【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

10月21日(月)のつぶやき その3

2013年10月22日 00時57分16秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

@jogenji1527 おそらくバブル崩壊で、建設業の給与が下がったので、少子化になったのでしょう。#kokkai


「憲法96条改正は姑息な手段だ。安倍内閣はもっと正攻法でやれ」民主党の篠原孝さん。#kokkai

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篠原さんは国家公務員人事について、自らつけた◎×の採点表を提示するという独自の論戦を展開。#kokkai

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TPPについて。#kokkai

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これから予算委員会で質問に立ちます!16時30分からの30分間です。 福島第1原発の汚染水処理問題について総理を中心に質問する予定です。NHKで中継されますので、ご覧いただければ幸いです。衆議院TVでもご覧いただけます。
shugiintv.go.jp/jp/index.php

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@snoopy08daisuki 前原さんは8か月前の予算委員会で、かなり頓珍漢なことをテレビ入りで言ってしまって、それを取り戻そうとしているようです。鎌倉時代から現代のグラフを示して、「人口が減少するとデフレになるのは当たり前」と発言し、「鎌倉誠司」と呼ばれました。

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篠原孝さんは、「総理がくるくる代わるのはよくない」とし、「次の総選挙までやってほしい」。そのうえで、「少し慢心が見られる。民主党的な総理になりつつある」としめくくりました。#kokkai

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大串博志さんが登場。農林水産委員会筆頭理事。#kokkai

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大串博志さんは、TPPに関する予算委集中審議を要求。これに先立ち、篠原孝さんもTPP特別委員会を設置するよう提案しました。#kokkai

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#kokkai 海江田万里民主党代表に対する安倍首相の答弁の「連合の調査によると、ベースアップは、」と言ったのは「賃金上昇」のことだったことが分かりました。ベアと賃金上昇は違います。

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玉木雄一郎さんの質問。汚染水について。#kokkai

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私は玉木雄一郎さんにやがては日本丸の船長さんになってほしい、その候補だと思っています。みなさんはいかがでしょうか。#kokkai

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安倍総理「汚染水は全体としてコントロールされている」。代表質問から「全体として」を必ず入れることで答弁を統一しているようです。#kokkai

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玉木雄一郎さんは、東電20キロ圏内は、東電しかモニタリングをしていないので、原子力規制庁もモニタリングをしてデータを突き合わせるよう提案。#kokkai

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茂木経産相「20キロ圏内のモニタリング検討」を明言。#kokkai

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衆議院予算委員会は散会しました。次回はあす午前9時から再開。岡田克也さんがトップバッターで登場し、各野党が順次、質問していきます。#kokkai

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きょうの感想としては、民主党はもうちょっと経済、金融の知識の底上げが必要だと考えます。理論と経営者の話、両方の蓄積と使いこなしが必要だと感じました。 #kokkai

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10月21日(月)のつぶやき その2

2013年10月22日 00時57分15秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

#kokkai 開会から1時間50分経って、財務大臣(麻生さん)が初めて答弁となると、たしかに国会改革の必要性は感じます。

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塩崎恭久さん「復興特別法人税の1年前倒し廃止は私の後援会でも批判があった」として、首相に答弁を求める。#kokkai

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2期生の斎藤健さんの質問。環境政務官を先月卒業しました。#kokkai

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TPP交渉について。#kokkai

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#kokkai 自民党の斎藤健農林部会長「国際青果市場を成田や羽田につくったらどうか」。農林部会長のこの発言、自民党の様変わりに驚き。

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#kokkai 自民党の質疑終了。午後1時から公明党。

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公明党の上田勇さん。#kokkai

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公明党の桝屋敬悟さん。山口県なので、安倍晋三さんとは、地方選などで連携しています。#kokkai

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安倍首相は衆院予算委で、特定秘密保護法案について「各国の情報機関との情報の交換、政策における意見の交換を行っていく上では、秘密を厳守することが大前提。NSCの機能を発揮させるには、どうしても必要ではないかと考えている」と答弁。 ow.ly/q0fVi

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これから3時間、民主党の質疑です。長妻昭・衆予算委野党側筆頭理事から。#kokkai

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#kokkai 長妻昭さん、自らが法案修正を手掛けた社会保障と税の一体改革法について。消費税増税分の社会保障充当を迫っています。

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安倍首相、「所得の再配分をするためには、企業が世界で活躍しやすい国にする必要がある」。#kokkai

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長妻昭さんは、消費増税の前提である、年金制度の抜本改革について自民党案の提示を要求。#kokkai #nhk

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長妻が、ちょっとだけ正しい事を言ってるwww #kokkai

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長妻昭さんは「ノバルティスファーマ」社の高血圧薬「ディオバン」が、「脳卒中にも効く」との効能をうたっていた問題で、「売り上げは1兆円を超えている」としてジェネリックで対応できたかもしれないとし、調査のため社長や社員の参考人招致を要求。田村厚労相も「徹底調査」を答弁。#kokkai

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長妻昭さんは、みずほ銀行の佐藤康博頭取の参考人招致を要求。#kokkai

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続いて、前原誠司さん。#kokkai

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#kokkai 建設業の労働者不足、太田国交相「東北だけでなく全国的な問題」。

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これは初めて知りましたが、少子化について、建設業従事者では少子化がより進んでいる、1997年頃から進んでいる、とのデータをパネルで提示。#kokkai

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前原誠司さん、「補正予算をボーンと出して、ほら使え、とやると入札不調が出る」#kokkai

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#kokkai 前原誠司さんは、日銀総裁に「異次元の長的金融緩和の出口を国会に示せ」と発言。あまりにもいただけない発言です。かなりの経済音痴です。腹立たしい。

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お口直しで、古川元久元経済財政政策担当大臣の質疑。質問者としては珍しいですが、この秋から、衆議院予算委員に正式に就任しています。#kokkai

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@higakubo 日銀総裁が量的緩和の出口戦術を言及すると、それだけで株価や円の価値が下がります。もったいないです。#kokkai

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民主党4人目は篠原孝さん。ここからは閣僚未経験者の質疑になります。#kokkai

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10月21日(月)のつぶやき その1

2013年10月22日 00時57分14秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

#nhk 国会中継が月曜日から木曜日の午前9時から午後5時まであります。ただ、今週が、今年最後になる可能性もあります。#kokkai

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#nhk 国会中継は、来週以降も、決算委の審議が中継される可能性もありますが、予算委員会は今週が今年最後の可能性もあります。予算案が提出されないからです。#kokkai

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次の選挙まで「黄金の3年間」「安定の3年間」の方向付けとなる今週、とくに今日の国会は重要です。録画予約ができる方は、お勧めします。#nhk で 午前9時から午後5時過ぎ(6時ぐらい)まで。与党の質問も大事です。#kokkai

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月曜日、火曜日が衆議院、水曜日、木曜日が参議院です。

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#kokkai 産業競争力強化法案は次のページでみられます。meti.go.jp/press/2013/10/…


21日(月)の予算委員会。14時から17時まで、民主党からは、長妻昭、前原誠司、古川元久、篠原孝、大串博志、玉木雄一郎が質問に立つ。前原から玉木まで、民主党内ではTPPに精通している人物。篠原議員は当然TPPの質疑をする予定だが、推進派であれ他の議員の質疑にも注目かな。

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今週の「たなくじ」を引いたら「靴を磨くと大吉」と出ました。今日は予算委員会で質問します。靴を磨いて出かけたいと思います。 pic.twitter.com/LSwWsJL64z

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おはようございます。
本日から衆議院予算委員会での論戦となります。公明党から上田勇議員・桝屋敬悟議員が質問に立ちます。
午後13時からの予定です。NHKで放映されます。
私は午前中、財政制度審議会の財政制度分科会の会議に出席します。

国会実況 国会中継さんがリツイート | 4 RT

10月21日月曜日、午後2時から予算委員会で安倍総理に質問します。NHKで生中継します。質問準備の合間を縫って、千葉幕張で開催された田嶋要衆議院議員10周年パーティで乾杯の挨拶。私は議員生活14年目に入りました。

