持続する夢

つれづれにふと気づいたことなど書き留めてみようかと
・観劇生活はえきさいてぃんぐに・日常生活はゆるゆると

珍山荘ホテル 2回目

2005-04-10 01:02:05 | テレビドラマ
ABCテレビドラマ『珍山荘ホテル』
脚本:森下直
監督:都築一興


毎週書く決めたわけでもないのだが。
出演者は一回目に書いたので省略。今週の女優さんは「忍びの者」という設定。それはさておき。

基本的には、渡辺氏は標準語。生瀬氏はネイティブ(笑)な関西弁。たまに標準語の台詞が入るが、バイリンガルぶりも楽しい。
今回は二人の物理的な距離が本当に近くて。こういう機会が増えると馴染みが早くなる。あと何回でぴったり填まるのか見届ける楽しみもでてくる。

今回のテーマは過去。今現在ひきずっている過去について。
ナツメはさらりと流すふりでいる。
「おれは過去にはこだわらへんもん」
ガンちゃんは真正面からとらえている。
「こだわれ、少しはこだわれよ」「腹の立つくらい大切なものはないか」「お前だってひとつやふたつ持ってないかぁ」

さぁ、どうしよう。客のように断ち切るのか。ナツメやガンちゃんのように持ち続けるのか。

熱海殺人事件

2005-04-09 16:35:17 | 演劇:いろいろ
『熱海殺人事件』(バージョン特定なし)
作/演出:つかこうへい


<4/7,4/8のつづき>
このところ。気がつけば、つかさんのことを考えているような。自覚する以上に好きだったようで。もうひとつだけ。

岸田國士戯曲賞の受賞が74年。それ以来代表作と呼ばれ。当人以外の様々な演出家によっても、幾度となく再演されてきた。
熱海海岸沿いでおきた殺人事件。容疑者逮捕。物語は取調室から始まる。

事情というものは。容疑者だけでなく、捜査する側にもあるものだ。各自によって綴られる哀しい過去がある。そこに耳を覆うような罵声が浴びせられ。目を覆うような愛が提示される。
初演は古いが、作品は常に現在にある。役者が替わるから。台詞が変わり、設定までもが変わる。変容し続けているが骨格は揺るがない。舞台の上には、人間のもつ喜怒哀楽のすべてが載っている。

「人は人を殺してはいけない」そんな当然なことを、この芝居で記憶する。もちろんそんなことは知っている。どんな媒体からでも得られる情報として。
それでも。初めて知ったくらいの衝撃だった。言葉が、台詞としてでなく直接感情の中にはいってきた。心臓をわしづかみにされて脳みそに埋め込まれたくらいの鮮烈な記憶。板の上で砕け散った赤い薔薇の情景とともに。これは生涯忘れられないと思う。

カスタードプリンパイ

2005-04-09 02:11:19 | チョコレート
LOTTE パイの実 カスタードプリンパイ
ロッテより 春夏限定で発売中



64層のサクサクパイ生地にカスタードプリンチョコレートをイン。ココアパウダーをふりかけてじっくり焼き上げ、カラメルソースのかかったプリンのイメージに。

プリンのイメージそのままに、上にかかったココアパウダーが効いていて。確かにこれはプリンだと納得。本物のカラメルよりは少し苦めだけれど。実はパイなのだから合っている。
中のプリン風味のチョコは味も量も控えめ。なので、かなりあっさりいただける。
と、いうか一箱の消費が速かった!空腹時に食べるのはキケン。案外カロリー(485Kcal)あるんだよな。

『つかこうへいの新世界』発刊

2005-04-08 00:44:53 | 演劇:いろいろ
<4/7のつづき>
昨日はいろんな想いでいっぱいいっぱいだったので。今日は少しクールダウンして本の話。

内容は。まずはつか氏のエッセイから。そして風間、平田両氏へのインタビュー。次がチラシコレクション。それから名作劇場と称する公演写真の数々。これが引き込まれる。観たものは鮮明に甦るし、観てはいないものには想像力が活動しはじめる。目玉は20ページにもわたる、つか氏へのインタビュー。これは深い。あと、縁の作家や演者からの寄稿もあり。マキノノゾミ、横内謙介、いのうえひでのりなどそうそうたる人選でこれも読み応えがある。
最後は戯曲館。『熱海殺人事件』より3作。『寝取られ宗介』で全4作。
装丁は硬質極まりないが。中身は熱い。これで1,400円はありえないくらいお得だと思う。

