畑を掘り、木を彫り、石を刻り、の自然人!

退職後、自分に気ままな課題をちょっと与えて遊んでいます。

小さな贅沢

2018-06-02 21:04:27 | 日記


世の中、骨董趣味の方も多く、様々のお好み品に多額の投資を
されている方もあります。
それはそれで全く問題なし、人様に迷惑掛ける訳でなく、目指す
品をゲットした喜びもひとしおのことでしょう。

小生は骨董品を集めるのではなく、ただ眺めているだけで十分に
満足。
デパート美術品売り場や全国工芸展、また美術館、博物館で気に
入った品を眺めるのみで、それ以上の欲はなし。
(それって負け惜しみ? ではありません)

本日、平成30年6月2日は快晴、文句なしのお天気。
島崎藤村の「夜明け前」(木曽路はすべて山の中である)の舞台となった
妻籠宿よりの更に上って奈良井宿と2km程離れた木曽平沢へゴー。
現在は奈良井も木曽平沢も塩尻市に。



まずは木曽平沢の漆器祭りの会場へ。
「木曽平沢」下車して直ぐに漆器店が軒を並べています。
ざっと見て約50軒前後の漆器店がありますので、時間的に余裕
ある方はじっくり散策して品定めされた方が良いと思います。

商品も100円から100万円程度までグレードによって
まちまち。
本格的な漆器は作家、職人たちによって制作され、安価品は
プラスティック使用の輸入品もあり、店員さんの説明を受けて
から購入するのがベストです。

17世紀初頭と申せば徳川家康から秀忠にバトンタッチ時代から
木曽漆器の歴史があると記されています。

木曽は良材に恵まれ、中仙道11宿のひとつであり、土産物と
しても生産されてきたようです。

早速に自分用に酒器2種類を購入。
更に他の目的商品を何点かを追加購入。
(この品はどういうシーンで使用しようかな)

1点は1合枡の如きですが蓋がついており、酒を入れて冷蔵庫で
冷やし、盃にそっとそそぐ!
その瞬間(う~ん、買ってよかった、と自己満足)

欲が小さいなあ。

漆器市場も聞いてみますと、ライフスタイルの変化で縮小の一途とか。

本格的伝統的漆器は店の奥の方に陳列され、例えばお抹茶の棗で100万も
する品も陳列され、本当にピンキリです。

最近は販路をドライブイン向けに広げたり、デパート売り場、製造の
下請けに徹するとか漆器市場でも幅が広いです。
生き残るためにどの業界も大変です。
後継者育成の学校もあり、学生さんたちの作品も拝見。
大人顔負けの出来栄え。将来はどんな作品を制作されるのか。

奈良井宿は妻籠的なイメージでした。
漆器店も数店あります。
しかし、お店の数や品揃えは木曽平沢です。

越前漆器は最近はホテル、旅館や料理店など業務用が増えているそうです。

超・高級漆器では輪島が有名です。

電子レンジ対応ではプラステイックと木粉のミックス成形品を漆で塗ったり。
漆器も時代に合わせて進化しています。

そうです、日本の伝統工芸品を少しでも日常生活に取り入れて(良い気分だ!)
お金の使い方も一流フランス料理や料亭の懐石料理を味わう料金で
長く使用できる漆器が購入できます。

最近はコーヒーやカレーライスも漆器製品のスプーンを使っていますが。
(う~ん、日本はいいなあ)

ただ単に食べるための器であれば100円ショップでも入手できますが
精神的に豊かなくつろぎの時間を過ごすにはやはり器には拘りたいです。

小さな小さな自己満足。

木曽平沢駅まではJRの本数も少なく、事前に時刻表の確認が必須です。

次回はもっと財布にお金を入れて、と。
(写真の盃、箸、箸置きは別の場所での購入品)