持続する夢

つれづれにふと気づいたことなど書き留めてみようかと
・観劇生活はえきさいてぃんぐに・日常生活はゆるゆると

退き際(ひきぎわ)

2005-07-02 16:16:59 | だいじなこと
本日、休日。遅く起き出して。ぼぉぉ、とネットニュースなど読んでいたら。こんな記事が。

<不合格>理由は年齢?55歳主婦、群馬大を提訴
群馬大医学部の今年度入学試験で、年齢を理由に不合格にしたのは不当だとして、東京都目黒区の主婦(55)が大学を相手取り、医学部医学科入学の許可を求める訴えを6月30日までに前橋地裁に起こした。<後略> (毎日新聞) - 7月1日19時40分更新


こういうものの受け止め方は、人それぞれであり、それでいいのだけど。
世の中には、肉体労働職というものがあって。たとえばスポーツ選手などがわかりやすい例。でも、一見そうは見えない職種でも。一に体力、二に体力。なんてものは多々あって。
体力低下の、ひとつの目安となるのが年齢だとすれば。年齢差別はされるべきでなくても。区別を必要とするものは出てくると思う。その職種が、他人をまきこむものなら尚更に。
能力的にはまだ、イケると思っていても。キツい、と感じることが増えてくると。背中に薄ら寒いものを感じ始める。嫌でも「引退」という文字がアタマを掠める。

断言はできないけれど(幸い、病院とは縁がないので)。お医者さまとは。知識や技術は、あって当然。それを使いこなすために。まずは体力と気力。この考え方は、誤解かな。

この女性が。主婦の仕事をこなしつつ、あきらかに20歳とは異なる記憶力で。高度な勉強を続けて合格するまでには、どれだけの努力と情熱を要したことか。想像を絶するほどすごいこと。尊敬するから、医療を学びたい気持ちを止めたいわけではない。
ただ、思うことは二つあって。卒業後は、世のために働いてくださるからと。育成には、高額な税金が投入されているのではなかったっけ? ならば、学んで終了ではならないし。医学部の勉強は6年だと聞く。たいていの会社の、定年制度で定められている年齢になる。その年齢で、初めて一線に立ちましたというセンセイの、患者になるのは不安だよ。