【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【小沢訪中団】民間人として参加します

2007年12月05日 23時01分06秒 | 第1回交流協議機構&長城計画訪中団

(写真は中国共産党の有力組織「共青団」幹部の訪問を受けた小沢さん)

【東京にて】

 下町の太陽はあす(5日)から中国に行きます。

 民主党代表の小沢一郎さんが団長を務める訪中団に一般団員として参加します。
 ツアーの正式名は

「日中国交正常化35周年を記念して(日中)交流協議機構 大長城計画訪中団」。

 「長城計画」とは小沢さんが長年続けているプログラムです。

 日中国交正常化は田中角栄内閣の最大の功績です。小沢さんは田中さんの政治上の息子に当たりますから、中国共産党からも特別な待遇を受けています。中国では「井戸を掘った人を忘れない」ことが大事だとされていますから。

 草の根の日中文化交流ミッションで、今回が20周年で第15回。
 4年に3回のペースでやっているわけです。

 「交流協議機構」とは民主党(DPJ)と中国共産党との2-party-talksの場です。ことし1月に発足、日本議員団の中国派遣は今回が初めて。

 「機構長」には、民主党(DPJ)の菅直人代表代行が就任しました。

 訪中団はAコースが北京で3泊4日で9日(日)に帰国します。
 Bコースは北京から西安(古都、シルクロードの起点)に飛び、10日(月)に帰国します。

 国会議員は臨時国会延長のため、慌ただしい日程の人が多いようです。

 下町の太陽は4泊5日、中国を楽しもうと思います。

 日経新聞記者時代は忙しいし拘束がきついので、海外旅行をしている時間などありませんでした。
 GWに「2泊4日」とかいう旅行代理店企画の弾丸ツアーに参加するのが関の山。バブル崩壊で経費節減が叫ばれていた時期なので、海外出張もありませんでした。
 5日間とはいえ、じっくり腰を落ち着けて旅するのは、大学生以来、10年ぶりです。ただ、この旅行高いんですよ。下町の太陽は西安に行って、しかも個人参加ですから、シングルルーム料金追加で30万円!北京だけでも20万円。それでも民間人参加が400人らしいので、中国なり民主党なりの勢いを感じます。

 北京と西安の空気を吸って、しっかり元を取りますよ。香港特別行政区、ポルトガル領マカオ(現在のマカオ特別行政区)に行ったことはありますが、簡体字が使われている街に行くのは初めてです。

 小沢さんの訪中は王毅前大使の招待(invitation)を受けています。私も団員として一応そのご相伴に預かるわけで、人民大会堂や釣魚台国賓館(迎賓館)に入れる予定です。

 実を言うと、下町の太陽は15年前、学生文化交流使節団の一因として、2週間台湾全島をめぐったことがあります。これは事実上、中国国民党(KMT)の招待でした。出発前に担当者から「この旅行で親台派にならなくてもいいですが、知台派になってください」と言われたのを鮮明に覚えています。下町の太陽は恥ずかしながら、「辛亥革命」も知らない大学1年生だったんですが、いろいろと学ぶことができました。台湾の友人もできました。「親台派」かどうかは別として「知台派」です。

 国民党と共産党の双方からご招待をいただいた経験のある33歳の日本人というのは、珍しいと思います。言ってみれば、私の中での「国共合作」です。
 この二つの体験を、これからの長い書き手としての人生で、みなさまに還元して参る所存です。

 恩師に電話したところ、フランスの報道機関から「小沢・胡錦涛会談の真の狙いは何だと分析されますか?」と取材を受けたそうです。が、そんなに難しいことじゃないんですよ。

 外交とは人です。日韓関係が良くなったのも、「ヨン様」で観光客が1・5倍になったから。
 初めての北京。8年ぶりの海外旅行にワクワクしてきました。なお、下町の太陽は北京からもブログを更新する予定です。

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衆院の委員会でも「農業者戸別所得補償法案」が審議入り

2007年12月05日 10時29分52秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦
「食と農業」に関する一連のエントリはこちらをクリックしてご覧ください。

