隔月で発行されている『多聴多読magazine』を読んでいたら、
それだ!という記事が載っていたので紹介したいと思います。
それは、未就学児と小学生に「豊富な絵本体験」を!というものです。
本題に入る前に、この記事の中に、絵本文学家 松居直さんという方が紹介されていました。
恥ずかしながら、松井直さんとう方を知らなかった私は、さっそくGooglってみました。
すると、絵本出版の老舗の会社、福武書店のページがヒットしました。
そのページがこちらです。
リンクはこちら
https://www.fukuinkan.co.jp/company/history/
絵本は「子どもによませるもの」ではなく、
「大人が子どもに読んで聞かせるもの」
子どもが耳から聞くことで、「ことば」は生きた「ことば」として
子どもに伝わる。
それが、子どもと大人の共通体験として忘れえぬ時間となる。
「ことば」は人々が生きる上での「力」や「糧」になる。
ということを紹介している方で、日本に絵本の力を根付かせた開拓者だったのです。
話が遠回りしてしまいましたが、この松井直さんの言葉をこの雑誌で
このように紹介していました。
「絵本体験を積み重ねた子は、文字だけの本になっても、言葉からちゃんと見える世界をつくれるようになり、
物語の世界に入っていけるようになります。」
スターリーで導入している多読ですが、英語の絵本からスタートします。
CDで音声を聴きながら絵本ページをめくりながら読んでいくのですが、
時々、文字には見向きもせず、挿絵を隅々までみてゲラゲラ笑っている子どもがいます。
はて?
「ちゃんとCDの音を追いかけながら、真似して読むんだよ~。」と注意したりすることしばしば。
しかし、これって長い目で見たら、将来の大きな財産じゃない!
いいんだ!ゲラゲラ笑ったもん勝ち!ということに気づかせてもらえたのです。
この記事を書いた方の言葉を借りれば、
”挿絵を隅から隅まで見ていると、文字を読んでいるときはうっかり見過ごしていたようなことが
いっぱいあることに気づくとおもいます。登場人物が話す様子やその場面が思い浮かびませんか?
読み聞かせてくれる人の言葉が聞こえてくると、静止画であるはずの挿絵が少し動きだしませんか?”
絵本体験を重ねた子は、文字だけの本になっても言葉からちゃんと見える世界をつくれるようになり、
物語の世界に入っていけるようになります。
そうだ、うちの生徒たちには、この音声と挿絵を頼りに物語の世界に入っていく
「絵本体験」を存分に楽しんでもらおう!
それが、子ども達の将来のチカラになるはずだから。
私もこれから、子ども達とゲラゲラ笑いながら多読を更に楽しんでいきたいと
2025年の春に改めて思ったのでした。
それだ!
Yukiko