沖家室 漁家民宿 洸洋庄の日々

山口県周防大島町沖家室島の漁家民宿洸洋庄のブログです

師匠

2016年03月06日 | 日記



先日より、店主が船の船底作業。これには、大変な大変な思いが込められています。約2年ぶりに、船あげとなりましたが、そこについた、貝、海草などはさまざまなスゴイ量!!
この船は、私達が10年前に沖家室にIターンした時に漁師の師匠になってくれた方の船です。当時は、80歳位だった師匠。見知らぬ私達が、師匠になってくれるようお願いした所、快く受け入れてくれた。あの時は半信半疑だったそうです。船の免許をとることから始まりました。船を購入して、息子をおんぶして、店主と初めて海に出た時の事を今でも鮮明に覚えています!船の扱いにも慣れてなくて、とても釣りをできる状態ではなかった。沖家室は、糸をたぐり魚とのかけひきをする。そこには、奥が深い伝統漁法があります。昔は一子相伝といって、先祖代々から受け継がれたものを、親から子に受け継ぐものである。私達に我が息子のように教えてくれた師匠。いつも、私達を応援し続けてくれています。その師匠も90歳を過ぎ、海に出漁するのも困難に。そして、2年が経った今、船を降りる事になりました。長年、海と向き合い共に過ごしてきた漁師人生は、師匠にとっては最高な宝物だと思います。そして、ありがとうと心から想う。
そして、今、師匠にとっての心の友ともいえる、船を弟子である店主に託してくれて、譲り受ける事になりました。
師匠自らが、漁師人生最期の船と想い沖家室の造船所で造ったものです。沢山の思いをのせた、この船を守り、今後も精進していきたいと思います。

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