国会実況 国会中継さんがリツイート | 7 RT

【ニコ生(2013/10/21 09:00開始)】【衆議院 国会生中継】 ~平成25年10月21日 予算委員会~ #kokkai nico.ms/lv156509915

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@hiko98_ 来年1月の通常国会に補正予算案と来年度予算案が提出されます。


@hiko98_ 今世紀になってから、秋に景気対策の補正予算がるあるのが当たり前になってしまいましたが、麻生内閣も今の閣も10月に記者会見を開催して「景気対策のパッケージ」を発表していますが、それを反映した補正予算案は年明け1月提出です。来年度予算案の審議は2月、3月です。

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安倍首相は、3本目の矢(成長戦略)について「実行」「全国津々浦々」を繰り返していたのが、先週の代表質問の答弁の印象。これは実行できていない、全国津々浦々に波及していない、との認識の裏返しかもしれません。この辺が予算委のポイントになりそうです。#kokkai

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#kokkai 安倍首相の国会委員会での発言は、6月4日の参・経済産業委員会以来となります。4か月半ぶりです。kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangii…

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二階俊博さんが新しい衆議院予算委員長になっています。#kokkai

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#kokkai #nhk 石破茂さんの質疑です。

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#kokkai 安倍首相が「予算委員会はすべての大臣が出席している」と答弁しましたが、集中審議では「首相、財務相と関係大臣のみ」、一般的質疑では「財務相と関係大臣のみ」です。

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デフレの原因の一つは「企業による過当競争だ」と石破さん。すでに提出済みの産業競争力強化法案につながる話です。#kokkai

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#kokkai さきほどの石破・安倍デフレ論争は、デフレはリーマンショック(2008年秋)から始まったということになるので、少し変です。このように総理と幹事長が、国会で、NHK中継で話していると、すべて正しいような錯覚がありますから、ご用心。

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特定秘密保護法案の話になりました。#kokkai

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森まさこ大臣が、特定秘密保護法案の担当大臣として答弁。金曜日以降は、衆・特別委員会でも答弁することになり、今国会の注目審議になります。#kokkai

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これは初めて知りました。石破さんによると、安全保障の企画立案を、外務省から、NSCに移すのが、NSC法案のポイントなんだそうです。私は外務省への不信感が強いので、ちょっと興味を持ちました。#kokkai

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塩崎恭久さんの質疑。6年前の安倍内閣の官房長官でした。#kokkai

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塩崎さんは今国会から来年にかけて、予算委筆頭理事です。野党時代は激しい攻撃力でしたが、与党ではどうなるでしょうか。#kokkai

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#kokkai ちなみに、日銀の金庫は100兆円以上積み上がっていて過去最高額になっています。黒田緩和半年で効果が上がっていますが、銀行は貸出先に苦労しているようです。

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玉木雄一郎さんNHK国会中継で「2009年初当選で大震災、生き様変わった」衆予算委 嫉妬を突き抜けろ!

2013年10月21日 23時59分59秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

(このエントリーの初投稿日時は2013-10-22 15:06:24)

【衆・予算委 2013年10月21日(月) 予算の実施状況に関する基本的質疑】

 二階俊博・新委員長のもと、黄金の3年間の衆予算委がスタート。安倍首相は6月の参・経済産業委以来の委員会答弁となりました。

 先の通常国会から、委員としては唯一続投となった玉木雄一郎さん(香川2区)が質問に立ちました。

 玉木さんは

 「私は2009年初当選でございます。政治家としての1期目に、あの東日本大震災と原発の事故を経験しました。大変衝撃的な出来事で、私の生き様を変えたと言っても過言ではありません。廃炉には30年以上かかる。ということは、私が政治家を続けている間、この問題にずっと向き合っていかなければなりません。そういう覚悟を持っております

 と切り出しました。

 玉木さんは現在44歳。

 で、大変内容の良い質疑でした。この日は、自公民3党から、石破幹事長ら9人が質問しましたが、NHKニュースウォッチ9では、玉木質問が最初に取り上げられました。朝日新聞などの政治面でも詳報されているし、9月8日のIOC総会での総理発言を受けた「原発20キロ圏内の外洋の放射性物質の調査は東電しかしておらず、原子力規制庁も調査する」という雑報が見出しが立って各紙総合面に載っています。

 2009年8月30日第45回衆議院議員総選挙では、自民党の斎藤健さんも質問に立ちました。ただ斎藤さんらは初当選時の年齢が高く、同党では、小泉進次郎・復興政務官が唯一の2009年初当選組の総理候補ということになります。

 玉木さんと同期当選で、群馬3区で自民党2世新人に敗れた、柿沼正明・(前)総支部長(48歳)は「仕事をしていてNHK国会中継を見ていなかった」と照れ笑い。そのうえで、「同期として玉木の抜擢は励みになるし、私は民間に転じましたが、(引き続き政治活動を続けている)候補者(予定者)はみんな喜んでいるんだろうと思う」と語りました。柿沼さんは自らの身の振り方について、引退は否定しながら、「しばらく民間の空気を吸ってみたい」 と語りました。

 嫉妬(ジェラシー)というのは、旧約聖書の第1章の4番目(「創世記」の「エデンの園」の「カインとアベル」)からあります。人類最初のアダムとイブ(エヴァ)の長男が持ったのが最初です。それくらい昔からあり、嫉妬というものを肯定するのが人間の生き方です。だから、嫉妬があるのを前提にして、力あるものへの嫉妬を突き抜け、守り抜く。そして、この代表でないと勝てないという、蜘蛛の糸にするのが、政権交代ある二大政党政治のダイナミズムです。

 世代交代をおそれる必要はありません。下野した政党が、70歳代の安定感のある代表で政府に対峙し、次の総選挙をめざしてもいいでしょう。谷垣さんみたいな。

 2009年政権交代の熱狂と挫折が終わり、私はこれから、「国民が総理大臣をつくっていくストーリー」というものを少しずつ提示していきたいと考えています。

 これを書いている途中に、きょう(2013年10月22日)、タモリさんがフジテレビ「笑っていいとも」が来年3月で終了すると番組内で発表したという大ニュースが飛び込んできました。時事通信の号外で知りました。32年間やってきたということで、継続は力なりという感じがします。ぜひ、これから32年後には、原発をしっかり廃炉、しっかり収束して、「笑っていいかな?」「いいとも!」という日本にしたい。


国会傍聴取材支援基金の会計報告です 2013年4月1日から10月19日まで

2013年10月20日 11時29分41秒 | 国会傍聴取材支援基金 会計報告


 国会を中心としたブログ報道「国会傍聴記by下町の太陽・宮崎信行」を続けるために、「国会傍聴取材支援基金」を創設して、ご寄付をお願いして参りました。

 半年に1回の会計報告を上記の通り、いたします。

 今期は、3名の方にご寄付をいただきました。篤く御礼申し上げます。お名前から判断できかねず、お礼を申し上げることがかなわない方もいらっしゃいます。ちょうど、通常国会閉会の10日前、ということで、国会への関心が最高潮に高まる時期ですし、「会期末しっかりやれよ」という叱咤激励も込められているかと存じます。

 今回は、初めて「受取利子」が2円つきました。通帳に残しておかないで、どんどん活動しなさい、ということもあるでしょうが、政治はメリハリ。国政選挙は3年後の可能性も高く、いざというとき、長距離の出張取材もできる余力を持ちたく、2万1502円の繰り越しをさせていただきました。

 この期では、資料代として、参院選を踏まえた、「国会議員要覧平成25年8月版」(国政情報センター)の購入と、交通費(東京メトロのパスモ)1万円を支援基金にお願いする格好となりました。民主党の議員事務所がさらに減ってしまい、国会傍聴券の入手や特別通行証の確保がしずらくなりました。そのため、菓子折りなどを持っていく機会もありますが、引き続き、家賃収入、障害者年金、株式会社日本経済新聞社からの詫び金、テレビ出演料、原稿料収入、有料ブログ収入から、活動費を手当てさせていただいております。

 ぜひ、今後とも趣旨をご理解いただいたうえで、ご支援、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 平成25年10月20日

 国会傍聴取材支援基金(代表者 宮崎信行=宮嵜信行)


「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い(再掲)

