手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

事実は多面的なものである

2016-10-21 06:42:40 | 手話
地元主流派手話通訳者たちのスタンスは、
「ろう者とは一定の距離を置く」
これは派遣者からの指導でもある。
嫌われ者の異端通訳者である俺は、このスタンスが大嫌い。

地元主流派たちの主張は一応、理解できる。
「公私混同はいけない」
「不公平があってはいけない」
一応、正しい。ただし・・・
事実は多面的なものだ。ある方向から見て正しくても、別方向から見れば間違っている。

手話通訳者である前に、人間である。
人間だから、親しい友人もいる。
その中にはろう者もいる。

ろう者の友人が何か困難に直面した時、相談したいと考えて思い浮かべる友人たちの顔。
その中に、俺の顔もあって欲しい。
そのことが、「手話通訳者として不適格です」と行政側が判断するなら、いつでも資格は返上しよう。


壊れてゆく手話通訳者たち

2016-10-20 06:51:26 | 手話
この現実をご存知ない方は手話通訳問題研究会の会員を探して、「手話通訳問題研究」という冊子を数冊、借りて欲しい。
そして、巻末の「ハガキで話そう」というコーナーを見て欲しい。
手話通訳者たちの本音を垣間見ることができる

もちろん、教科書的な内容や軽い内容もあるが、中には・・・
悲痛な叫びもある。
「手話を見るのが辛い。どうして、こんな状態になってしまったんだろう。でも、必ず復帰できる日を信じて、勉強は続けています」

心が痛い。

手話通訳は重労働である。
肉体的にはもちろん、精神的には本当に深刻な疲労を残すこともある。

派遣制度を利用されているろう者のみなさん、この現実を、常に心にとどめていただきたい。



手話世界で学んだこと

2016-10-19 07:03:32 | 手話
人気。
「にんき」ではなく、「じんき」と読んでいただきたい。
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/113636/meaning/m0u/
「にんき」でも間違いじゃないが、意味的に「じんき」と読んで欲しい。

不思議なもので、人気には勢いと方向性がある。
これがマイナスの勢いを伴って向かってくると、あっと言う間に人が去っていく。

手話通訳活動が何十年にも及ぶ人は、経験があるかもしれない。
手話通訳者も、ろう者も、誰もかれも、波が引いていくようにサーっといなくなり、気がつくと一人。
「主張する手話通訳者」の宿命かもしれない。
アホらしくなって手話通訳活動をやめたくなるのも、こういう時。

しかし、そんな時期をひたすら耐えていると、ひょいと、ろう者から相談などを持ちかけられる。
そして不思議なことに、こういうことは重なる。
お互いに面識のない、遠方のろう者から続いて相談を受けたりして、気がつくと、再びどっぷりと手話世界に関わっている。

死生命あり。富貴天にあり。

人に嫌われようが、変人よばわりされようが、俺はこう思う、という発信は死ぬまで続ける。




地元ろう者の手話/むかつく

2016-10-17 17:45:10 | 手話
指文字の「む」を腹の前に出してから、勢いよく外側にハネ上げる。
地元ろう協役員のMさんが、
「たいし、むかつく!」
と言う時はこの表現である。


聴覚障害者情報提供施設/4.岩手県立視聴覚障がい者情報センター

2016-10-15 16:32:12 | 手話
http://www.aiina.jp/facility/sityoukaku/visual/

<上記からの抜粋>
申し込み方法
•通訳内容が分かる資料等をご準備のうえ、FAX・電話や郵便、または直接センター窓口までお申し込みください。
•遅くとも2週間前までにお申し込みください。
•派遣にかかる費用など、詳しくはお問い合わせください。


どこの情報提供施設も、
「2週間前までにお申し込みください」
という。
これに抵抗を感じる。
手話通訳者派遣申込の内容は、病院での受診が多い。

2週間前に予め体調が悪くなることがわかるんか?

行政ってやつは、四角四面で、心がない。