【国会傍聴記 2007-12-5 衆院農林水産委員会】

 農家の方のご苦労、心配です。
 コメがないと生きていけません、日本人だから。

 参院で可決した「農業者戸別所得補償法案」が衆院でも審議入り。

 法案提案者の平野達男参院議員(岩手選挙区)が衆院に出向いて趣旨説明をしました。

 きょうのところは趣旨説明で終わりました。

 政府・自民党の「品目横断的経営安定策」は批判の雨嵐。

 補正予算案で1000億円の対策をするかのような話も出ていますが、「お米を作ると損をする」という農家が続出。
 ヤバイですって。

 この法案への対応が政府・与党にとって「踏み絵」(言葉は悪いけどね)になりそうです。

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小沢民主党代表、「最後の戦いで自民党を倒す」。

2007年12月04日 23時59分59秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
(写真は小沢一郎公式ウェブサイト)

NHKニュースからです。

 民主党の小沢代表は、衆議院選挙の立候補予定者を対象にした党の研修会であいさつし、次の衆議院選挙について「最終の戦いだ」と述べ、民主党単独で過半数の議席を獲得したいという考えを強調しました。

 民主党は、次の衆議院選挙に備え、衆議院選挙の立候補予定者を対象にした研修会を開き、冒頭、小沢代表があいさつしました。

 この中で小沢代表は「次の衆議院選挙はいつあるかわからず、常在戦場の気持ちで頑張ってもらいたい。自民党は必死の思いで選挙戦に臨んでくるわけで、敵失が出ているからというだけでは、選挙には絶対に勝てない」と述べました。

 そのうえで小沢氏は
 
 次の選挙は最終の戦いになる


 つまらない自民党政権が続くことになれば、今後の国民の選択の余地を失ってしまうことになる

 民主党単独で過半数の議席を獲得することを最高の目標にしなければ、政権交代は望めない。

 何としても今度の選挙でケリをつけ、
自民党を倒さなければならない」と述べました。

 以上、NHKニュースから。

 民主党(DPJ)ニュースから追加します。

 過去の選挙において、自民党は不景気やスキャンダルがあった時ほど強いと分析した。

 衆議院選挙の小選挙区においては特に地元の縁故関係が強く影響することにも言及、長年、権力の座にある中で活動している自民党の執念に警戒感を示した。

 とのこと。

 小沢さん、真剣ですね。
 日本に於ける二大政党政治の70年ぶりの復活なるか?
 候補者も有権者も「日本は修羅場だ」という認識を共有したいです。

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【さすがフジテレビ】ど~も、米長です!【おじは名誉棋聖】

2007年12月04日 23時59分04秒 | 人物

 いやあ、やりましたね、米長さん。

 フジテレビ記者出身の米長晴信さんが、きょうの外交防衛委員会で大活躍。といっても質問に立ったわけではありません。
 新テロ特措法の審議入りで、きょうの外防委は参院第一委員会室でNHKが合計6時間中継しました。

 差し替えていない限り、米長さんは外防委の委員ではないと思うのですが、午前中から傍聴し、午後には委員席に座っていました。



 米長さんは午前は「あの場所」を取れなかったようです。
 おじの米長邦雄・日本将棋連盟会長も、対局で、とりたい場所をとれないときもあるでしょう。
 しかし、昼休みで局面打開。午後1時に米長議員は「あの場所」をとりました。
 「あの場所」とは、そうです。TVに一番映りやすい場所。

 第一委員会室には1階傍聴席と2階傍聴席に1台ずつNHKのカメラがあると思います。反対側にも1台リモコン操作の共用カメラがあるはずですが、米長さんは有人カメラが質問者をとったときに向こう側に映る位置をしっかりとりました。

 審議が止まったときに、委員会室を展望した映像を見ると、おなじ山梨選挙区の輿石東議員会長が後ろの傍聴席で両腕を組んで傍聴していました。
 この状況で「あの場所」をとった米長さんは、有力新人に王手。



