戦争を挟んで生きた女性の回顧録

若い方が知らない頃のセピア色に変色した写真とお話をご紹介いたします。

22/12/03  疲れた。

2010-12-03 18:53:14 | Weblog
 昨夜から雨。予報では大雨。雨音を聞いているだけで疲れる。きのうの夕方お見えになった若いお客様は雨が好き、とおっしゃった。私も若い頃、雨が好きだったのよ、と答えた。終戦直後の外映に“雨ぞ降る”というのがあった。その頃の人気女優、マーナ・ロイの主演で私は学校をサボって花やしきあたりでこれを見た。雨で思い出すのは傘も無い頃、多分高校生のころでお金持ちの友達に“傘を貸して”といわれて番傘を出したら、嫌な顔をされた。その番傘も少し破れていた。そのような番傘をなおす商売の人も同級生の中にいた。その頃はみんな貧しくて傘や雨靴の心配で雨が降ると困って学校に行くのが嫌だった。何でも修理して最後迄使った。それが今では使っていない新しい物でも捨てられている。私も家に残った鍋類を捨てたい。食器も本当に山のようにある。有名な名のある食器、名も無い食器、キッチンだけでも処分する物が一杯ある。傘も使えそうなものがゴミステーションに出ていた。私もゴミのうち・・・か?