露草の露もて法名残したき//日陰れば飛び立つかまえ螢草

＞＞露草に黄金の蕊壮気満つ　０９・２９

＞＞露草の舟形の葉を漕ぎ行かむ　

＞＞露草の露もて法名残したき

＞＞日陰れば飛び立つかまえ螢草



　　露草も枯れてきた。
　　退院してきた時はまだ暑さを感じ、葉も青々としていたが、
　　それから１週間が過ぎ、枯れ色が目立ってきた。
　　季節の移ろいほど早いものはない。

　　歳をとったことをつくづくと感じる。　
　　肺癌で入退院を繰り返したためではない。
　　性欲が薄らいできたからである。
　　若い頃の情熱も薄らいできた。
　　それでいながら、まだ俺は若いんだという潜在意識が僅かに残っている。

　　７５歳の元小学校校長が、塾の講師をしているのは良いのだが、
　　その教え子の中学生にキスをしちゃうとは～～
　　
　　この元校長も自分の老いを意識したからなのであろう。
　　若いぴちぴちした、若鮎が跳ね出すような中学生にキスをしたら
　　自分にもまだ若さを取り戻せるのではないかと思い、
　　ついキスをしてしまったのだろう。

　　この元校長の気持ちがわからないわけではない。
　　しかし、売り物に手をつけてはいけない。
　　そんなことも知らなかったとは、世間が言わせないぞ。
　　素直に「やりました。」といいなよ。

　　部屋には、二人だけだったから、
　　「やっていません。」なんて言うんだろうけれど、
　　「老いのいたずらでした。」と謝った方が、元校長らしいよ。
　　
　　教頭にも、校長にもなれなかった？
　　いや、ならなかった、じぃじの僻みではないぞ。
　　じぃじにだって、キスをしたいと思った可愛い子はたくさんいたんだから。
　　それを、理性で抑えつけていただけなんだよ。ハハハ