こんな本よみましたよ

読んだ本の個人的感想を垂れ流し、勝手に★をつけます。

青が散る/宮本輝 ★★★

2012年07月11日 | 小説
数年前まで私のNo.1小説「道頓堀川」の輝さまの「青が散る」を読んでみました。

読んでから気づきましたが、過去にも読んだことがありました。
2度目?ですが、楽しめました。

新設大学に入学した燎平。入学手続き当日にめっちゃ美人やけどなんかあかんことになりそうな魅力をもった夏子に一目惚れする。
燎平は、テニス馬鹿の金子に無理やりテニス部に加入させられる。
二人で始めたテニス部にいろんな人が加入してくる。
皮肉っぽくて自称「覇道」王の貝谷、心の病に悩む天才安藤、美人ではないのに魅力たっぷりの祐子、嫌味なプチボンボンポンクなどなど。
男はたいがい夏子を好きになるが、夏子はアカン!な恋愛に走ってしまい。。。

この作品に関しては、「爽やかな青春小説」というような文句がよく見られますが、
個人的にはわりと「どよーん」「ぐずぐず」な若者たち、という印象です。それがよいところとも思います。

ちなみに主人公の「リョウヘイ」が「燎平」であるところが個人的にはなんとなくグー!
一番好きなキャラは貝谷です。なんだかんだ言って、一番一途で意外とがんばりやで根性もあります。