skype au発表前の10月5日に、ルクセンブルクのスカイプはAndroid端末向けのSkype通話アプリケーション「Skype for Android」をリリースした。アプリケーションはAndroidマーケットやスカイプのWebサイトから無料でダウンロードできる。
Skype for Androidは、Android 2.1以降のOSを搭載した携帯端末で利用できる。Android端末で、Wi-Fiまたは携帯電話事業者のデータ通信サービス(GPRS、EDGE、3G)を介して、Skype通話が可能になる。Skype同士の通話で、Wi-Fiまたは携帯電話のデータ通信サービスを利用している場合は、通話料金はかからない。加入電話や携帯電話との通話は低料金ながら料金が必要になる。また、Skype同士のインスタントメッセージなども可能。
携帯電話各社から今年の冬モデルが発表されているが、 殆どのAndroid™搭載スマートフォンは2.1以上であり、Xperiaも2.1へのバージョンアップが可能となるなど、ほとんどのAndroid端末でSkypeが使えるようになっているといっても過言ではないだろう。
そんな中、auのKDDIは、11月8日に[auのAndroid™搭載スマートフォンにおける「Skype™ au」提供開始について]を発表した。「Skype for Android」との違いは、KDDIの回線交換網を利用するので携帯電話並みの通話品質になるということだが、Skype間の通話が無料で、携帯・一般電話への通話は有料という料金面での有利さはない(フツーのSkypeと同じってこと)。「Skype™ au」を提供するメリットは、KDDIのデータ通信トラフィックを軽減させることしかない(その他、端末のCPU使用率を下げられるので電池の持ちが長くなると言われているが、その効果は明らかにされていない)。
ということで、利用者にとっては特段ウレシイ話ではなく、一番ウレシイのはKDDIということになる(データ通信用の回線を太くする必要がない)、それを先進的なサービスみたいに宣伝してユーザー獲得を狙うというau(KDDI)のやり方には?である。Skype for Androidをインストールする手間が省けるのだけはウレシイが。