注:修正前ではわたしのスマホはZenFone MAX M1と書いてありましたが、調べなおしたところ、ZenFone MAX Pro M1のようでした。ずっとPro無し版と思い込んでいました。修正してお詫びします。申し訳ありませんでした。
ここ最近の通信料金の相次ぐ改定をキッカケにわたしも通信料金を見直してみた、というのは前回書きました。基本的に今のmineo体制は続けますが、サブ的にずるずる契約していた三回線目を解約し、穴埋めとして、ちょっと懐かしい言い回しの"価格破壊"というキャッチがふさわしい楽天モバイルを契約してみたのです。
楽天は以前はMVNO業者でしたが自分で基地局を持つMNOとなったばかりのキャリア。3キャリア独占の状況に割り込むべく、従来のキャリアが有料で行ってきた手続きに伴う手数料が無料なうえ、先着300万人分一年間無料、というかなり太っ腹なキャンペーンを行ってきました。ただその契約者の多くは一年ジャストで解約してしまうだろう、とも言われてきました。その流出を防ぐべく、かつ大手の相次ぐ低料金プランに対抗すべく、キャンペーン対象外後も利用パケットが1GBまでなら永久無料、というとんでもない料金プランに切り替えてきました。ほとんど使わなければずっと無料で使えるということです。過去にいくつかのMVNOでもこうした料金プランは見られましたが、どうやら契約者のほとんどが本気で使わない「とりあえず持っておこうか」なサブ回線ばかりだったようで最近は見なくなっていましたが、そこに切り込んできたわけです。さすがにキャンペーン対象外の回線に関してはユニバーサル料は発生しますし(一か月3円くらいらしいですが)一IDで複数回線を契約すると二回線目から最低料金980円にはなってしまいます、それでもほかのキャリアはもちろんMVNOと比べても非常に安いわけですが。しかも月の使用量には制限が(今のところ)無く、料金は2980円が上限、というのも異例です。さすがに小さな字で「一日10GBを超えると制限」は謡っています。わたし「一日〇GB、三日〇GB」という制限は大嫌いですが、月間使用量との二重制限ではないので妥協できる範囲です。ただ、この部分は大きく出していない分そのうちに変更されるかも・・・とは思っています。
将来にわたってこの料金プランが続くとなりますと、楽天は永遠に通信のみでは利益は出せないことになります。おそらくそこは楽天のIDを取得させることによる通信販売を始めとする各種楽天サービスを利用してもらうことで総合的に補填する作戦なんでしょう。単体で利益を出そうとする三大キャリアとは根本からして違うわけですが、日本の通信事業が総務省からの許可制である以上、そうしたやり方がいつまで認められるのか・・・という疑問はありますし、そのうちかつてのe-mobileみたいに他社に吸収されてしまう懸念もあります。ですが、何かあるとしても先の話。全面的に乗り換えるのならともかくサブ回線の代用として契約し、利用具合を試すくらいなら使ってみてもいいと思ったので、契約してみました。良ければある程度で解約してmineoからMNPで通話環境も乗り換えてそれをメインに(後でMNPするのも追加した分をメイン回線とするよう手続きするのもダメみたいなので、いったん解約が必要)、ルーターを二回線目として契約しなおしてもいいですし、ダメならサブ回線としてずるずる持ち続けるもよし、使えなければさっさと解約もよし、です。なにせわたしの地区は楽天のエリア外ですからね(笑)。現状楽天は首都圏・中京・大阪の大都市をエリアにすることに集中しており、それ以外の地方は後回しとなっています。我が町も地方なのでその辺後回し地区ではありますが、楽天公式サイトのエリアではむしろ周辺から整備が行われている感じで我が地区とその近郊ばかりポツン、と取り残されているように見えます。さすがに「拡大予定エリア」には入ってますから、まぁそのうち正式にやってくるんでしょう。それまではパートナー回線、auの回線を使って接続することになります。auを使うと月の容量が5GBまでは制限なし、それ以上は1Mbpsに速度制限かつ制限時でも使用量に応じて料金が2980円の上限まで増える仕様となってしまいますが、そもそも1GB使う気すらないので、つながりさえすれば十分です。
申し込んだ当初の予定から数日遅れてやってきた楽天モバイルSIM。まぁ混んでいるんでしょうね。なお、申し込んだのは単体のSIMカードのみで、ポイント還元でタダ同然になる、という触れ込みの端末は申し込みませんでした。だって、せっかく他キャリアと違って単体SIMが契約できるんですから、気に入って買ったSIMフリー端末使いたいじゃないですか。
今回楽天SIMを使いたいと思っている端末はASUSのZenFoneMAX PRO M1。少し前同じZenFoneMAXの"M2"が楽天モバイルに対応したファームウェアにバージョンアップした、という記事があったので。ただ、ウチのは"PRO M1"なんでどうなるか。さらにわざわざバージョンアップしないと対応しないということは、ひょっとしたら対応させた、を明言していない機種では使えない、ってことなの? と契約してから心配になってきました。まぁそれでも無料だからいいか、の一言が切り札として残っていますが。
さっそくSIMをZenFoneMAXに指してみます。APNでも最初から楽天の設定が入っているみたい(旧モバイル用かと思いましたが、同梱冊子の指定そのままの内容でした)なので、そのまま指定してGO!
