手話通訳者のブログ

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見ていて疲れない手話表現

2016-10-04 08:58:24 | 手話
手話通訳者として何を目指しているか、と自問する。
わかりやすい手話、見ていて疲れない手話を、常に探求し続ける手話通訳者でありたい、と自答する。

例えば、指文字。

「なんや、通訳では極力指文字を使わない方がええんちゃうんか」

確かに、以前、そう書いた。
しかし、まあ、例として解りやすいから指文字で例示する。

な、ま、ね、へ。
この4つの指文字を表す時、指先が下になる。
手話通訳者のみなさん、この時、手の位置が下がっていないか、自分で確認していただきたい。
肘を支点に動かしてしまうと、手の位置が大きく下がってしまう。

掌をめいっぱい広げて、円を作る。
空間にマルを書いた、とイメージしてや。
指文字を表すなら、すべてこのマルの中で表す。
上記のな、ま、ね、へを表す時、手の位置が大きく下にズレる通訳者がいるが、はっきり言って、見にくい。見ていて疲れる。

手話は空間に言葉を紡いでいく。
空間的「位置」がとても大切。