 平成23年9月26日付で、「国会傍聴取材支援基金」(こっかいぼうちょうしゅざいしえんききん)=代表者 宮嵜信行の口座を開設しました。ぜひ国会傍聴取材と当ブログの更新を継続するために支援基金へのご協力をお願いいたします。

■郵便局から振込みの場合
口座: ゆうちょ銀行
記号/10080 番号/70606861
口座名 国会傍聴取材支援基金(コッカイボウチョウシュザイシエンキキン)


■銀行から振り込みの場合
口座/ゆうちょ銀行
店名/ゼロゼロハチ・00八(「ゆうちょ銀行」→「支店名」を読み出して『セ』を打って下さい)
店番/008 預金種目/普通預金 口座番号/7060686 
口座名 国会傍聴取材支援基金(コッカイボウチョウシュザイシエンキキン)

連絡先・お問い合わせメールアドレス 
miyazaki@wa2.so-net.ne.jp


私が国会傍聴とそれにもとづくブログ執筆のため、時間の確保と、交通費、資料代などに充てるため、本日、上の口座を開設しました。ぜひとも、このブログを続けるために、ご支援をいただきたく存じます。ぜひ、ご支援をお願いいたします。

①口座 ゆうちょ銀行 総合口座 「国会傍聴取材支援基金(代表者 宮嵜信行)」
②政治団体ではありませんので、支援者のご住所・お名前のご連絡は必要ございません。
③支援金を頂いた際は、支援者のイニシャルなどをブログ上で報告します。
④会計報告は半年ごとを予定しています。
⑤寄付金控除の対象にはなりません。

国会傍聴取材支援基金 規約

①(名称)
本会の名称は「国会傍聴取材支援基金」と称する。
②(所在地)
 本会は、東京都(以下略)に置く。
③(目的)
本会は、国会ジャーナリスト・宮崎信行の国会傍聴取材活動の支援を目的とする。
④(会員)
本会に、次の役員を置く。
 会長 1名。
(役員の職務)
 会長は、本会の代表者として本会の活動全般を代表し、会計を把握し、監査する。
 (役員の選任および任期)
 役員は総会の決議に基づき選任し、任期を一年とする。
(運営)
 国会傍聴取材支援基金総会は年一回開催し、役員の改選、年間計画の報告、会計報告、予算について審議する。
(変更)
この規約は総会において、出席者の3分の2以上の承認があれば変更できる。
 (設立年月日) 平成23年9月26日
本規約は平成23年9月26日から適用する。


◎閣議の議事録作成法今国会成立へ 特定秘密保護法・情報公開法・公文書管理法 NHK日曜討論

2013年10月20日 11時09分47秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

[画像]松下忠洋国務大臣の「閣議議事録の作成は岡田副総理のご説明で進めていただいて結構です、賛成です!」との人生最後の閣僚懇談会での発言をあかす、岡田克也副総理(行政改革相)、2012年9月11日の定例記者会見の首相官邸内動画からキャプチャ。

 わが国の歴史上はじめて、閣議の議事録を作成して、30年後に国立公文書館に移す、改正公文書管理法が今国会で成立する可能性が高まりました。

 おとといの参議院本会議で連立与党党首の山口那津男さんが「公文書管理法改正を早急に成立させるべきだ」と質問演説し、安倍首相が「閣議の議事録は明治以来作成してこなかった閣議のあり方にかかわるため、内部での検討のうえで提出したい」と答弁。

 きょう2013年10月20日放送のNHK日曜討論で、公明党幹事長の井上義久さんが「この国会で成立させる」と明言しました。同席の自民党の石破幹事長も異論をはさまず、参院では自公で過半数でもあり、井上幹事長の発言通り、今国会中に成立する見通し。

 井上さんは、特定秘密保護法案、公文書管理法改正法案、情報公開法改正法案を成立させると明言。たた、民主党案の「裁判官によるインカメラ審理」が含まれるかどうかは不明。

 井上さんは「特定秘密文書は行政文書になる」との公明党修正が反映された法案が提出されると、山口質問と同じ認識を示しました。

 「行政文書」とは、公文書管理法第2条に定められており、「行政機関の職員が職務上作成し、または取得した文書で、当該行政機関の職員が組織的に用いるものとして当該行政機関が保有しているもの」です。

 これは、管理職の決済や稟議がある前の文書も含まれます。もちろん、ワープロ文書、メールも「文書」です。なお、官報、白書などの販売物は公文書館を身軽にする意味合いもあり、除いています。

 特定秘密文書はすべて公文書管理法・情報公開法の対象になりました。

 そして、岡田克也さんが、東日本大震災時に、バックネット裏最前列(与党幹事長)として隔靴掻痒の思いで見ていた議事録問題は、昨年の副総理・行革担当大臣の時代に、オーラル・ヒストリーの御厨貴・東大教授を座長とする勉強会が、英国の事例を調べるなど進んでいましたが、心残りになっていましたが、井上幹事長がバトンを継いでくれました。

 <iframe src="//www.youtube.com/embed/V_2EZLmIPKM" frameborder="0" width="560" height="315"></iframe>

 岡田さんは2012年7月6日(金)の定例記者会見で、「第二次世界対戦、御前会議の全記録などというのが今あれば、これは何故こういうことに至ったのかということの検証というのは、かなり深いものができたはずですよね。そういう意味で、国の最高の意思決定機関になる閣議、あるいは、それに準ずる閣僚懇などについて、記録を残すということは基本的には私は重要なことだと思っております。」

 この鈴木貫太郎内閣の官房長官(内閣書記官長)だった迫水久常はこう回顧しています。

 「私はいま、この文を草しながら、この本を読まれる読者がなんと当時の日本の政府は、バカだったのかと思われるだろうと思う。運命の神様の目から見ると、日本は、目隠しをされてあらぬほうをまさぐっていた姿であろう。私は、残念というか、不明を恥じるというか、お人よしであったといおうか、いうにいわれぬ感慨の下に涙が出そうである」(「機関銃下の首相官邸」279ページ)。

 御前会議に出席していた迫水ですが、本当に自ら命を絶ってしまいそうなくらいの後悔。しかし、議事録が作成され、のちに公開されると思えば、心の重荷は軽くなります。

 偶然にも、2012年9月11日(火)の定例記者会見。この日は、同僚である松下忠洋・国務大臣が自ら命を絶った後で、岡田さんは私が見る限り、2番目か、3番目に動揺していましたが、冒頭次のように語りだしました。

 「まず、松下大臣の御逝去に対して、心から哀悼の意をあらわしたいというふうに思います。
 先週の金曜日に、閣僚懇で私が、例の閣議閣僚懇の記録、議事録の問題を説明して、各閣僚の御意見をいただいたわけですが、そのときに松下さんが手を挙げていただいて、あまり閣僚懇の中身は言っちゃいけないことになっていますが、こういう場ですからお許しいただきたいと思うんですが、「岡田副総理の御説明で進めていただいていいと思います。賛成です。」というふうにおっしゃっていただいたのが、金曜日ですから、非常に記憶に残っております。そのときに、今日を予想することは全くできなかったわけで、非常に本当に残念に思っております。内閣の中でも非常に安定感のある発言で重きをなしておられた方ですので、本当に残念に思っているところであります。」

 このように議事録問題で、閣議のなかで、岡田提案が全会一致になるよう、背中を押してくれた。それが松下大臣の最後の閣議になったそうです。

 そして、迫水久常・官房長官が支えた鈴木貫太郎首相を擁立したのは、岡田啓介元首相。迫水は奥さんの父である岡田元首相と終戦を喜ぼうとすると、「大蔵官僚出身のお前には、軍人たちの悔しさが分からないんだ」と陸軍も含めた軍人らにも思いをいたすように叱られたそうです。で、その岡田元首相がその9年前の「2・11」事件で一命をとりとめるために身代わりになったのが、岡田首相の妹の夫の松尾伝蔵・首相秘書官。その松尾伝蔵の娘の夫が、何を隠そう、「不毛地帯」の陸軍参謀・瀬島龍三さんです。そして、瀬島さんは、伊藤忠商事会長として、自分が主宰する勉強会に通産官僚だった岡田青年を抜擢しています。これは、ファザーコンプレックスをもつ岡田さんにとってはとてもうれしく、自信になった出来事だったようです。

