晴れてはいるが冷たい日だ。私位の年代になるとクリスマスにプレゼントを貰う習慣はなく、そのあとにやって来るお正月のお年玉の方が待ち遠しかった。それも戦争に入ればお年玉どころではなく、お雑煮を食べられるかどうかの方が問題だった。おかげさまで貧しくともいつもお雑煮にはありつけた。新年のおせちはお雑煮だけで他のご馳走は用意しないで済ませようと思っている。おせちは昔、食べる物が極端に貧しかった頃、お正月だけは、と奮発した名残で、今はお餅もきんとんも数の子もようかん、黒豆、なますと全ていつでも手に入る。1年365日が盆に正月だ。坂の上の雲の解説の中で、あの頃の日本人の食べる物は想像を絶するほど貧しかった、と云っていた。だから体格も貧弱で意欲も湧かなかったのだろう。勝っていたのは精神力、さむらいとしての誇りだったという。現代と反対のような感じがする。明日は日曜日、夜の7時半から又楽しみな坂の上の雲がある。それに備えて今日はゆっくりとやすむ事にしよう。