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料理人こうやの記録

和食の料理人。プチ野菜ソムリエ。
料理、生産者の現場、スーパーカブ、その他日常の記録。

石川県白山市 ~おおた農場さんを訪ねて~

2012年11月26日 13時30分31秒 | 生産者の現場視察

 

こんにちは

今日は雨ですね

 

雨の日の空気、雨上りの香りがとても好きなのですが、

やっぱりどんよりとした色合いは、なかなか心を浮き立たせてはくれませんね~。

こんな日は素の自分を気づかせてもくれます。

晴れの日を思い切り楽しめるように、

今日を過ごせたらいいなと思います

 

ずいぶん前に、通勤中に事故に合ってしまったのですが、

グニャグニャに曲がってしまった愛車、ジャイロ君(ピザ屋さんの配達とかで使われている、3輪の屋根つきのバイクです)が、

見た感じ新車になって僕のもとに帰ってきました

 

一昔前のジャイロ君で、部品がなかなか特殊なもので作られているようで、

なんと、修理代71万円

 

もともとお高いバイクではあるのですが、新車が2台も買えてしまう金額。。

相手の保険屋さんがほぼ支払ってくれるわけではありますが、

驚きですね。。

 

それにしても、やはり2サイクルはいいですね~。

代車が、新型の4サイクルだったのですが、やはり加速や、坂道での馬力が違います

今売られている原付はみんな4サイクルなので、

この貴重なバイク、大切にしてあげなきゃと改めて思いました

 

さてさて、いよいよ石川の旅最終回です。

 

10月3日。  快晴

 

輪島の朝市、輪島塗のお店を見て回り、その後、白山市に向かいました。

白山市に入ると、開けた田園風景の中を走り続けます。

少し離れた方にある山の方を目指して走ります。

 

だんだんと山と山の間が狭くなっていきますが、田んぼは続きます。

奥の奥の、山の中に、川沿いに少し開いた土地に、

その田んぼはありました。

全国のお米の品評会でも高い評価を受けていて、ご本人も審査委員を任命されている米農家さん、

おおた農場の大田さんです。

過疎化の波にのまれ、ひとけのほとんどないこの土地で、

若かりし頃に受けた、魚沼のコシヒカリの輝きに魅せられて、そこを目指し、

今では最高の評価を受けている、そんなおおたさんのお米は、

艶が桁違い

 

渡津のコシヒカリを、最高品質で守っています。

無農薬であり、かつ、白山の山の冷たい水を使っているため、収量がとれません。

ゲンジボタル、ヘイケボタルが生き残るために、お米の収穫が終わったら、そのまま越冬します。

このような状態に置かれっぱなしの田んぼはそうないのではないでしょうか。

まだ刈られていないいない田んぼは、

この山々に自然とあるべきしてあるような、

山に優しく守られているような、そんな印象を受けました。

畦道を、大田さんの軽トラに乗せていただき走りました。

右側には川が流れています。

畦道わきに張られている線は、イノシシが田んぼに入り込まないように防ぐものです。

 

電気が流れていて、目が弱く、鼻にたよって進んでくるいのししは、

この線に鼻が触れてびっくりして逃げていくそうです。

田んぼと畦道のあいだくらいに、時期になるとカエルの卵で、真っ白になるそうです

蛍の舞うこの田んぼは、蛍の里として知られ、

ここに毎年たくさんの観賞者が訪れるとのことです。

電気線の向こうには、イノシシの足跡がありました。

大田さんの田んぼ以外に、川の上流もご案内いただきました。

過疎が進み、大田さんより奥の集落は、さびれてしまっていました。

 

人口が減ると、お金が動かなくなり、

お金の動かぬところには国からお金が回ってこなく、山は荒れ、

道路は整備されず、生活もできぬ集落となっていく。

過疎はどこかで歯止めをかけないと、荒廃してしまう。

 

今、山間の荒廃による問題がさまざまな影響を与えています。

そんな現実を目の当たりにしました。

 

 

 

途中、子ザルが2匹いました(↓写真中央)

 

奥まで行くと、ダムがありました。

この水が白山の田んぼに使われています。

最上流域にある大田さんの田んぼは、この山の澄んだ水質のまま。

すごいことだなあと思います。

 

大田さんの作業場に戻りました。

 

以前ブログに書いたかと思うのですが、8月の終わりに、石川県の食材の品評会があり、

そこで大田さんのごはんを試食させていただき、あまりにおいしくて、

今回お訪ねしたのですが、そのおいしさの秘密の一つがここ。

お米の保管に最適な温度が保たれていて、新米のおいしさがそのまま年間通して味わえるのです。

すごくおいしいお米でも、夏の終わりころにはだいぶ味に変化が起きてしまっていることが多い中、

夏もおいしいというのはとてもありがたいことですね

 

入り口にはコンクールの賞状が置いてありました。

 

 大田さん、ご丁寧に田んぼだけでなく、過疎問題、山間の環境問題など、

たくさんのことを教えていただき、本当にありがとうございました。

 

いただいた、無名のカボチャも半端なくおいしかったです

 


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