・・・・・・・・・電波が来ていない、もしくはつながっていない状態を示す枠のみの三角形が出るのみ。つながれば電波の状態に応じて中が白く塗られた三角形になるはずなんですが、まったくつながりません。最初から入っている設定ではなく手動で書いた設定にしてみたり、SIMスロットを2番目のものに変えてみたりもしましたがダメ。M1じゃ無理か、と他の、手持ちのSIMが使える端末を、引退させたものまで含めて片っ端から全部試しましたが壊滅。どうしようもありません。ひょっとしたらパートナーエリアではダメで楽天の正規エリアでないとつながらないとか。ただ、楽天エリアまで行くには最低数キロ移動しなければなりません。基本的に徒歩かバスしか移動手段のないわたしには休日を事実上一日使う必要があります。正直普段はあまり行かない地区なので貴重な休日を使うにはちょっと・・・なんですよねぇ。おまけにSIMが到着した日にはどうしても夜出かけ、帰宅は翌朝になる予定だったのでこれ以上の実験はできず、まぁ最悪休日つぶせばいいさ、と楽天SIMはZenfoneMAXに戻して放置しておきました。
翌朝家に戻ってZenfoneMAXを確認すると・・・。電波を受信し、通信可能状態を示す塗りつぶされた三角が表示されていました。もちろんWiFiを切り、内蔵SIMのみでブラウザを立ち上げるとちゃんとサイトが表示され、接続されていることが確認できます。楽天の公式ではないようですが「接続回線判定アプリ」というものがGoogleのPlayストアにあり、それによると「AUローミングエリア」に接続されている、とあります。AU回線で接続している、というわけです。ひょっとしたら一度つながってしまえば他の端末でも使えるかも・・・。と一度電源を切って他の端末に指しなおしてみましたがつながらず。しょうがないので再びZenfoneMAXに戻すと、これまた非接続の枠三角に逆戻り。いや、ある程度ほっておけばまたつながるかも、とせっかくなのでつながるまでの時間を計測しながら待ったところ、ほぼジャストに近い3時間かかってつながることがわかりました。もう一度電源を入れなおしてもやはり3時間かかったので、これがわたしの環境での接続にかかる時間、ということなんでしょう。
なお、繋がったと言ってもそれはあくまで通信だけ。電話は一切使えません。これまた「利用によって通話料無料」をうたうRakutenLinkがあり、楽天モバイルユーザーとしてはそれを使いたくなるところですがその認証のために必要になるショートメールが待てど暮らせど届かず。それどころか楽天モバイルの電話番号に別の電話から掛けると、留守番電話につながってしまいます。つまり、電話としては全くつながっていないシングル接続になってしまっているのです。そもそも端末の設定項目からSIMの状態を見ても電話番号は"不明"表記です。まぁすぐに楽天の電話を全面的に使う気はなかったのでいいですけどね。MNPはできないな、と思っただけです。ちなみにAUローミングによる接続は結構速く、12時30分という一日のなかでももっとも込み合う、MVNOではほとんど速度が出ないとされる時間で速度を計測したところ、下り19.6Mbps、上り23.2Mbsと好成績でした。まぁ楽天の公式ソフトに入っていた測定をやったので盛っている可能性はゼロではないですが(ベンチマーク時だけブーストがかかって速度が数倍になるというMVNOサービスは少なくとも過去にはありました)、体感上は1Mbpsクラスよりは速度が出ているように思います。
使って思ったのは、楽天モバイルというのは悪い意味でもキャリアなんだな、と言うことです。もともとMVNO業者であり、シンプルで安い料金プランやSIM単体で行える契約から、「自分で基地局を持ったパワーアップ版MVNO」くらいに楽天モバイルを思っていた人は少なからずいるんじゃないでしょうか。わたしは思ってました。ところが、実際にはつながらないくらいならともかく多くの端末で全く利用できない、繋がっても開通するまで非常に時間がかかるうえ、電話が使えない、ここまで端末に対する互換性が低いというのはMVNOじゃほとんどあり得なかったわけです。帯域に若干クセがあって利用可能端末が比較的最近のものに限られるUQモバイルでもここまでという話は聞いていません。こうした自社確認済み端末以外は使えない、という傾向はまさしくキャリアです。
