一人の夜

風邪が強くて目が覚めた。昼のラーメンのせいか喉の乾きもひどい。
お茶を飲んで布団にもぐり暗闇の中、風邪の音に耳を澄ます。ナゼか不安で胸が苦しくなる。仕事に恋愛、私生活も含めたこの先の自分、将来・・・不安のないものなんて一つもない。でも、何がどうなればいいのかさえ、実はよく分からない。この先俺はちゃんと生きていけるのだろうか。このまま普通に生きて、普通にこの世からいなくなるんだろうか。そもそも普通って何なんだろう。横になりながら考えてみよう。そのうち知らぬ間に寝れるだろうから。