持続する夢

つれづれにふと気づいたことなど書き留めてみようかと
・観劇生活はえきさいてぃんぐに・日常生活はゆるゆると

水平線ホテル

2005-07-22 00:28:01 | 演劇:2005年観劇感想編
劇団M.O.P.第40回公演 『水平線ホテル』
劇場:松下IMPホール


公演詳細はこちら。はやくに観たのだけど。『近代能楽集』の余波で、遅い記事に(笑)。
当日券にて観劇。劇団関係者には申し訳ないけれど。思い立って出かけて観るのって、小さな幸せ。それで、満席になるところも大人な感じで良くない?

M.O.P.は、ほんっとうに久しぶり。順にでてくる役者さんたち。みんな、いいおじさんになっちゃってぇ。自然に顔が緩むよ。同窓会気分ってこういうのかも。また、周囲がご同胞(当日券入場のオールドファン)ばかりなものだから。どうにも空気が長閑(のどか)でねぇ。

芝居は。マキノノゾミ氏の予告どおり、集大成らしく。基本を押さえつつ、ワクワクあり、ハラハラあり。もちろん笑いあり。落としどころも心得たもの。これだけ、ベースが丁寧でしっかりしていれば。当然、役者さんたちは楽しく遊んでみせてくれるわけで。

小市漫太郎氏(口跡が好き)、木下政治氏(キャラクターが好き)。そして、三上市朗氏(問答無用感が好き)。そしてそしての、キムラ緑子氏。ドリさん(キムラ氏愛称:友がそう呼ぶ)は。どうしてこんなに無国籍なんだろう(←賛辞)。いや、もちろん男性陣も見事にイタリア男の伊達男なんだけども。舞台を日本でなくしてしまうのは、この女優さんだよな。情熱的で、色っぽくて、したたかで、可愛くて。。以下ちょっとだけ隠します。反転表示です↓
「子守唄をうたってくれよ」という小市氏のリクエストに答え。そっと、歌い出す緑子さんの唄は。さりげないんだけれど、強くて優しくて。しっかり心の隙間に入り込む。そんなあとに見せられる、二人のラブシーンは。キマればキマるほど、妬けてしまう。ま、そこにすら、ちゃんとオチが準備されていて。爆笑できるのはM.O.P.らしさ、だね。

カーテンコールでは。緑子さんに呼ばれてマキノ氏登場(金髪!)で、ご挨拶。ダブルコールでは、三上氏よりご挨拶いただいて。今後も。23周年だとか、切りよく(どこが?←お約束のツッコミ要るよね)、記念公演をして行きたいそうで。うんうん、頷いてる劇団員さんたち。劇団の良い関係が感じられるのは、やっぱりいつだって嬉しい。

と、いうことで。オールドファンから新客さんまで楽しめるそうです。ついでに訂正が入っていました。ホテルの立地は、「地中海の小さな孤島」だそうです。
東京は22日(金)から。最近、微妙に気持ちが萎えている方へ。原点に戻る舞台は。栄養ドリンクが想定外のところに届くよ。心の風通しが少し良くなる感じ、かな。