    <読本を見ていて想ったこと>
  • 風間杜夫さんや平田満さん、舞台光景をみたのは初めてで仰天のモリオとミツル
  • ここまでやるかとおののいた石井愃一さんの桂小五郎
  • 一番好きだったのは、なるしー(池田成志)の木村伝兵衛部長刑事
  • 驚きで開いた口がふさがらなかった阿部寛くんの木村伝兵衛(寄稿あり)

つかこうへいの新世界

2005-04-07 00:59:20 | 演劇:いろいろ
B5変形版 『つかこうへいの新世界』
メディアート出版


劇場で販売されていると。噂にきいた本が店に入荷していた。「つかワールド」を愛しているなら、これはバイブルと呼んでいい。

つか氏の芝居では。様式美とは真逆な世界が繰り広げられる。
観届ける為にはある種の体力が必要だ。最大値の読めない感情の波が、どこまでも際限なく膨れ上がってくる。客席にいるのに、まるで激流に襲われているかのようで。
ほんとうはしっかりと受け止めたいのだけれど。せめて流されないようにと、いつもその場に踏みとどまるので精一杯だ。なにも知らずにいた最初の回は。なんの身構えもなく座っていて。気おされて、気がとおくなった。誇張でなく、椅子の背もたれがあんなにありがたかったことはない。

たぶん。このひとは命を削って作っているのじゃないか、と考える。演者もそうなんじゃないか、とも考える。台本が無く、口立てで芝居がつくられていくというのは有名な話で。徹底的に演者のリアリティを探し当て、躰の奥底から発せられるものをセリフにしていくのだと聞いている。だから。本番を迎えるときには本人も知り得なかった人格が、つか氏によって形成されていたりするのだと聞いている。
そんな舞台だから。観る側も、客ではなく当事者になるべきで。気など抜いていられない。疲れるけれど。それを引き換えてありあまるものがあるから、また足を運ぶのだ。

なんだか妙に熱くなってきているので。ちょっと間をあけて続きを書くことにする。

Fran 香るカカオの抹茶ビター

2005-04-06 00:02:28 | チョコレート
RICH Fran[リッチフラン] 香るカカオの抹茶ビター
明治製菓より



一口ごとに混ざり合うおいしさ!なのだそうで。さくさくココアビスケットの芯に。ホイップした抹茶ショコラにビターショコラを重ね付け。ビターショコラにはつぶカカオ入り、と名前のままリッチな出来。

抹茶が案外しっかり主張していて。つぶカカオが渋みを一層アップ。抹茶好きにはたまらないんじゃないだろうかこれ。
個人的にはちょっと渋すぎる感もあるけど。ココアビスケットがあるからこれもあり。後味に残るのはこのビスケットなんだな。でも、ミルクたっぷりのチョコ仕上げ、というのを食べてみたかったな。いままでのフラン路線なら、そうきた気がする。

桜前線はいまどこに?

2005-04-05 00:10:59 | なんでもないこと
昨日今日の冷え込みに「花冷え」という単語をふと思い出す。
そういえば桜前線は北上を始めているのかな?

しばしばたまに。世の中の景色を見るのは朝の通勤時のみ、という生活に陥るので。
今日は皆で、季節を話し合ってみた。「世の中どうやら4月らしいよ」「4月って春じゃなかったか?」「え?ってことは花見の季節?」という。ごめん。日本人です、こんなでも。

ねぇ。身の周りで桜が咲き始めたら、写真を撮ってみない?それでトップに貼り付けるの。いろんなページにお邪魔すると。蕾だったり満開だったり。WEBの中でお花見!