 このように、情報とは、それがすなわち権力の源泉であり、民主政治の糧です。

 しかし、情報を抱え込んで自殺する必要はありません。なぜなら、社会は支えあいなので、ほかの人も知っているからです。岡田克也外相が公開を命じた外交文書やその証言の結果、佐藤栄作首相は沖縄返還に関して複数の交渉ルートを持っていたことが分かりました。そのうちの一つとして、民間人である大学教授に交渉を頼みました。これについて、この大学教授は「他策ナカリシヲ信ゼンと欲ス」という著作を残したうえで自殺しましたが、実はその教授が存在を知らなかった外務省ルートで沖縄返還が実現しており、教授ルートは予備だったことが明らかになりました。

 あるいは、日航機墜落事故の後に、その機体を検査したことのある国土交通省の検査官が自殺していますが、修理痕の見落としについては、自ら修理したボーイング社との情報流通の祖語が要因だとされています。

 このように情報を抱え込んで自殺する必要はまったくないわけで、30年後に公開されるという前提に経った方が、物は言いやすくなるでしょう。

 3・11で、経済産業省の副大臣室を飛び出して、原発に向かった松下さんも何か情報を抱え込んでいたのかもしれません。

 ところで、石破幹事長は、NHK日曜討論に先立ち放送されたTBS時事放談(おととい収録)の中で、「JR北海道の問題は、やはりもっと早く、前の社長が自ら命を絶ったときに私も含めてもっと対策を考えるべきだった」として、情報公開は自殺がきっかけになる、というオールド・ポリティックスをみせました。なにもかも、物の考え方が古い世襲議員ぶりにに閉口しました。

 閣議の議事録作成を義務付ける改正公文書管理法は、ぜひ、松下・福田・岡田法と名付けてほしいところです。


山口那津男・元防衛政務次官、手に入れた「安定」で外交・安全保障を語り、閣議閣僚懇議事録作成を迫る

2013年10月18日 13時08分18秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

【参議院本会議 2013年10月18日(金)】

 けさの公明新聞で、外交安保などを質問するとなっていたのですが、本当に外交・安保から質問して驚きました。まさに3年間の安定を得た、山口議員の「内外の諸課題」とは、外交であり、安全保障だったようです。

 きょうの本会議で、山口那津男さんは「公明党と自由民主党の連立政権が発足してから10か月。参院選の勝利は安定して内外の諸課題に対応してほしいとの声だ」としました。

 「公明党代表として10年ぶりに訪米しました」として、「サイバー空間における新たな脅威や北朝鮮への懸念からしてアメリカとの距離を縮めるべきだ」として、ガイドライン(日米防衛協力の指針)を改定するよう求めました。これに対して安倍総理は前向きに対応するとしたほか、先日の2プラス2(日米・外務防衛大臣会談)で「沖縄の基地返還計画は予定より早く進んでいる」と確認したことを明らかにしました。

 日本版国家安全保障会議設置法案とセットで審議される特定秘密保護法案について「公文書管理法について、公明党の要求にもとづき、特定秘密が書かれた文書も同じく行政文書として扱われることになった」としました。来週法案が出てくるようですが、この事実は初めて明らかになったと思います。

 そして、「閣議・閣僚懇談会について議事録を作成し、30年後に国立公文書館に移す公文書管理法の改正を早急に成立させるべきだ」と語りました。これは自民党の認識と異なった踏み込んだ意見で、「早急に成立」とは早ければこの臨時国会中なのではないかと考えられます。

 ◇

 那津男さんが防衛政務次官だったことをご存じの方はどれくらいいるのでしょうか。

 社会党による消費税創設反対の牛歩国会が記憶に生々しかった1990年衆院選で初当選した那津男さん。

 社会党は、消費税法(昭和63年)に続き、PKO協力法案に牛歩のターゲット定め、1991年末、慣例として行わない参院での閉会中審査議決をして年を越しました。1992年通常国会では、カンボジアPKOで武器を持たない日本人ボランティアが殺害され、自民党政府はPKO協力法を急ぎました。会期末になって、ようやく参院で審議が始まりましたが、社会党が委員長解任決議案を連発。改選まじかの社会党参議院議員が趣旨説明し、社会党議員が質問し、社会党議員が答弁して、休憩するという不毛な牛歩戦術のあげく、なんとか参院を通過。一方、衆院に送られてからも、議院運営委員長不信任決議案に対して社民連衆院議員が長時間の賛成討論を行い議長命令で、衛視さんに演壇ごと運ばれていく珍事がありました。

 このとき、公明党は、支持母体で、とくに女性に「平和と福祉の公明党だからPKO協力法案をやらないでほしい」という意見、男性が「PKO協力法で平和に貢献してほしい」との意見が割れる傾向がありましたが、公明党はていねいな説明で、支持者を「おさえて」、PKO協力法を修正して可決・成立させました。

 それから20年。社会党は滅び、公明党は議席増で3度目の政権与党を担っています。まさにダーウィンが言うところの「わずかな違いが存亡を決する」とは、このPKO国会での社会党と公明党の違い。つまり、支持者を「おさえる」ことできるかどうかであり、議論よりも説得が国会議員の要諦なのです。

 那津男さんは、1993年の細川内閣で、新生党の防衛庁長官の下で、防衛政務次官をやりました。予算審議中に長官が新生党内で交代するハプニングがありました。今でいう維新のように、我々新生党に対して「タカ派」という印象を持っている方もいらっしゃったようで、公明党からしっかりと、連立与党と新生党を「おさえる」という名目もあって那津男さんが防衛政務次官に選ばれたのかもしれません。

 昨年の今頃は「11月解散12月総選挙」を明言してしまった那津男さん。これは、年をまたぐと小沢一郎党首率いる「国民の生活が第一」に二十数億円という公明党と同程度の政党助成金が交付されるのが耐えられなかったのでしょう。ちなみに、ことしも小沢党には9議員に対して7億円が支払われるのでまだまだ小沢氏の差配は続きますが、血税という面では、配下議員数に限らず、二十数億円よりは7億円の方がよかった。

 その小沢切り解散に走った野田佳彦首相と岡田克也副総理へのお返しもあり、閣議・閣僚懇談会の議事録作成を迫ってくれたのかもしれません。那津男さんと野田さんも本当は「新進党と書いてくださった有権者に対する裏切りだ」と叫びたかったでしょうが、彼ら2人はともに落選していて、あの両院議員総会にはいませんでした。前列に座っていた大口善徳議員が公文書管理法改正をリードしています。

 そして、PKO国会で不信任決議を突き付けられた議院運営委員長は中西啓介さん(自民党)でした。その中西さんが新生党の防衛庁長官として、公明党の山口那津男政務次官のサポートを受けました。PKO国会で中西委員長解任決議案への賛成討論をやめず、衛視さんに演壇ごと排除されたのが、菅直人さんです。菅さんにとってはあのときも、原発にヘリで駆けつけたときも、同じセンスの高揚感だったのでしょう。

 3年間の安定を手に入れ、政治家としてやりたかった外交・安保を語りだした那津男さん。ことし夏の公明新聞の投書欄によると、神宮球場での野球観戦中に、隣席の客と話していたら、那津男さんの幼馴染と分かって驚いたという党員の投書がありました。それによると、幼馴染の人は、「山口のしゃべり方は小学校から変わらないんだ」と話していたこと。夏の日、「安定は希望です」とのポスターが金色に光って見えました。


新進党長老だった小沢辰男先生 96歳で大往生

2013年10月18日 06時47分33秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして

建設相・厚生相歴任、小沢辰男元衆院議員が死去(読売新聞) - goo ニュース

 新進党解党時に当選13回生とイチバン長老だった小沢辰男先生が96歳で大往生されたそうです。連続当選13回は、海部俊樹初代党首(元首相)と同じで、小沢先生の方が年長でした。自民党経世会出身ですが、改革フォーラム21(羽田派)には参加していませんが、新進党結党メンバーです。

