華麗なる遺産 第16話

■第16話

「これからは兄ではなく、男でありたい」とウンソンに告白したジュンセ。
復讐のためにチンソンを継ごうとするのは、時間の浪費だと指摘し、
ウンソンの夢だった料理の道を進んで欲しいと言うのですが、
「ウヌを見つけるまでは、人生を楽しむわけにはいかない」
とウンソンは今まで ジュンセの気持ちに気付きながらも
避けていたことを謝りました。
「ウヌを見つけるまで隣にいる。
ウヌを見つけるまでお前の隣は俺のものだ。
それまで一緒に過ごせる。」
告白を断られたのは残念だけど、ジュンセはそう言うのでした。

ジュンセにフラれたジョンは、ショックで寝込んでしまいました。
「ウンソンに遺産もジュンセさんも奪われた」と泣き崩れるジョンに
「八つ当たりはやめなさい」とスクチャ。
ジョンとジュンセを結婚させたいと前から考えていたスクチャは、
ジュンセがウンソンに惹かれるという想定外の事実に
ただ驚き、その心情をピョ執事に話していました・・・

そこに帰って来たウンソン。
ジュンセと一緒に大好きな料理を楽しみ、テンションが高いまま
2号店の30周年イベントでファンのアイディアも採用された
という話をスクチャに報告しようとするのですが、
「お前に任せたのだから、いちいち報告しなくてよい」
と冷たくウンソンに接するのでした・・・

家に入ったウンソンは、
「どうしてうちの家族をメチャメチャにするの？
遺産に飽き足らず、ジュンセまで奪うとは！」とヨンナンとジョンに責められてしまいます
騒ぎを聞いていたファンが部屋から出てきて、
「ウンソンを責めてどうする？パク・ジュンセのせいだろ？
男は他にもいる。お前をフッた男なんて、さっさと忘れろ！」
とジョンを叱り、その日の騒動はおさまるのでした・・・

ジュンセの家には、父テスがやって来ました。
「女のために私の頼みを断ったのか？」と激怒する父
ヒョンジンから「ジョンがウンソンが部屋に入っていくのを見てしまった」
と聞いたジュンセは、ソヌ家でウンソンがつらい状況にあるのでは？と心配になるのでした。
その夜、ジュンセはウンソンに電話して謝るのでした

翌朝もスクチャはウンソンに冷たく接します。
ウンソンは、朝食も食べずに出勤して行きました。
いつも同じバスで出勤するウンソンがいないことをファンは寂しく思っていました。

その日、2号店では"ひと言カード"を書く日でした
"ひと言カード"とは、"ブタもおだてりゃ木に登る"という作戦だそうで、
従業員同士が自分以外の同僚1名ずつに無記名でお褒めの言葉を
カードに記載して送り合うという月1回のイベントとのこと。
嫌々ながらも、ファンはカードを書きました。

一緒に30周年記念イベントの宣伝活動に出かけたウンソンとファン。
男性に笑顔で接するウンソンにファンは
「男に媚を売ることが得意なんだな？
お前がジュンセの家に行ったことで、うちは大騒ぎだ。
父親や弟に会えなくてもニコニコして、恋もして、軽い女だな！」
と言って、ウンソンを怒らせてしまうのでした

ジュンセは、無断欠勤したジョンを家まで訪ねて行きました。
「ウンソンがいてもいなくても、昔も今もこれからもお前は妹だ。
ウンソンのことは俺の片想いだ。だから、ウンソンを恨むな」と言うジュンセに
「ウンソンのどこが好きなの？」と質問したジョン。
「ウンソンの考え方とか心とか・・・」とジュンセは答えるのでした。

ヨンナンから連絡を受けたソンヒ。
ジュンセとの関係を知ったスクチャがウンソンに冷たく当たっていて、
ウンソンが家から追い出されそうだということを聞いて安心するのでした・・・

他の従業員からの"ひと言カード"を受け取ったファン。
"社長の孫だからって威張らないで！"など厳しい言葉が多い中、
"性格は悪いけど ろくでなしじゃない"と書かれているカードが1枚ありました
スクチャから「悔しがって憤りだけのろくでなしめ！」と言われていたファン。
誰がこのカードを書いたのか？気になるのでした。