 私は米長さんを知らないのですが、会ったことある人によると、存在感のある人だそうです。
 その人は、今では貨幣価値ゼロの「独裁者フセイン」の肖像入りの紙幣をお土産としてもらったそうです。フジテレビのバグダッド特派員だったそうで、日本にお土産として持って帰ると喜ばれるということを現地で想像できていたんでしょう。やはりおじさん同様、「読み」がいい。
 選挙戦でも、自らビデオカメラを持ってまとめた映像を集会で流すというおそらく前代未聞の選挙戦を展開し、1人区で圧勝しました。
 やはり想像力がいいということでしょう。


左は叔父の米長邦雄・永世棋聖=米長晴信公式ウェブサイト


 先日の農林水産委員会では、①民主党提出法案(農業者戸別所得補償法案)で②民主党の質問者として③各党推薦の有識者から④民主党案を評価する参考人意見を引き出す――というとてもややこしい役回りを見事に演じていました。

 6年後改選の参院議員で、今街頭演説をやっている人はさすがにいないでしょうが、ただで全国に顔を売る、こういう米長さんのようなメディアの使い方をもっと新人議員が研究したらいいのになあ、と感じます。

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【消えた年金】新語大賞でなぜか舛添さんが表彰される【KY大臣】

2007年12月04日 22時11分00秒 | 人物
写真は自由国民社の「ユーキャン新語・流行語大賞」ウェブサイトから
第24回〔2007(平成19)年〕

 自由国民社「現代用語の基礎知識」選考の「ユーキャン新語・流行語大賞」が発表され、東国原英夫・宮崎県知事の「(宮崎を)どげんかせんといかん」などが年間大賞に選ばれました。

 それはいいのですが、微笑む写真のこのお方。
「2007 トップテン」として「(消えた)年金」が選ばれたのですが、
 受賞者:舛添要一厚生労働大臣

ってどういうことですか?
 何という「KY」ぶり!
 国民感情への鈍感さにあきれます。
 まあ、主催者の気持ちは分かります。呼ぶとしたら、まずは厚生労働省の大臣からあたってみるのが順序でしょう。でも長妻昭さんじゃないかなあ。

 それにしても、ホイホイ出てくる舛添さんのセンスにはあきれます。

 舛添さんは東大法学部でも同級生の鳩山法相とトップ争いをしていたそうです。日本の最高学府である東大法学部のトップとはどんだけのものなんでしょうか。

 国会でも、「国民の間で関心が高まってきたことを評価したい」と述べたり、市長の発言を「小人の戯れ言」と言ってみたり、「上から目線」が目立つ人です。

 舛添大臣、本当にあんたは、どげんかせんといかん!

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「新テロ特」以外の閣法(内閣提出法案)は会期内成立へ

2007年12月04日 22時10分40秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

 自民党伊吹文明幹事長は4日、国会内での定例記者会見で新テロ特措法以外の閣法(内閣提出法案)はすべて成立する見通しになったことを明らかにしました。

 これは自民党役員連絡会での大島理森国対委員長から報告があったとのこと。大島さんは「新テロ特措法案以外の閣法は、すべて成立する運びとなった。議員立法についても、参議院の状況を見ながら対応したい」との報告したそうです。

 ですから、12月15日の会期末の再延長をめぐる議論は、新テロ特措法を衆院で再議決するかどうかが唯一の争点であることが明確になりました。

 「新テロ特」は4日午前10時からの参院外交防衛委員会で審議入りしました。福田首相、石破防衛相、高村外相、町村官房長官が答弁しました。

 民主党(DPJ)の議員からは政府の提出が遅かったのが審議入りが遅れた最大の理由で、民主党のせいにするかのような発言が政府・与党から出ていることへの不満を表明しました。

 また、「日米首脳会談でブッシュ大統領から『給油活動を再開して欲しい』と言われたのか?」との質問に福田首相は「首脳同士の話し合いなので」と明言を避けました。

 榛葉賀津也さん(しんば・かづや、静岡選挙区)からは「防衛利権を解決するためには政権交代しかない」とTV・ラジオ越しに有権者に強く主張しました。

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【総務委③】放送法改正の論戦、民主党が修正案提出へ

2007年12月04日 14時51分44秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

 関西テレビ(フジテレビ)系列の『発掘あるある大事典Ⅱ』(一社提供=花王)が、「納豆ダイエット」と題して実験内容などを捏造したことが発覚し、番組が打ち切りになった事件をきっかけとなった「改正放送法案」。

