手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

月曜男538「熟年夫婦の休日」

2016-10-26 06:34:59 | 手話
http://szdi-center.cocolog-nifty.com/

今回も夫婦の話。さすが愛妻家やな(笑)

日本語で話している場合だと、
「若い頃は休日になると夫婦一緒に出かけたものですが、最近は・・・」
という感じになる。
でも手話だと・・・
一瞬、若い頃にタイムスリップして、目の前にいる若い奥さんに手話で話しかける。
これが手話の躍動感。
特に、月曜男の手話表現ではこういう表現が卓立していて、これが根強い人気の秘密である。


鈴木隆子さんのホームページ

2016-10-25 06:15:53 | 手話
http://shuwatsuuyaku.com/keikenwanshoukougun/

上記HPからの引用
◆「頸肩腕症候群」というのは、手話通訳者の職業病です。
腕や肩、頸部の筋肉などに負担が集中すること、および手話通訳は同時通訳なので、高度の集中力と緊張状態を保ち続けなければならず、きわめて高度な頭脳の働きが要求されます。

それらの原因により、手指や肩、頸部の筋肉や関節、腱等に痛みを生じ筋力が低下します。
それだけではなく、全身の倦怠感や不眠、イライラなどの精神症状も伴います。

◆私は経験が無いのですが、私が教えて頂いたベテランの手話通訳士の先生は「頸肩腕症候群」の御経験があるそうです。精神的に、うつ状態になったとおっしゃっていました。

◆防ぐためには、まずオーバーワークを避けること。長時間の通訳は、複数の通訳者が交代して行なうこと。
一人の通訳者が連続して手話通訳を行なう時間は、

a)講演会など   ・・・20分

b)テレビの手話挿入・・・15分

と言われています。


ただ、実際はその通りにいかないこともあります。派遣元からの仕事の場合は、キチンと複数の手話通訳をつけてくださいます。
でも個人的に依頼を受けたときは、ほとんど1日中一人でやることもあります。



手話通訳者を甘やかすな

2016-10-24 05:26:25 | 手話
地元の極ろう派は時々、こういうことを言う。
言いたいことは解るが、このセリフを聞くとイライラする。

もし、自分がろう者なら・・・
手話通訳者たちのレベルの低さにうんざりするだろうし、
「この程度の実力で有資格者なのか!」
と言いたくなることもあるだろう。
しかし、子供じゃないのだ。
大人としての礼儀、言い方というものがあるだろう。

こういうろう者を見ると、喧嘩を売りたくなる。

頚肩腕症候群について、どの程度知ってる?
なんや、何も知らへんやないか。
人を攻撃するのは、もっと勉強してからにせい!

ろう者のみなさん、遠慮はあかんで!

2016-10-23 06:15:01 | 手話
ろう者のWさんは地元ろう協の元会長。この方は人生の達人。人との距離の取り方がうまい。
Wさんとの関係は、ろう者と手話通訳者の関係。友人関係ではない。
こうやって、うまく距離をとって、それを保てるWさんだからこそ、変人手話通訳者とも付き合えるのだろう。
昔ろう協の会長としてさんざん苦労して身に着けた処世術なのかもしれない。

数年に一度、手話通訳を頼まれる。しかし、Wさんの通訳ではない。
Wさんのところに相談に来たろう者の通訳である。
Wさんは個人で手話通訳者派遣申込をしたことはない。

Wさん、手話通訳者を育てるためや。少なくとも月に1回は手話通訳者派遣申込してくれや。
「うーん、なんか、面倒なんだよな」
面倒・・・
「例えば、僕の場合、通院なんかはもう慣れてしまっているから、通訳の必要性を感じない」
そうですか・・・
「それに手話通訳の申し込みは原則2週間前までやろ?朝、調子悪うなって病院行くのに、申込が間に合わんやないか」
そう!だからこそ、です。ここでろう者が遠慮したらあかん!


Wさんのように遠慮してしまう人が多いが、それはあかん。
派遣者が怒っても気にしたらあかん。
何にための手話通訳者派遣制度なんや。

当然ながら、当日申込になっても遠慮しないろう者もいる。
他の方も遠慮しないで欲しい。行政側に本当のニーズを知ってもらう必要がある。


豊洲問題と手話通訳問題

2016-10-22 07:29:25 | 手話
豊洲関連記事
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e3%81%aa%e3%81%9c%e9%9a%a0%e3%81%97%e3%81%9f%ef%bc%9f%e3%80%8c%e7%9b%9b%e3%82%8a%e5%9c%9f%e3%81%8b%e3%82%89%e5%9c%b0%e4%b8%8b%e7%a9%ba%e6%b4%9e%e3%81%b8%e3%80%8d%e3%81%ae%e5%a4%89%e6%9b%b4/ar-AAjcC2m?ocid=spartandhp#page=2

上記からの抜粋
築地市場は東京都の計画通りであれば、今年11月7日に豊洲新市場へと移転するはずだった。ところが、「都民ファースト」を掲げて圧倒的な世論の支持を得た小池百合子都知事が、これに「待った」をかけた。土壌汚染対策で専門家会議が提言していた「盛り土」がなかったことが発覚し、建物下には、コンクリートで閉じられた「謎の地下空洞」があったからである。

結局、誰に責任があるのか、いまだにわからない。
手話通訳問題も、本質的に同じと言える。

ろう者のGさんは勤務先で上司と深刻なトラブルとなり、上司・社長も同席して話し合いを行ったが、コミュニケーションがうまくいかない。
社長の決断により、手話通訳者派遣を申し込むことになった。
手話通訳に行って話し合いに通訳者として参加し、無事、解決した。
帰ろうとしたとき、社長に呼び止められた。

「たいしさん、次にもしGさんと話し合うことになったら、通訳はたいしさんが来てくれや」
喜んで、と言いたいところですが、市の手話通訳者派遣制度では、手話通訳者指名は原則として禁止なので、私が来る可能性は1%ということになります。市の登録手話通訳者は100人いますから。
「そうなんか・・・実は、たいしさんは3人目の手話通訳者なんや。前の2人は・・・申し訳ないが、信用できん」
え・・・3人目・・・


豊洲問題と本質的に同じである。
社長からこの話を聞かなかったら、知らないままだった。
派遣者が本当に責任感を持って仕事に取り組んでいるなら、上記の話(話し合いは3回目であること、1回目も2回目も話し合いがうまく行かなかったこと)は、3人目の手話通訳者である俺に伝えるのが当然。
しかし、そうしなかった。
役所の人間は、くさいものに蓋をする。
極力、情報を出さないようにする。
これが、問題の本質を見えにくくする。