スクチャに無視されていることで落ち込むウンソン
そんな中、ジュンセが現れて
「"パク・ジュンセの一方的な片想いだ"とみんなに説明すればいいのに」と言うのですが、
「今は状況が状況だから恋愛なんてしてる場合じゃないけど、
状況が違っていたら、私があなたを追いかけていたかも」とウンソン。
ジュンセのことが嫌いだから告白を拒んだわけではないことを話しました。

その日、ウンソンは付岩洞（プアンドン）のヘリの家に泊まることにして
ヨンナンに電話でそのことを伝えました。
その頃、ソヌ家では ジョンが、「ウンソンとジュンセさんは付き合っていない。
ジュンセさんの片想いなんだって」とスクチャとファンに話していました。
ヨンナンから"ウンソンが付岩洞の友人宅に外泊する"と聞いたスクチャは、
記憶喪失だった自分にウンソンが優しくしてくれたことを思い出すのでした・・・

ヘリの家に泊まったウンソン。
「ソヌ兄妹とよくケンカするけど、2人とも悪い人じゃない。
妹ジョンは、すぐに怒るけど怖くない。
兄ファンは、悪いフリをしているだけ。
ケンカしても憎めないの・・・」と話していました。
ウンソン、ファンに惹かれ始めている？

その頃 ファンは、"ひと言カード"を書いてくれたのは誰なのか？気になっていました。
そんな時、ウンソンが要点をまとめてくれたノートを見たファン。
筆跡が"ひと言カード"と似ていることに気付きました

翌日、ウンソンを意識しながら仕事をするファン。
"ひと言カード"には好意的なことを書いてくれたウンソンが
なぜ スンミとの関係を隠すのか？気になり、
「お前は何者なんだ？」と尋ねるのですが、
「何が聞きたいの？単刀直入に聞けばいいのに！」とウンソンに言われ、
何も言えなくなるのでした・・・
そして、「遺産のことは、フェアプレーでいこう。
原因を作ったのは俺だから、お前を恨む理由がない。
ばあちゃんの心を変えてみせる。
弟のことは悪かったけど、俺だって携帯をわざと壊したわけじゃない。
だから、店では忘れろ。プロに徹するんだ！」と宣言するのでした

「話があります」とスクチャに電話したウンソン。
スクチャは、家に来るようウンソンを呼びました。
「家を出て行きます」と言うウンソン。
スクチャは、冷たく接してしまったことを謝り、
「一度した約束は守るべき」とウンソンに家に留まるよう説得しました。

スクチャは、ヨンナンとジョンを部屋に呼び、
「ウンソンがわざとジョンを傷つけたのなら、追い出して当然だが、
ジュンセの気持ちを理由にウンソンを追い出すのは恥ずべきことだ。
ウンソンが来た時、孫をもう1人養子に迎えたつもりだった。
私は、自分が正しいと思う生き方をすることを努めてきた。
死ぬまでそれを貫きたい。
だから、お前たちもその望みが叶うように協力してくれないか？」と話し、
ヨンナンはスクチャの正論に言い返すこともできないのでした・・・

ピョンジュンは、ウンソンに送ったメールが届かなくなったことに絶望するのでした・・・

30周年イベントの日、2号店にスンミがやって来ました。
チンソンソルロンタンでボランティアをしているジュンセも
ヘリと一緒にお手伝いに来ました。
ファンは、他人のフリをするスンミとウンソンを複雑な心境で見つめていました。

屋上で休憩中に眠ってしまったウンソン。
それに気付いたファンは、ウンソンが眠りやすいように
ベンチを追加したり、日よけの植物を置いたりしてウンソンを気遣うのでした。
その様子を見てしまったジュンセはショック

イベントは大成功に終わり、その夜は打ち上げパーティーが開催されました
ジュンセは終始ファンの様子が気になります・・・
2次会でカラオケに行った一行。
自分のお店に電話していたジュンセに
「自分のお店は人任せで、人助けしてる場合か？
ジョンを傷つけておいて、暇があるなら見舞いに行け！」と突っかかるファン。
「なぜ突っかかる？妹を口実にしてるが、ウンソンが原因なんだろ？」とジュンセが言うと、
「そうだ。ウンソンのせいだ！」と言って、ファンはジュンセを殴りました
その様子を見ていたスンミ・・・

そんなところで、第16話終了です