 新進党では、両院議員総会長や、衆議院懲罰委員長を務めました。

 ごらんのように第3回新進党党首選挙でも、党内融和のために万歳三唱を取り仕切りました。


[画像]新進党万歳をとりしきる、小沢辰男先生(中央)、左は惜敗した鹿野道彦前候補、右は僅差で続投が決まった小沢一郎党首、テレビ東京映像から。


[画像]新進党万歳をとりしきる、小沢辰男先生(中央)、左は惜敗した鹿野道彦前候補、右は僅差で続投が決まった小沢一郎党首、テレビ東京映像から。

 ところが、このわずか8日後・・・


[写真]小沢一郎党首により一方的な新進党解党を報じる、毎日新聞。


[画像]新進党解党に反対する当時3期生の岡田克也さん、テレビ朝日さん映像から。

 新進党解党。

 ちなみに、この時点でも、衆院で10期生以上は8名いて全員閣僚経験者だったので、党が残っていれば、政権交代できたでしょう。

 この後、小沢辰男先生は、当選2回で、自民党県議→日本新党初当選の石田勝之さん(前民主党衆院議員)にお願いされて、「改革クラブ」の党首に就任。これは、自民党系出身者だけれども引き続き、地方政党「公明」や創価学会会員のみなさまの支援をいただきたい、埼玉県などの若手がつくった政党。ある意味では、「新進党」の正統な後継者にも思えますが、第2次民主党が結党され、一気に参院選で大勝。一方、小沢一郎氏率いる「自由党」は野党第2会派に予想外の転落をしながらもコア議員コア支持者により先鋭化。そして、分裂していた新党平和、公明、黎明クラブ、一部自由党の学会系議員も「公明党」(New Komeito)に再結集し、改革クラブ議員は、石田さんのように民主党に移ったり、同じく埼玉県の並木正芳議員は自民党に移ったりしました。

 小沢先生は連続当選13期のうち、最後の期は、比例単独1位で当選しています。なぜそうなったのかの経緯は分かりませんが、引退をするにあたって、特段「改革クラブ」に身を寄せる必要性はないと思われ、2期生の石田さんが頼み込む姿に、党首を引き受けたとされます。

 旧陸軍主計大尉の経験はありますが、基本的には戦前の内務官僚らしい大変かくしゃくとした先生でした。80歳をこえてもかくしゃくとされており、池袋のとあるお店に、国会議員手帳を落としてしまい身分が知れてしまったことがあります。それを伝え聞いた人々は、小沢先生の若さに驚嘆し「かくありたい」「いや、自分が80歳代になったらそれはできない」と言いました。三文雑誌のネタになってもおかしくないような手帳紛失事件でしたが、多くの人は「小沢先生もわざと落としたんじゃないの」。やはり連続13期の長老となると、そのふるまいは何もかも尊敬されるから、政治家というのは面白いものだと感じます。

 心よりご冥福をお祈りいたします。


民主党・新緑風会の郡司彰会長が初質問で、ようやくベルリンの壁崩壊、「政権を失う無念さ初めて知った」

2013年10月18日 03時48分55秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

【参議院本会議 2013年10月17日(木)】

 参議院でも代表質問が始まり、民主党・新緑風会の郡司彰会長が質問に立ちました。郡司さんは「民主党公認で国会議員に初当選」した初めての会長。立党以来の15年間、「社会党ないし社会民主連合で国会議員初当選の会長」でした。

 政権から転落して、ようやく「日本の政党」「政権交代可能な二大政党」になったといえるでしょう。この本会議に先立つ、民主党・新緑風会の控室での議員総会では、7月21日の落選者への経済的支援の話も出たそうで、凍り付くような輿石東会長ら社会党総評系支配からのベルリンの壁崩壊がすすんでいるようです。もちろん、落選者こそ、日本の国会にベルリンの壁を残しておいて落選して文句を言う資格はないでしょう。

 郡司さんの演説を聞いたのは、2009年5月の民主党代表選での岡田克也候補の応援演説以来でしたが、コンパクトにまとまりつつも、政権交代ある二大政党政治への志の強さを感じました。

 この日は、初めから所要があり、現地に行けないばかりか、テレビ中継すらリアルタイムで見られないことになり、追っかけ再生で見ました。なぜ3か月も前から、この日に代表質問があるとわかりきった日程で、時間的に集中できないかというと、いまだに私が1997年から2003年に受けた、株式会社日本経済新聞社による労働法違反の被害で、10年経ってまた新しい被害が発生したからです。総理も「若者の使い捨てが疑われる企業(ブラック企業)」を取り締まると明言しています。たとえば民法第1条3項で「権利の乱用の禁止」が定まっており、労働契約にも関係します。ただ、労働に対する賃金が後払いであることからしても明瞭なように、権利の乱用の禁止は、使用者により求められるものです。私はある中間管理職から「転勤で給料は上がったか?」と聞かれ、「上がった」と答えると、「ならばもっと働かないといけないな」と言われたことがありますが、これは使用者側の権利の乱用です。で、この人物を、郡司さんら民主党茨城県連は与党期に、石岡市長選挙で推薦し、次々点で落選しています。労働者の党である民主党にふさわしくない行為です。きのう午前中、世界的に権威があり生まれたころから信頼している機関から「ノープロブレム」との中間結果をもらいました。心が明るくなりました。私も必ず、民事、刑事、そして、地獄に落とすというところまで含めて、株式会社日本経済新聞社への復讐を一生続けていく。それが私の生存価値だと心に誓っております。

 郡司さんは「7月21日の参議院選挙から(院の構成の第184臨時国会をふくめて)10月15日の召集まで86日間。これまで召集しなかったのに、(12月6日まで56日間という)短い会期で多くの重要法案を出すのは、国会を“決められる政治”の追認機関にしようとするものだ」と主張しました。これからの3年間をめぐる認識です。

 このところの気象について、「大雨の発生頻度が上がっており、土砂災害が増え、日本に接近する台風が増えている。局所的な集中豪雨や突風、竜巻被害が増えている」として「地球温暖化やヒートアイランド現象によるものかもしれない」と踏み込みました。

 一方、自民党の脇雅史幹事長は「日本はぜい弱な国土であり国家のグランドデザインとして国土強靭化が必要だ」と語っています。参院では初日から、向う3年間の対立軸がはっきりしました。脇さんは今後3年間に官邸が「大臣として取り込む」という動きがあるかもしれません。

 郡司さんに戻ります。郡司さんはTPP交渉について「国会や国民が誤った情報で動いてはならない。可能な限りの情報開示をすべきだ」としました。ちなみに、情報公開とは万人に情報を出すことであり、情報開示とは求めた者(利害関係者)に限って情報を出すことを言います。そして「特定秘密保護法案は情報公開法改正法案とセットにしていくべきだ」としました。

 この辺の情報こそ、議論のすべてのスタートだという認識は、郡司さんも農相など政権を初めて担当して実感したのかもしれません。

 最後は、とてもいいまとめでした。

 「3年3か月の私たちの政権与党期をふりかえると、統治能力の欠如が指摘され、また自覚もしております」と素直に情報公開したうえで「第2次安倍内閣は野にあったときから今日あるを思い、周到に戦略を練ってことにあたっていると思います。私は今回の政権交代で初めて政権を失うことの無念さを感じました。察するに、自民党と公明党のみなさんは(政権担当期間が長いので、)より深くその思いを抱き、そのことを忘れずに復帰後の政権運営を描いていたのだと思います」と語りました。

 いまだ政権を担う人材の絶対数は足りない状況ですが、まずは今現在、国会に議席を持つ人、地方議会に議席を持つ人がしっかりと自覚するところから、民主党の再生が始まります。


衆「国家安全保障に関する特別委員会」が正常採決で設置 民主党情報公開法案とセットで「情報国会」へ

2013年10月18日 02時50分54秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

【衆議院本会議 2013年10月17日(木)】

 会議の冒頭、伊吹議長が「国家安全保障に関する諸法案を審議するため、国家安全保障に関する特別委員会(40名)を設置したい」と提案し、起立多数で可決しました。

 衆議院先例212は、特別委員会の設置は「召集日に行うのを例とする」としていますが、「NSC設置法案(183閣法75号=継続審査)」と「特定秘密保護法案(185閣法=未提出)」という与野党対決法案を審議する特別委の設置が、召集3日目、しかも政府提出法案が整っていないにも関わらず、正常採決されるのは極めて異例です。また、この光景はNHK国会中継の中で、アナウンサーの紹介も含めて放送されました。