 通常国会から継続審議が続いてきました。与党はおそらく、参院選をにらんで放送局に脅し(ブラフ)をかけるために吊したんだと思うのですが、11月29日の衆院総務委員会から議論が再開しています。

 倫理にもとる放送をしたTV局への行政処分の強化が重点となります。

 民主党が政府案の修正案を提出し、4日午後から審議に入っています。

 民主党ニュースによると、
 原口一博ネクスト総務大臣と、参院議員(NTT労組出身)の内藤正光ネクスト総務副大臣が3日、国会内で記者会見しました。

 原口さんは「放送法の改正は、言論の自由や報道の自由、国民の生活と密接に関わる。先週、与野党統一のテーブルを作って修正すると合意した。民主党が要綱を提示し、持ち帰っている」と話しました。

 民主党修正案の内容については
(1)NHKのガバナンス強化
(2)命令放送制度の見直し
(3)認定放送持株会社の保有基準割合の範囲修正
(4)放送事業者等に対し総務大臣が再発防止計画の策定と提出を求める制度を新設する改正部分の削除
(5)通信放送分野の規律に関する事務を行う独立機関の設置の検討

を骨子として挙げた。

 内藤さんは「NHK経営委員会の権限強化をしなければならない」としました。民放の持ち株比率についても見直すようです。
 「(株)テレビ東京」の筆頭株主である「(株)日本経済新聞社」が33%ほど持っていたと思いますが、この辺はどうなるでしょうか。

○余談で、「裁判傍聴記」大噴火

 そういえば、テレ東上場準備のときは、所属部の月例会で「上場時期を外部に漏らすと内部者取引(インサイダー取引)になるので気を付けなさい」と部長から言われました。
 とはいえ、平社員(いちおう主査という役職でしたが部下はいません)の私が「テレ東の上場時期」など知っているわけがないので、聞き流していました。
 昨年春、日経販売局員がインサイダー取引で東京地検特捜部に逮捕されたときはとても驚きました。年齢が近いので、「知っている人?」と複数の友人から聞かれましたが、容疑者(現在は執行猶予中)は入社年次が2年下でしたので、名前も顔も知りませんでした。

 昨年12月25日、東京地裁で判決言い渡しを傍聴しました。初めて見る被告がまるで大学生のような若い風貌であることに驚きました。裁判中に被告の子供らしき幼児が泣き出し、裁判長が退廷を命じました。奥さんとおぼしき女性に抱かれて逃げるように部屋から出て行きました。
 閉廷後、お母さんらしき女性が、3人分のリュックサックを背負い、廊下にしゃがみ込み、さめざめと泣いていました。
 底冷えがして、ひたすら縦に長い東京地裁の廊下にシンシンと寒い風が通り過ぎました。こんなクリスマスもあるんですね。
 私は東京地検特捜部に逮捕される人は「氷山の一角で逮捕された運の悪い人だ」と思っていたきらいがありました。が、現実に傍聴したうえでの感想は、どのような理由があろうと、特捜にマークされるような犯罪に手を染めては絶対にいけません。なにより家族がかわいそうです。

 で、そんな「犯罪」に手を染めている政治家はいませんか? 

 それ以上に、最近は新聞社・放送局の経営者で遵法意識に欠けている人が多いですよ。大丈夫ですか?

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総務委②)日本郵政リストラへ 西川ゼンブン、本音を明かす

2007年12月04日 09時24分03秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

(写真は旧日本郵政公社のウェブサイトから)

 郵政民営化から2ヶ月経って、早くも小泉さんというか、西川さんというか、馬脚をあらわしました。

 今国会でたびたび参考人として登場する日本郵政社長。

 そう、平成のベストバンカーこと元住友銀行頭取の西川善文さんです。

 西川ゼンブンというのは面白い人で、やたらTVに出ます。10月1日はニュースウォッチ9に出たし、初夏には田原総一郎さんがツッコミを入れるTV朝日「サンデープロジェクト」にも出ました。

