手話通訳者のブログ

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手話通訳の現場から/読取り通訳/一人でやらせてくれ

2016-10-08 08:20:00 | 手話
俺は手話世界の異端通訳者。今日も異端性全開で書かせてもらうので、受験生は読まないでください。

ろう者が講師を務める講演会でのケースでは、手話での講演となることが多い。
手話通訳者は逆通訳(読取り通訳)を行うことになる。
講演会通訳となると、公的な手話通訳者派遣制度では、手話通訳者は2名から3名が派遣される。
頚肩腕障害発症を予防するためである。

しかし・・・
派遣者にいつも、一人でやらせてくれ、と言っている。
聞き入れてもらったことはない。

手話通訳者にも個性がある。
別の言い方をするなら、手話の読み取り方が違う。
講演会の場合、要約筆記者の筆記を見ればよくわかる。
手話通訳者Aが読み取りを行っている時と、Bが行っている時では、言い回しが変わってくる。
はっきり言って、不自然。
要約筆記者がベテランの場合、筆記技術によってかなりカバーしてくれるが、それでも、不自然さは隠しきれない。

さらに言うなら、聞き取り通訳と読み取り通訳では疲労の仕方が違う。
聞き取りも読み取りも15分交代なんて、通訳と疲労に関して研究と検証がなさすぎであろう。

読みとり通訳において、交代は不要である。