 これについて、民主党の大畠章宏幹事長は同日夕の定例記者会見で「私どもが準備してきました情報公開法改正案をしっかりと委員会で審議して成立させるよう同時並行的に審議するのであればということで了としたところです」と語りました。

 このように野党第1党提出法案の審議と引き換えに特別委の正常採決に応じたのは、健全野党・民主党が持ち込んだ新しい国会風景といえるでしょう。先の通常国会の予算審議でも、長妻昭筆頭理事が徹底的に審議時間を入れるとことん審議路線を行い、昔風の抵抗野党による審議拒否を警戒しているとみられる与党・自民党国対が面食らう場面がありました。

 先の通常国会では、生活保護法改正2法案(閣法)が、子どもの貧困に関する自民党法案と民主党法案とセットで衆・厚生労働委で審議されました。この際は、子どもの貧困対策法が二大政党の修正合意案が参院で成立しながら、閣法は参院で審議未了廃案となる珍しいケースとなりました。

 今回の「国家安全保障に関する特別委員会」では、閣法と民主党案がセットで付託される、珍しいケースになります。

 民主党は来週にも法案を提出できる見通し。もともと2011年4月に閣法として出した「情報公開法改正法案」(177閣法60号)がベースになるでしょう。とにかく味噌は裁判官のインカメラ審理の導入。すでに政府がとりまとめた法案の報道を見ると、民事訴訟法第232条に関する規定が入るようで、法務省民事局もしっかり対応してほしいものです。

 これとは別件で、大畠幹事長は、党の本部が検討する「東京電力福島第一原子力発電所の遮水壁の設置が見送られた経緯」に関して民主党の検証結果がほぼとりまとめられており、近く発表できるとしました。馬淵澄夫さんと東電の証言が食い違っていることについて、「両者の溝を埋めるということは、平行線かな」とし、両論併記することを明かしました。これは、無理に一致させるよりも、食い違いを両論併記する。それが情報公開とことんオープンな民主党ということになるでしょう。

 過去を振り返って、情報を操作しようとしてはいけません。それはまた、民主党の第1次与党期がたったの3年3か月で終わってしまったことを奇貨として、あすに向かって政権再交代をめざすうえでは好都合なことです。

 ぜひ、第185臨時国会は「情報公開のあり方国会」になってほしいと思います。


麻生副総理のケータイが鳴るハプニングがNHK国会中継で全国に放送される 高支持率のおごりか?

2013年10月17日 19時59分22秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

 2013年10月17日(木)午後2時18分過ぎののNHK国会中継で、麻生副総理・財務大臣のケータイ電話が鳴るハプニングがありました。

 これは衆議院本会議の代表質問2日目で、公明党の井上義久さんの質問中の場面。井上さんのマイクに明らかに、ケータイ電話のスタンダードな着信音が響きました。


[写真]机の下でケータイの電源を切ったと思われる麻生副総理(左)に視線を落とす安倍首相(右)=NHK国会中継、2013年10月17日、筆者(宮崎信行)撮影。


[写真]ケータイが鳴った照れ隠しからかイスに深くもたれかかった麻生副総理(左)。演壇は質問する井上さん=NHK国会中継、2013年10月17日、筆者(宮崎信行)撮影。


[写真]イスにもたれてメガネをはずす麻生副総理(左)=NHK国会中継、2013年10月17日、筆者(宮崎信行)撮影。



[写真]内ポケットに手をやりケータイを確認したと思われる安倍首相(右)=NHK国会中継、2013年10月17日、筆者(宮崎信行)撮影。


[写真]日程表を取出し、ケータイを確認したことをごまかしたと思われる安倍首相(右)=NHK国会中継、2013年10月17日、筆者(宮崎信行)撮影。

 この後、安倍首相は、内ポケットから「日程表」(その日一日の予定を前日に秘書(官)が打ち出したA4判の紙)と思われる紙を確認しましたが、ケータイを確認したことを吾かました可能性もあります。

 連立与党である公明党の質問中に麻生副総理がケータイを切り忘れたことは、連立与党の気安さなのか、それとも公明党軽視の本心が見えたのか。

 いずれにしろ、高支持率のおごりであることは間違いありません。

 「このような財務大臣に消費税を上げられたくない」との声も自民党・公明党支持者からも出そうです。やはり身を切る改革、定数削減がより必要になったといえそうです。

 それにしても、ひな壇にいる副総理に電話してきたのは誰でしょうか。麻生さんの場合は親族に皇族もいるので、なかなか聞きづらいところです。

 吉田総理や岸総理も、ケータイがある時代ならばこのように対応したのでしょうか。このような日常風景の総理、副総理を見ていると、まるっきり庶民の出身である野田佳彦さんや菅さんが1年以上総理をやったのは大変な苦労だったことを、改めて確認したハプニングでした。


代表質問で二大政党党首激突、憲法96条先行改正に歯止め、決算剰余金活用へ

2013年10月16日 14時22分17秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

【衆議院本会議 2013年10月16日(水)】

 安倍首相の所信表明演説に対する各党代表質問が行われました。

 海江田万里ネクスト首相(民主党代表)が質問に立ち、「総理は96代首相だから日本国憲法96条先行改正というが、民主党は96条先行改正には反対だ」として、立憲主義にもとづいて、堂々と憲法を改正するよう踏み込みました。これに首相は「どの条項から憲法を改正するかは国民の判断になる」として、教条主義的な96条改正論から、国民的な憲法全面改正への機運の盛り上がりでの二大政党党首の歩み寄りが感じられました。

 安倍首相の「積極的平和主義」とのアピールに対して、海江田さんはインドでの調査で日本のイメージは1位のハイテクに次いで、2位が平和大国だとして、「アフガニスタンでのPKOやソマリア・アデン湾での海賊対処」を例に挙げ、これまでの国際平和貢献路線を継続するよう促しました。

 農業者戸別所得補償の法制化について、安倍首相は「旧農業者戸別所得補償」と呼んだうえで、「畜産業には経営所得安定対策が有効な政策となっている」と強調しながらも、コメ作などに関しては、検討に応じる余地に含みを持たせました。

 財政法6条の前年度の決算剰余金の2分の1は翌年度、赤字国債の償還に回すべしとの規定について、安倍首相は「別途の法律によらなければ」と定められていると前置きし「適切に判断したい」と答弁しました。これは税収の上振れが期待できる今年度の決算剰余金を赤字国債減らしではなく、一部を次の予算編成に回す意向があるとの考えが念頭にあると思われます。この場合、特例法案を出す必要がありますが、予算関連法案になるので、予算案の陰であまり関心を呼ばないまま、強行採決されてしまう可能性があります。

 消費税増税分について、安倍首相はすべて社会保障に充てるとの答弁を繰り返し、今後、整合性が問われる場面もありそうです。

 水俣条約会議で、自民党政府の施策により、水銀被害でいまだに苦しんでいる方がいるにもかかわらず、ぬけぬけと「日本は水銀被害を克服した」との誤ったビデオメッセージで、参加外交官を唖然茫然させたことに関しては答弁しませんでした。情報公開法と公文書管理法について、海江田さんが「民主党は国民に開かれた政府をめざしてきた」と強調したうえで、総理の考えをただしたことについても、明快な答弁がなく、二大政党の考え方について、立党以来のスタンスに大きな違いがあることを浮き彫りにする場面もありました。

 やはり、民主党は、社会保障の党、水銀被害者ら生活者の党、情報公開の党であるというスタンスを貫けば、いずれ、ネクスト首相がリアル首相に戻る日も来そうです。


岡田克也さん「公明党席の拍手が非常に少ないな」安倍首相黄金の3年間スタート所信表明演説で

2013年10月16日 06時40分27秒 | 岡田克也、旅の途中

 岡田克也さんは、衆参ねじれが解消し「黄金の3年間」最初の国会となった2013年10月15日(火)の衆・本会議の安倍首相の所信表明演説について、「公明党席も拍手は非常に少ないという印象を受けました」と語りました。同日付ブログなどで情報発信しました。

