(表を見やすいように変更しましたが、見にくい場合は右クリック=Macではcontrol+クリック=で別ウインドウに拡大してください)
あまりにも議論が整理されないまま非論理的な応報になっているように感じられたので、思いつくまま表を作ってみました。この表は私の頭の中から出てきたもので、学術的な根拠はありませんが、メディアもアカデミズムも、もちろん政界も、こういった提起をしてくれないので試作してみたものです。解釈改憲の段階ももっと何段階もあるのかもしれませんが、とりあえず議論のたたき台として提示してみました。
自分自身や議論の相手がどの段階にいて、何を守るべき、あるいは何を変えるべきと言っているのか、それをきちんと示さないと議論が空回りして何も生み出しません。
その前段階として、全く異なるレベルの議論が混乱・混同(Confusion)されているのは、
1)集団的自衛権の行使認定・安保法制の必要性という問題と、
2)この法案が憲法違反かどうかという議論
(無論憲法違反は間違いないのですが)
がごちゃごちゃに議論されており、その中で「解釈改憲反対と叫んでいる人達は自衛隊合憲という(より大きな)解釈改憲を認めているではないか、それより今回の解釈改憲の幅は小さい」という詭弁に反論できないでいることに憂慮している。(というより呆れている)
一番右の解釈の欄で最も重要なのは、いわゆる「九条護憲派」(憲法を守れ、九条を守れ、解釈改憲反対と叫んでいる人達)が、実は憲法を遵守せず、解釈改憲を認めているのだという点。
だから「解釈改憲反対」という言葉には説得力がない。
九条護憲派と立憲主義派という二分類にしたのは暫定的な表現で、この2つに簡単に分けられないということは自分自身で重々承知しているが、
私はいわゆる九条護憲派ではないし、本来なら自衛隊の存在と活動に合法性を持たせるためにも改憲は必要なのだとは思うけれども、現実問題としては九条を変えるべきではないという、論理的には矛盾した立場に立っている。しかし、現在の日本の歴史的経緯と社会状況を見渡してみれば、これが多数派で、改憲派×護憲派という<二項対立>はここでこそ「意味をなさない」と言いたい。
(以下時間切れにて明日追記予定)