工芸展には「日本伝統工芸展」と「日本新工芸展」があります。
今回、拝見したのは「第40回 日本新工芸展」
開催の趣旨には
「工芸の本質を問い、現代に望まれ未来を明示できる生活造形を
確立することを目標。
生活から離れた表現上の造形美の追及に終わってしまわないよう
生活の中に求められるもの、生活を豊かにする造形美を改めて
問い直す」
陶磁・染織・金工・漆・木竹・皮革・硝子・七宝・人形・
切金砂子・紙などの作品が展示されています。
1点につき、見る時間は分や秒単位、制作される方は数か月や数年。
「新」と名前が付きますと工芸展ですから制作される方もアイデイアを
練るのに自ずと制約があることでしょう。
約150点ほどの展示で、陶芸作品が多い印象でした。
それぞれ入魂の作品ばかりで受賞された方も入選された方も来館者に
見てもらって、作品も陽の目に当たることになります。
名古屋・松坂屋で開催ですが百貨店の工芸品売り場でも伝統工芸品を
見て心も落ち着きます。
例えば身近なところで「茶筒」など、(いい仕事されています)
他にもいろいろ。
(う~ん、これ欲しいんだけど、どのシーンで使おうか、懐の財布とも
相談して、まあ、購入は次回にしようかナ)聞こえないよう心の中で。
それとは別に「日本伝統工芸展」もあります。
趣旨は文化財保護法の趣旨に沿って歴史上、芸術上、価値の高い工芸
技術を保護するもの、となっています。
人間国宝の方は
陶芸35人・染織38人・人形6人・諸工芸3人・漆芸21人・金工23人・
木竹16人(物故の方含む)
出品は資格問わず、出品料も12,000円、書道展や篆刻作品展に比べ
随分安いです!
伝統工芸展は皇族の方々も鑑賞されるほどの展覧会です。
今年は間もなく開催されますが今年、第65回を迎えます。
食べ歩きや旅行などもいいですが、ときにはこうした工芸展に行くのも
ちょっぴり楽しいものです。
特に自分の好きな作品に出合う喜び、というんでしょうか。