この話は昼間はしていない。
「疲れてるのか?」というありがたい言葉を頂戴できそうだったので。

あ。ケータイを替えよう。カメラのついてる機種に(遅っ)。

桜姫

2005-04-04 01:43:02 | 演劇:予告編
コクーン歌舞伎 『桜姫』
劇場:Bunkamuraシアターコクーン
期間:2005/6/5~26
原作:四世鶴屋南北
演出:串田和美
出演:中村福助,中村橋之助,中村勘太郎,中村七之助,坂東弥十郎,中村扇雀 他



歌舞伎はどちらかというと守備範囲外なので。あまり語る言葉を持たないのだけれど。

鶴屋南北らしく。物語をすべて追うとひどく混乱する。なのでひたすら桜姫だけに視点を定めてみる。
清純な姫様が、色悪にあっという間にもっていかれて罪人に。この間に僧を破滅させ。愛ゆえに女郎にまで身を落とし。それでも悲壮感は無く。ところがある日、愛する男が親の仇と知り。泣く泣く、子もろとも殺めたのち。お家再興、お姫様に返り咲き。
・・・身もふたもないあらすじになってしまった。
できれば脳内再現は、桜姫・玉三郎さまで。となれば当然、色悪の権助は孝夫(仁左衛門)さまで。これでぐっと美麗で濃艶な世界に。・・・ならなかったらすまない。

ちなみに今回の桜姫は福助氏。権助と僧・清玄には橋之助氏。振り幅の激しい役どころを密な間柄のお二人で。となれば、見ごたえは充分かと。コクーンならではの外連も期待できそうで。あぁ観たい。東京遠征するかなぁ。

会社は誰のもの?

2005-04-03 00:10:22 | だいじなこと
組織が資金を得るために株を発行する。購入者が配当を求める。利益を上げることを目的に組織が運営されるとしたら。株式会社の頂点にいるのは間違いなく株主だろう。
そして。利益を生むために、顧客満足は必須条件として存在する。会社の基盤をなすのはお客様だろう。

ライブドア一連のさわぎはあまり気にとめずにいた。経済的な何かの結果として、個人になにか大きく影響する話題だとは思えなかったので。天下のフジテレビ、と言われても。首都圏ほどの温度は関西には伝わらない。情報報道というわりには、見聞きするのは感情先行論ばかりのようでもあり。一度持ち上げた人物を、反す手で叩くのって常套手段だよね。くらいの見方でいた今日この頃。

「会社は株主のもの」だと堀江社長が言う。
昨夜。ある番組は「会社はお客様のためのもの」ということばを繰り返し流した。たいへん耳障りの良い言葉だ。この言葉をもってして、堀江社長を否定したいかのように見えた。
が。何故この二つのキーワードをして対峙するのだろう。そもそも同等の位置において考えるべき単語ではないはずなのに。

だから。巨大なメディアが、こうまでも排除したいものはなんなのだろうと考えてしまう。最新といいつつ、ここにも旧態のなにかがはびこっているのだとしたら。
既存マスメディアとネットとの融合を見たくなってくる。

珍山荘ホテル 再放送!

2005-04-02 19:44:09 | テレビドラマ
2004年ABCテレビドラマ 『珍山荘ホテル』
脚本:森滋
監督:辻史彦
出演:生瀬勝久,渡辺いっけい 他



設定は。伊賀上野。閑古鳥の鳴く小さなホテル。経営者ガンちゃんが渡辺氏。宿泊費滞納のまま居続ける友人の小説家ナツメが生瀬氏。ワケアリの女性がひとりやってくるところから繰り広げられるワンシチュエーションドラマ。
今週より毎週土曜、再放送開始。放映時には全編見逃しているので嬉しくて仕方がない。

いわゆるテレビ的な手法がとても少ない。気分は舞台中継鑑賞だ。舞台芝居を至近距離でみられる幸せ。
カット割りというものがほとんどされていない。感情というものは。続きの上で成り立つものだから、徐々に盛り上がっていく過程があって自然なのだと思う。演じるほうにとっても、観るほうにとっても。
効果音楽が入らない。だからこそ、二人が出すリズムにだけ乗れて心地よい。

今週の女優は麻生祐未。彼女の嘆きを聴く二人。
亡くなった最愛のタクヤが犬だと判ったときの、いっけいさんの芝居はひきょうで。
生き写しと出されたビーグル犬の写真は、たしかに槍さん(生瀬氏愛称)と似ていて。
今が深夜なら。きっと、ひとりで笑い崩れている。