ただ、MVNO利用者では、少なからずガジェット好き、という人がいるんじゃないでしょうか。キャリアの選んだ機種じゃ物足りず、自分でSIMフリー端末を選んだりタブレットを買ってみたり、そうした端末に通信用としてMVNOの安いSIMを入れて使いまわす、そうしたニーズってそこそこあると思うんです。使える端末が非常に限られる楽天モバイルはそうした需要には全く答えられない仕様ですので、MVNO利用者の乗り換え先としては適当とは言えません。楽天モバイルを使うなら、最初の契約時にほとんどタダだったりポイントが還元される端末ごと契約し、RakutenLinkの電話を使いながらテザリングを使ってルーターとして使う、という利用方法がいいでしょうね。あくまで「安ければ便利さは二の次」という人向けです。
あくまで繋がらない、とかだけなら今後のエリア拡大後に期待、ということも言えたのですが、相性のいい端末の選択肢が非常に少ない、という仕様は多分改善は見込めないでしょうから、まぁわたしはこれからも「たまにあると便利」な第三の回線以上に使うことはなさそうです。ただ、それでも現状は不便なので、M2を買い増ししようかな、でもそれだけのために新しいスマホ買うのもなぁ、とちょっと悩んでいます。
おまけとして、楽天SIMを入れて3時間待つ価値があるかどうか、の傾向は少し分かるようになってきたので書いておきます。
楽天SIMを差し込んで電源を入れ、一瞬でも4Gの文字が出、電波接続を示す表記がされた場合、そのあと電波を受信できなくなっても3時間後に接続している可能性のある端末なので待つ価値があります。この時点で数KBですが接続した跡はありますので。それすら出ない端末は、おそらく何時間待ってもダメでしょう。
ここ↑を見るとM1は大丈夫そうですが、APN設定がいるのかな?
開通後の機内モードオフオン→再開通まで30分待ち
再起動直後の機内モードオフオン→3時間待ち
でした。
>2021-02-06 20:49:09さん
Androidのバージョン違うし、何か変と思って調べなおしましたら、ウチのはPROでした。お詫びして本文訂正します。
rakuten-unlimit.jp/?s=max+pro+m1
楽天エリア多め
楽天エリア内、って点でわたしのと結果が異なって当たり前かと思います。
ただし、パートナーエリアでも楽天link使えるみたいなので、ファームかなにかの問題かと
そうなると、楽天エリアに行かないとlink使えるようになりません。
ネタ系キャリアで名状し難い何か、良くて無料ルータでしょう。
当方エリア外ですが(楽天エリア表示の大嘘エリア)
対象外機種で受信できない場合、楽天エリアに行った際に設定、SMS認証しています。
ラクマや楽天ペイ等のアプリも同様です。
一応アップデート済なんですけどねぇ。もっとも中古品だから何かあるのかも。
>楽天アンリミさん
あくまでAUエリアは通信がつながればそれで充分、なんでしょうね。むしろRakuten linkはそっちを補うのがメインで料金無料は副産物でしかないかも。
とりあえずエリア内と思われる場所まで行ってきます。
私も同じZenfone Max Pro M1に楽天回線で
運用(パートナーエリア)しています。
電源オン直後の電波を掴まない問題ですが、
私の環境では、電話アプリを立ち上げ、
ダイヤル画面で、*#*#4636#*#*と入力→
携帯電話情報→優先ネットワークの種類を設定の
項目を、LTE onlyに設定すると比較的早く電波を掴んでいます。
電源を切ると設定がリセットされてしまいますが、
機内モードのオンオフなどではリセットされませんので、
上記設定をしてしばらく待つか、機内モードのオンオフを
試してみるといいかもしれません。今のところ5分以内くらいで電波を掴んでいます。
もっとも、毎回やるのは手間なので、大人しく対応端末を使うか
電源を切らないのが手っ取り早いとは感じています。
楽天Linkは認証SMSさえ受かれば、楽天回線以外でも使えるので、
私はau回線のメインスマホに入れ、楽天回線はデータ専用の感覚で利用しています。
もし何かの参考になれば幸いです。
気になって試してみましたが、先述のLTE only設定→機内モードオンオフが一番早く電波を掴みました。
全く同じ環境ではないと思いますので、再現できるか不明ですが…。
連続投稿失礼しました。