ドコモからiPhoneが発売されるのを待っている人は多いのではないだろうか、発売が決まったという某紙の発表から、発売できないというドコモの社長発言、社長交代した新社長からもあまり前向きな発言が聞かれずにがっかりしている人が多いと思う。
そんななか、19日に開かれた株主総会でiPhoneの導入予定を問われ、「現状の戦略下では導入は難しい」との見解を再度示した。
山田社長（当時）は、導入が困難な理由について、ドコモ独自のサービス「おサイフケータイ」や「ネットワーククラウド」などの作り込みをアップルでは許可してもらえないほか、「アイフォーンを取り扱いを始める場合は（２０１３年３月期のスマホ販売計画である）１３００万台の半分以上をアイフォーンで売ってください、と言われる可能性がある」と説明した。「ラインアップ（品ぞろえ）の１つとして入れてもいいということなら、入れてもいい」と述べた。また４月からのスマホ販売台数が２１０万台を超えていることを明らかにした。
使ってない「ｄメニュー」なんかいらないから、とにかく売れ！とか何かと批判されているが、やはり一番の障害は販売台数のノルマだろう。2013年度のスマホ販売計画の1300万台の半数以上というと650万台以上ということになる。現状、日本の端末メーカのことを考えると大変難しい話しだし、ドコモでは、端末によらずに、さまざまなサービスが利用できる「ネットワーククラウド」戦略を推進しており、これによって様々な収益を得ようとしているが、半数以上がiPhoneになってしまうと、これらの収益が入らなくなる。これは、ドコモとしても許し難いことだろう。
なぜ、Appleはこのような要求をドコモにするのか（実際どうかは定かでないが）理解できない。650万台という数字はソフトバンクが2011年度に販売した台数と同等か、それ以上になる（ソフトバンクはiPhoneの販売台数を公表していないが、2011年度で販売した端末が1200万台で、そのうち660万台がスマートフォンといわれていることから、iPhoneだけで多くて600万台程度かと思われる）。しかも、ａｕのiPhone販売数も今年度多くても100万台程度と言われていることから、ドコモに650万台以上のノルマは異常な数値に思える。
株主総会での「ラインアップ（品ぞろえ）の１つとして入れてもいいということなら、入れてもいい」との発言は、せいぜい年間100～200万台ではないだろうか。そのくらいならドコモの「ネットワーククラウド」戦略に外れた商品でも我慢できる数だと思うのだが（これは私の独断です）。 ドコモは今までもiモードが利用できないMotorolaの端末やBlackBerryなどを売ってきた経緯があるので、iPhoneの販売自体は問題ないはず。問題は何度も言うが販売台数のノルマしかないと思います。
後は、Appleが100万台でもいいから売って！という決断をするだけだと思うんです。Appleにとっても、少しでも日本での販売数が増えれば損にはならないと思うのですけどね。Appleってそんなに強欲なのですかね？ また、それ以外にも私の知らないなにかがあるのか？
いずれにしても、ドコモから歩み寄るとは考えられないので、さじはAppleに投げられたかたちですね。（さあ100万でどーだ？）
以上、私の憶測と希望から意見を述べてみました。