 私はきのうは所要で国会に直接傍聴に行けませんでしたが、衆に限れば、昨年末から構成は変わらないので、だいたいそういう雰囲気だろうな、と推測しました。

 岡田さんは昨年末までの副総理時代に、閣議・閣僚懇談会の議事録づくりに関する勉強会をつくり、イギリス政府からの知見を得るなどして、取りまとめましたが、下野に伴いやり残しました。

 これについて、政治改革や統治機構改革に強い、公明党の大口善徳さんが、特定秘密保護法案の与党内修正論議で、「閣議・閣僚懇談会の議事録作成に関する公文書管理法改正法案の提出」を、自民党政府に対して要求しています。

 大口さんといえば、1997年12月の新進党最後の両院議員総会で、草川昭三さんとともに、岡田克也さんの1つ前の席に座り、岡田さんの「新進党と書いてくださった有権者に対する裏切りだ」と、小沢一郎氏に対する批判を腕組みしながら耳を傾けたこと議員です。

この辺の動向も踏まえながらの、公明党に対するメッセージとなったのかもしれません。

 ◇

 なお、国会提出法案のトップを切って、厚生労働省が「社会保障制度改革プログラム法案」の全文を同省ホームページに掲載しました。(http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/soumu/houritu/185.html


安倍首相、第185臨時国会所信表明演説全文 「成長戦略の実行が問われる国会だ」 

2013年10月15日 16時20分02秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

[画像]参議院本会議で所信表明演説する安倍首相、2013年10月15日(火)、参議院インターネット審議中継から。

 第185臨時国会召集日の2013年10月15日(火)、安倍首相が所信表明演説をしました。衆参ねじれ解消により、衆参両院でのヤジの大きさはあまり変わりありませんでしたが、引き続き、参議院の方が多かったようです。

 内容に関しては、経済対策パッケージを中心に、よくまとまっており、ていねい、コンパクト、よくできた内容に感じました。

 民主党は、しっかり安倍首相のやり方、とくに経済政策を研究するところから始めてほしいと考えます。

 首相官邸ホームページに演説全文が載りましたので、転載します。

 ◇

一 はじめに

 まず冒頭、過去に経験したことのない豪雨や、台風、竜巻により、亡くなられた方々に心から哀悼の意を表するとともに、被害に遭われた方々に対してお見舞いを申し上げます。高齢化や過疎に直面する被災地域も多く、そうした実態も踏まえながら、早期の復旧に向け全力で取り組んでまいります。

 

 この道しかない。

 「三本の矢」は、世の中の空気を一変させました。今年に入って、2四半期連続で、年率三%以上。主要先進国では最も高い成長となりました。昨年末〇・八三倍だった有効求人倍率は、八か月で〇・九五倍まで来ました。

 景気回復の実感は、いまだ全国津々浦々まで届いてはいません。日本の隅々にまでこびりついた「デフレ」からの脱却は、いまだ道半ばです。
  この道を、迷わずに、進むしかありません。

 今や、世界が、日本の復活に注目しています。ロック・アーンでも、サンクトペテルブルクでも、ニューヨークでも、そしてバリでも、そのことを強く実感しました。

 日本は、「もう一度、力強く成長できる」。そして、「世界の中心で、再び活躍することができる」。そうした未来への「希望」が、確実に芽生えています。

 皆さん、共に、この道を、進んで行こうではありませんか。

二 復興の加速化

 強い経済を取り戻すことは、被災地にも大きな希望の光をもたらします。東日本大震災からの一日も早い復興に向けて、取組を更に加速してまいります。併せて、将来の大規模な災害に備え、強靭(きょうじん)な国づくりを進めてまいります。

 被災地では、今も二十九万人の方々が、避難生活を送っています。高台移転は、ほぼすべての計画が決定し、用地取得や造成工事の段階に移りました。今後、市町村毎(ごと)の「住まいの復興工程表」を着実に実行してまいります。

 福島の皆さんにも、一日も早く故郷(ふるさと)に戻っていただけるよう、除染やインフラ復旧を加速してまいります。

 私は、毎日官邸で、福島産のお米を食べています。折り紙つきのおいしさです。安全でおいしい福島の農水産物を、風評に惑わされることなく、消費者の皆さんに、実際に味わってほしいと願います。

 汚染水の問題でも、漁業者の方々が、「事実」と異なる「風評」に悩んでいる現実があります。しかし、食品や水への影響は、基準値を大幅に下回っている。これが、「事実」です。

 抜本解決に向けたプログラムも策定し、すでに着手しています。今後とも、東京電力福島第一原発の廃炉・汚染水対策を、全力でやり抜いてまいります。東京電力任せにすることなく、国が前面に立って、責任を果たしてまいります。

 福島出身の若いお母さんから、一通の手紙を頂きました。震災の年に生まれたお子さんへの愛情と、故郷(ふるさと)の福島に戻るかどうか苦悩する心の内を綴(つづ)った手紙は、こう結ばれていました。

 「・・・私達夫婦は今福島に帰ろうと考えています。あの土地に家族三人で住もうとしています。私達のように若い世代が暮らさないと、福島に未来はないと考えたからです。」

 福島の若い世代は、しっかりと福島の未来を見据えています。

 被災地の復興なくして、日本の再生なし。その未来への責任を、私は、総理大臣として果たしてまいります。

三 成長戦略の実行

(新しい成長の幕開け)
  チャレンジして「失敗」しても、それは「前進への足跡」であり、「大いに奨励」すべきもの。しかし、「失敗を恐れて何もしない」のは「最低」だ。
 本田宗一郎さんは、こう述べて社員たちに奮起を促したと言います。先人たちのこうしたチャレンジ精神が、日本を高度成長へと導きました。

 しかし、日本人は、いつしか自信を失ってしまった。長引くデフレの中で、萎縮してしまいました。

 この呪縛から日本を解き放ち、再び、起業・創業の精神に満ち溢(あふ)れた国を取り戻すこと。若者が活躍し、女性が輝く社会を創り上げること。これこそが、私の成長戦略です。いよいよ、日本の「新しい成長」の幕開けです。

(産業競争力の強化と経済の好循環)
 果敢にチャレンジする企業を、安倍内閣は応援します。日本の持つ「可能性」を最大限引き出すことこそが、競争力を強化する道であると考えます。

 新たに「企業実証特例制度」を創設します。あらゆる分野において、フロンティアに挑む企業には、新たな規制緩和により、チャンスを広げます。

 事業再編を進め新陳代謝を促し、新たなベンチャーの起業を応援します。研究開発を促進し、設備投資を後押しして生産性を向上します。

 そのために、今後三年間を「集中投資促進期間」と位置付け、税制・予算・金融・規制制度改革といったあらゆる施策を総動員してまいります。

 その目指すところは、若者・女性を始め、頑張る人たちの雇用を拡大し、収入を増やすことにほかなりません。その実感を、必ずや、全国津々浦々にまで届けてまいります。

 そのことが、さらに消費を拡大し、新たな投資を生み出す。「経済の好循環」を実現するため、政・労・使の連携を深めてまいります。

(成長分野でチャンスを創る)
 将来の成長が約束される分野で、意欲のある人にどんどんチャンスを創ります。


  電力システム改革を断行します。ベンチャー意欲の高い皆さんに、自由なエネルギー市場に参入してほしいと願います。コスト高、供給不安といった電力システムを取り巻く課題を同時に解決できる、ダイナミックな市場を創ってまいります。

 難病から回復して再び総理大臣となった私にとって、難病対策はライフワークとも呼ぶべき仕事です。患者に希望をもたらす再生医療について、その実用化を更に加速してまいります。民間の力を十二分に活用できるよう、再生医療に関する制度を見直します。

 外国訪問では、私は、安全でおいしい日本の農水産物を紹介しています。どこに行っても、本当に驚くほどの人気です。かつて農業が産業として、これほど注目されたことがあったでしょうか。

 意欲のある民間企業には、この分野にどんどん投資してもらい、日本の農産物の可能性を世界で開花させてほしいと願います。しかし、狭い農地がバラバラに散在する現状では、意欲ある農業者ですら、コストを削減し、生産性を向上することはできません。都道府県毎(ごと)に、農地をまとめて貸し出す、いわば「農地集積バンク」を創設してまいります。


