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日本脳炎死者200人超 インド北部

2005年08月31日 | こども・小児科
国内では予防接種が事実上の“中止”状態にある日本脳炎ですが、リスクがなくなったわけではなく、毎年南アジアから中国にかけて流行は繰り返されています。治療法はなく、死亡率も高い。類縁のウエストナイルウイルスがアメリカで流行すると大きなニュースになりますが(こちらはワクチンはない)、ワクチンがあるにもかかわらず普及せず大きな流行で死者をだしている日本脳炎は、誰にも注目されません。

日本脳炎死者200人超 インド北部
 AP通信によると、インド北部ウッタルプラデシュ州で流行している日本脳炎による子どもの死者は28日までに212人に達した。州保健当局は、さらに300人以上の患者が病院で手当てを受けているとしており、死者はさらに増える恐れがある。
 当初は州東部のゴラクプルを中心に流行していたが、他の地域でも感染者が出始めた。州都ラクノーの病院では運ばれてきた子どもの患者が病室に入りきれず、十分手当てを受けられないまま死亡するケースも出ているという。医療機器の不足も指摘されている。
 同州保健当局によると、同州の子ども約700万人に対し、予算不足のため予防接種を行き渡らせるには程遠い状態。州東部では雨期による洪水も起きており、蚊の大量発生でさらに被害は拡大するとみられる。

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