建築の見積・図面が、市議会に一切提出されず、今治市は3月3日に加計学園への132億7500万円の援助を採決しました。
家を建てる時、間取・見積も見ずに、発注するでしょうか??
安倍首相と加計孝太郎氏は、2年連続でクリスマスを一緒に過ごすほどの親友です。
加計学園グループには、文部科学省からの天下りもおり、加計学園が動くと全国で自治体が補助金を出したり、
土地が無償譲渡されたり、様々な便宜が図られているという疑惑があります。
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今治獣医大学の設置に、国は1円も出してくれません。
大半の132億7500万円を今治市民が負担することになります。
国家戦略特区とは、安倍総理の思い通りに、安倍総理のお友達を儲けさせられる。
しかも、国にお金がないから、地方自治体にたかる、というような恐ろしい弱いもの搾取の仕組みです。
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今国会では、今治市と加計学園の国家戦略特区採択の過程において、
政治家の口利き等の便宜が図られたのではないか、という追及が行われています。
今以上獣医師を増やすと需給バランスが崩れるなどの観点から、獣医大学の設置は認可されて来ませんでした。
にもかかわらず、設置に反対していた石破茂地方創生担当大臣、森山裕農林水産大臣を2016年8月3日の第3次安倍第2次改造内閣で変更し,
競合提案の京都産業大学の提案に対して、内閣府国家戦略特区の諮問会議で2016年11月9日後付けで要件が追加され、
今治市と加計学園の提案が採択されました。
2017年1月20日に国家戦略特区の区域計画が認可、2月5日の市議会選挙後、改選した議会でたった1日の議論で、
3月3日今治市は加計学園に対して132億7500万円の援助をすることを採決。
3月4日に着工.起工式には、市長も市議会議員も参加せず、
主たる建築業者は、岡山の大本組、アイサワ工業です。
市が当初計画でうたっていた建築時の経済効果約240億円の大半は岡山に流れる経済効果であり、
すでに市の提案する計画は地域住民の希望とはかけ離れたものになっています。
建築費192億円の見積・建築図面は未だ議会にも提出されておらず、4月11日に行った市の説明では
住民側から様々な疑問がわきあがりました。
BSL3という危険度の高いウイルスの研究を行うことに対する不安、
大学の設置により今治市はいくら借金を増やすのか、市の説明は十分でないと私たちは考えています。
<黒川敦彦より特に今治の皆様へ>
私、黒川敦彦、日吉小学校、美須賀中学校、今治西校、大阪大学工学部卒、でございます。実家は、末広町4丁目で、6年前に今治に帰ってきました。昨年の11月に今治に獣医大学が出来るという計画を見せてもらい愕然としました。
獣医大学が来たら学生が若者がたくさん来て町が元気になる、ライフサイエンスで地域おこしをする、と書いていました。私は、大阪大学で働き、大阪大学と大阪府が総力をあげて取り組んだライフサイエンスパーク構想の中核におりました。大阪大学が総力をあげて取り組んだ地域おこしの構想は多額の資金を使った結果、全く産業振興にはつながりませんでした。今治市にライフサイエンスをわかる人はほとんどいません。
獣医大学の学生は卒業したら今治から出て行ってしまい、ほとんど地域貢献はしないと思われます。そんな大学設置計画に、今治市は、132億7500万円を拠出すると決めてしまいました。私は、今治市議会選の際には、ふるさとであるこの地域をくまなく歩き、ご縁のある人たちから励まされ、本当に幸せな時間を過ごしました。それと同時に、生活保護で老後を暮らしながら本当に生きることに不安を覚えてらっしゃる方、ご商売をされながらこの今治の中心地に子どもたちがどんどんいなくなるのを本当につらく思っている方、そういう方々を数多く見てきました。
132億7500万円あったらどれだけの今治市民を救えるでしょうか?外から何かを誘致する前に住民優先で政治を考えるべきではないでしょうか?いろいろな意見があろうかと思いますが、獣医大学の設置について市民が良く理解し、必要であれば計画の修正を求めて行くべきではないかと思い、甚だ僭越ではございますがこの投稿をもって問題提起させていただきます。