったらいつの間にかウェブにもアップロードされている。携帯のデータ保存域がウェブ上にあるようなものだ。
当然、メッセンジャーのクライアント(AOL、Yahoo、MSN)も備えている。
常時通信・同期といったことが出来るのも、各キャリアが日本では考えられない安い料金プランを設定しているからだ。機能にもよるが、こういったサービスが、インターネット定額を含んでも、定額で$30/月あたりから使えるようになっている。
安いインフラがあるから、それを有効に利用する端末が売れる。どれも、端末にはQWERTキーボードが付いている。
日本ではW-ZERO3でSmartphoneがようやく登場したが、携帯でSmartphoneといえばDocomoのhTc Zか、ソフトバンクのX01HT。
ソフトバンクは定額とはいえ、月1万円。
X01HTは端末価格の関係もあって、売れているようだが、その通信料では、一定以上のユーザには受け入れられないだろう。
Smartphone増加の流れは歓迎なのだけど、今の寡占状態の日本では、安価なサービスがないため、良い端末であっても受け入れられないのでは。
日本の端末も、ワンセグチューナーやGPSなど、すごい機能を備えている。でも、どちらもその携帯で閉じた機能だ。GPSは地図をダウンロードするかもしれんけど、根本的な機能は、地図データをアップデートする限りはローカルにあっても変わらない。
こういった異なる概念のサービスは、なかなか出てこないのでは。
なんだか、鎖国して文明化が遅れているのと同じような感じがする。
(もちろん、独自の文化を発展させているのは、美点でもあるけど、、)
日本に帰る頃には、面白いことになってたらいいのだけど。