  併せて、成長する世界の食市場への農水産物の輸出を戦略的に倍増し、一(ひと)手間(てま)かけて付加価値を増す六次産業化を進めます。これらによって、今後十年間で、農業・農村全体の所得倍増を目指してまいります。

(オープンな世界で競争する)
 競争の舞台は、オープンな世界。日本は、「世界で一番企業が活躍しやすい国」を目指します。

 七年後には、東京を始め日本中の都市に、世界の注目が集まります。特異な規制や制度を徹底的に取り除き、世界最先端のビジネス都市を生み出すため、国家戦略特区制度を創設します。

 TPP交渉では、日本は、今や中核的な役割を担っています。年内妥結に向けて、攻めるべきは攻め、守るべきは守り、アジア・太平洋の新たな経済秩序づくりに貢献してまいります。

 公務員には、広く世界に目を向け、国家国民のため能動的に行動することが求められています。内閣人事局の設置を始め、国家公務員制度改革を推進してまいります。


(成長戦略実行国会)
 やるべきことは明確です。これまでも同じような「成長戦略」は、たくさんありました。違いは、「実行」が伴うか、どうか。もはや作文には意味はありません。

 「実行なくして成長なし」。この国会は、成長戦略の「実行」が問われる国会です。皆さん、しっかりと結果を出して、日本が力強く成長する姿を、世界に発信していこうではありませんか。

四 強い経済を基盤とした社会保障改革と財政再建

 経済政策パッケージを果断に実行し、日本経済を持続的に成長させる。その上で、私は、来年四月からの消費税率三%引上げを予定通り実行することを決断しました。

 これから実行に移す経済政策パッケージは、かつてのような、目先の景気を押し上げるための一過性のものではありません。賃金上昇と雇用拡大などを実現するための、未来への投資です。

 世界に誇る我が国の社会保障制度を、次世代に安定的に引き渡していく。そのためには、財源確保のための消費税率引上げと同時に、保険料収入や税収の基盤である「強い経済」を取り戻さねばなりません。こうした取組の下、中長期の財政健全化目標の実現を目指します。

 併せて、大胆に改革を進め、持続可能な制度を構築しなければなりません。少子化対策を充実し、全世代型の社会保障へと転換してまいります。医療、介護保険、公的年金について、受益と負担の均衡がとれた制度へと、具体的な改革を進めてまいります。高齢者の皆さんが安心して暮らせる社会を構築します。

 「心(しん) 志(し)あれば 必ず便宜(べんぎ)あり」

 意志さえあれば、必ずや道は拓(ひら)ける。中村正直は、明治四年の著書「西国(さいごく)立志編(りっしへん)」の中で、英国人スマイルズの言葉をこのように訳しました。

 欧米列強が迫る焦燥(しょうそう)感の中で、あらゆる課題に同時並行で取り組まなければならなかった明治日本。現代の私たちも、経済再生と財政再建、そして社会保障改革、これらを同時に達成しなければなりません。

 明治人たちの「意志の力」に学び、前に進んで行くしかない。明治の日本人にできて、今の私たちにできないはずはありません。要は、その「意志」があるか、ないか。

 「強い日本」。それを創るのは、ほかの誰でもありません。私たち自身です。

 皆さん、共に、進んで行こうではありませんか。

五 現実を直視した外交・安全保障政策の立て直し

 相互依存を深める世界において、世界の平和と安定に積極的な責任を果たすことなくして、もはや我が国の平和を守ることはできません。

 これは、私たち自身の問題です。

 戦後六十八年にわたる平和国家としての歩みに、私たちは胸を張るべきです。しかし、その平和を将来も守り抜いていくために、私たちは、今、行動を起こさねばなりません。
  単に国際協調という「言葉」を唱えるだけでなく、国際協調主義に基づき、積極的に世界の平和と安定に貢献する国にならねばなりません。「積極的平和主義」こそが、我が国が背負うべき二十一世紀の看板であると信じます。

 石垣島で漁船を守る海上保安官。宮古島で南西の空をにらみ、ジブチで灼熱(しゃくねつ)のもと海賊対処行動に当たる自衛官。極限の環境でも高い士気を保つ姿を目の当たりにしました。彼らは、私の誇りです。御家族にも感謝の気持ちで一杯です。

 彼らは、現場で、今この瞬間も、「現実」と向き合っています。私たちも、安全保障環境がますます厳しさを増す「現実」から、決して目を背けてはならない。

 私は、「現実」を直視した、外交・安全保障政策の立て直しを進めてまいります。

 国家安全保障会議を創設し、官邸における外交・安全保障政策の司令塔機能を強化します。これと併せ、我が国の国益を長期的視点から見定めた上で、我が国の安全を確保していくため、「国家安全保障戦略」を策定してまいります。
  さらに、日米同盟を基軸とし、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった価値観を共有する国々と連携を強めてまいります。

 在日米軍再編については、抑止力を維持しつつ、沖縄を始めとする地元の負担軽減を図るため、現行の日米合意に従って着実に進めます。

 拉致問題については、私の内閣で、全面解決に向けて、全力を尽くしてまいります。

 総理就任から十か月間、私は、地球儀を俯瞰(ふかん)する視点で、二十三か国を訪問し、延べ百十回以上の首脳会談を行いました。これからも、世界の平和と繁栄に貢献し、より良い世界を創るため一層の役割を果たしながら、積極果敢に国益を追求し、日本の魅力を売り込んでまいります。

六 おわりに

 「TOKYO」。

 ロゲ会長のアナウンスで、ブエノスアイレスの会場は歓喜に包まれました。「みんなが頑張れば、夢は叶う」。そのことが証明された瞬間でありました。

 歓喜の輪の中に、成田真由美さんがいました。パラリンピック水泳で、これまで十五個もの金メダルを獲得した、日本が世界に誇るアスリートです。

 その成田選手が、かつて、私に、こう語ってくれました。

 「私は、失ったものを数えるのではなく、得たものを数えていきます。」

 「意志の力」に裏打ちされているからこそ、前を向いて生きていこうとする姿勢に、私は、強く心を打たれました。

 十三歳から車いすでの生活となり、その後も交通事故など数々の困難を、成田選手は、強い「意志の力」で乗り越えて、素晴らしい記録を生み出してきました。

 今の日本が直面している数々の課題。復興の加速化、長引くデフレからの脱却、経済の再生、財政の再建、社会保障制度の改革、教育の再生、災害に強く安全・安心な社会の構築、地域の活性化、そして、外交・安全保障政策の立て直し。これらも、「意志の力」さえあれば、必ず、乗り越えることができる。私は、そう確信しています。

 先般の参議院選挙で、自由民主党及び公明党の連立与党を支持してくださった国民の皆さんに、心より感謝します。この選挙により国会のねじれが解消されたことは、「困難を乗り越えていけ」と、背中を力強く押していただいたものと認識しています。

 この選挙結果に、政策を前に進めることで、応えてまいります。いや、応えていかねばなりません。

 定数削減を含む選挙制度改革について、現在のこう着状況を打破し、結論を得ようではありませんか。

 憲法改正について、国民投票の手続を整え、国民的な議論を更に深めながら、前に進んで行こうではありませんか。

 皆さん、「決める政治」によって、国民の負託にしっかりと応えていこうではありませんか。

 国民の皆様並びに議員各位の御理解と御協力をお願い申し上げる次第です。

 御清聴ありがとうございました。


第185回臨時国会は2013年10月15日(火)に召集し12月6日(金)までの53日間の当初会期

2013年10月15日 12時04分15秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

 第185臨時会は、平成25年(2013年)10月15日(火)午前10時召集されました。

 正午からの衆議院本会議で伊吹文明議長が会期を「12月6日(金)までの53日間としたい」と提案し、全会一致で議決しました。

 この間、11月4日月曜日が祝日なので39営業日しかありません。

 産業競争力活性化法案、NSC設置および特定秘密保護法案、生活保護法改正法案が審議されます。東電福島第一原発汚染水、TPP交渉に関しても議論が行われる見通しですが、会期が小幅延長される可能性があります。

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