早稲田→日立製作所→朝日新聞論説委員というキャリアの人から「みんながやっているときに自分のことをやっているとむかつかれるから気を付けた方がいい」と言われましたが、ここぞというときには他人を出し抜けというのが幼稚園児の頃からの両親のしつけですので、高卒とはいえ、両親のしつけに基づきます。
「ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記」は先月18万MAU(月間アクティブユーザー)と月間25万PV(ページビュー)を超えて、選挙報道で圧勝しました。「若者よ投票に行こう」を繰り返すネットジャーナリズムと、公示前と開票後だけさわぐテレビジャーナリズムの間隙を、宮崎信行の圧倒的な取材能力・環境で凌駕しました。当ニュースサイトは、宮崎がペン取材・ムービー撮影・スティール撮影と執筆・編集をすべて1人で行っています。
吹っ切れて「私が一方的にありがたいご高説を一方的に開陳するので、永田町・霞が関プロ読者は読め」というスタンスで、分かりやすい解説はせず、公選法の時事評論と著作権法のニュース性の高い著作の特例引用と岡田・本庄ルールでの記者会見出席要件の3つのためにニュースサイトとしているのですが、今回はかなり情報の量と質が抜きんでていました。
政治業界は、定数707名×歳費・文通費・立法事務費×公設秘書3人給与+政党助成金(1人250円)=政治業界のGDP。なので、成長(GDP伸び率)がありません。人勧アップ率以外は、業界のパイが増えない。頭の良い経営者は法人として参入しません。大手印刷会社の一部門としても「凸版」しか入っていないのではないでしょうか。政治・選挙報道は、レガシー大法人の政治部か、私のように個人として趣味でやるのが一番良い。
さて、第49回衆院選で自公は293議席で、衆議院の3分の2を9年ぶりに下回りました。立憲は小選挙区は57議席で、わずか9議席増。「次での政権交代」は50以上ひっくり返さないと無理です。量的金融緩和の洪水の中で、投票が機能しづらくなっています。統一地方選で同党が躍進した北海道、神奈川では順当に伸びましたが、接戦区では北海道3・4区、神奈川6・7区で競り負けました。友人知人に電話をして票を集める能力に劣る支持者が多いと考えられます。また「左翼情報バイアス」があり自分に都合が悪い情報を信じない傾向もあります。
一方、日本農業新聞の農政モニターの立憲への投票は2012年以降最多となりました。但し、比例代表の総得票が1000万票に届いていないのではないでしょうか。国庫と民間の出し入れではなく、岸田首相が演説していた「年内の飲み薬」のように民間だけのお金の流れにも着目しないと、税金貴族とのそしりは免れない。2016年参院選の維新の全国比例
は全員大阪以外で、石井みつ子参院議員も当選しました。この5年間の全国維新の組織づくりをみれば躍進は当然であり、見くびっていた人が多いようです。
以下、写真はすべて2021年10月、日本のどこかで宮崎信行撮影。
ビラ配りは「お賽銭」のようなもの。大いに結構だが、それが得票になるわけではない。選挙への参加としては一番いい。
以前から、最前列で熱心に聞く、50代・60代の男性がいて、それは結構なんだが、あまり票を広げていない。
さっぽろテレビ塔前で。
戎橋で。
高松三越前で。
杉並区の選挙事務所前で。
札幌市時計台は前回訪問時に午後4時半を過ぎてしまい入れなかったので、今回初めて入りました。北海道拓殖銀行破たん直後の札幌は、建設作業現場に「住宅金融公庫融資工事」の大きな横断幕でストップしないことを明示する異様な雰囲気でしたが、力強く復興していました。
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