数年前に耐震工事とリフォームを併せて実施しました。
地元の大工さんには
「材料は高グレードのものを使用してください」
大工仕事では経費の内、最も比率が高いのは人件費、材料費はそんなに
大きな比率ではないようです。
真夏の太陽に曝されるわけでもなく、雨風も関係ないトイレの壁面。
それが施工数年で壁面にたわみが発生してしまいました。
下地とフィルムとの接着面での接着剤の劣化が原因のようです。
大工さん「申し訳ないけど保証期間過ぎているんですよ」
「えっ、こんな数年で壁面素材って劣化するものですか?」
材料は東証1部上場のD工業製品。
早速にホームページで確認したところ、表の如くです。
参考までに他社製品もチェックしたところ、大同小異でした!
寿命が例えば最長7~10年とすれば、その度ごとに工事のやり直しです。
車のように雨風、キツイ日差しの太陽、泥や砂に耐えても10数年は
耐久力あります。
それに反して、手で触るわけでなく、雨風関係なし、太陽光も関係なして
耐久力数年って、ちょっとオカシイでしょ。
例え方は適当でないかもしれませんが奈良の正倉院は千年以上も耐久力が
あるんですヨ。
自然の力って凄い。
木材って、数年で劣化なんて考えられません。
陶器製瓦にしても半永久的な寿命です。
完成直後の姿と10年、20年経過後のイメージってなかなか難しいです。
住宅というは住んでみて10年、20年ってあっという間です。
有機化学製品の寿命というのは施工前に十分チェックが必要です。
調べてみますと住宅メーカーでの保証内容、保証期間はマチマチで
やはり自分のチェック能力を試されます。
ヤスモノガイノ ゼニウシナイにならないように。
最近流行の外壁材・サイディングにしてもシーリング材の劣化で
定期的な修復工事が必要と日本窯業外装材協会のH.P.に記載されています。
手間暇のかかる工事方法は隅に追いやられ、施工の便利性優先でそのツケは
いつか消費者に回ってくるようです。
購入し、満足していたら数年後には(こんなはずでは無かった)と後悔
しないため、事前チェックは必須です。
そうした時代なんですね。