円空が初めて仏像を制作開始したころのストーリーです。
円空は母を水害で亡くしてから白山信仰に篤かったといいます。
白山の開山は泰澄大師(682年―767年)です。(写真左上)
泰澄大師にゆかりのある神社に洲原神社があります。(写真右上)
また星宮神社も岐阜県美並町にあります。(写真左下)
星宮神社の神官には西神頭(にしごとう)家がなっておられ現在の当主は安彦氏です。(写真右下)
円空が初めて造顕をしたのは美並町であり、その庇護者は西神頭家といわれています。
美並町には多数の円空仏があり、星宮神社の美並ふるさと館には95体収蔵されています。
円空と同年代で、よき理解者だった西神頭安高氏が1665年に亡くなり円空は大きく落胆、北の旅に出た、と言われています。
星宮神社は人影を見ることもなく、古色蒼然、静かで、神の領域を感じるようなとても良い空間です。
この地を離れてから何万体もの造顕を目指したと言われており、円空仏ファンなら一度は訪れたいものです。