 こんなにTVに出る銀行トップは世界にいないでしょう。

 郵政民営化1週間後に、「ゆうパック」と日本通運の「ペリカン便」との統合を発表しました。
 両社とも宅配事業は本業にかくれたサイドビジネス、儲からない、ヤマト運輸の後追い、という存在でしたので、ともにメリットがあるでしょう。

 まあ、リストラですよ。

 そして、きのう(4日)の記者会見で日経の経済部記者にしつこく聞かれたようで、ついに本音を漏らしてしまいました。

 「郵便局員のリストラ」

です。
こんなに正直なゼンブンは、実はいい人なのかなあ。


日本郵政社長「郵便職員の勧奨退職検討」(日経)

 日本郵政の西川善文社長は3日の記者会見で、「まだ固めたわけではないが、郵便事業会社と郵便局会社の勧奨退職は検討中」と語り、民営化後の経営方針である承継計画で前提とする人員削減の手法として早期退職も考えていることを事実上認めた。(23:39)

郵便局・事業会社、4年半で2万4000人削減(日経)

 郵政民営化で発足した日本郵政(西川善文社長)が郵便事業会社と郵便局会社の社員を2011年度末までの4年半で合計2万4000人程度減らす計画を立てていることが明らかになった。2社の社員の10%超にあたる。定年退職による自然減に加え、数千人の早期退職も募集する。人件費を抑制し、利益が出やすい経営体質にする狙い。株式上場を控えたコスト構造改革の第一弾となる。

 郵便事業会社と郵便局会社は新規採用を抑制する。定年退職者から新規・中途採用者を差し引いた自然減は両社とも年間2000―3000人にのぼる見通しだ。(07:03)

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衆参とも総務委員会に注目です

2007年12月04日 08時46分11秒 | 人物
(写真は小川淳也衆院議員公式ウェブサイトから)

 衆参問わず、総務委員会が注目ですよ。

 衆院総務委は放送法改正案を審議中。民主党がきのう(3日)修正案を提出し、4日午後から修正案で審議入りしました。通常国会から置き去りになっていましたが、今国会で可決するかもしれません。
 参院総務委はきょう(4日)から「郵政民営化凍結法案」が審議入り。

 衆院では「情報の王様=NHK民放
 参院では「金融の王様=日本郵政グループ」

 と「情報」と「金融」を扱うのが総務委員会。

 情報と金融を制すれば、世界を制す。ハプスブルク家にしろ、徳川家康にしろ、洋の東西を問わず必定です。

 衆院総務委員会ですが、民主党で自治省出身の小川淳也さん(香川1区比例)に注目。1971年生まれ。福岡県春日井市企画調整部長を務めたこともあります。

 日本郵政の西川善文社長に「日本郵政の経営について、もしも住友銀行頭取時代の西川さんだったら、どう考えますか?」という趣旨の質問をしました。
 小川さんが郵政民営化の眼目を大変よく理解している証左だと私は感じました。

 春日井市は小さな自治体ですが、企画調整部長と言えば、おそらく総務部長に次ぐ部長でしょう。市長から数えて、ナンバー5以内です。そこに小川さんは30歳で行った。国のエリート養成としてはもっと若くてもいいくらいです。アメリカには高校生の市長もいます。

 先日、私が若手総務官僚と会食したときも、「基礎自治体(市区町村)で働きたい」と考える同僚が多いと聞きました。
 「霞が関より市民に近い所で仕事をしたい」。
 そういう“役人らしさ”を持った若手官僚はちゃんといるんですから、政府はちゃんとその力を引き出さなきゃいけません。

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【農業政策】 谷垣政調会長に“集中砲火”

2007年12月03日 09時54分17秒 | 人物
 自民党の谷垣禎一政調会長が農家から“集中砲火”。

 福井県坂井市は昨年3月、4町が合併してできた新市で人口9万人。

 福井市と隣接しており、選挙区は福井2区。前の農水副大臣で高市前少子化大臣の夫、山本拓さんが出ています。

 ここで、農家との意見交換会にのぞんだ谷垣さんですが、全国的にくすぶっている「品目横断的経営安定対策」への不満が続出。同政策への反省を示した上で、今年度補正予算での修正を明言しました。

 谷垣さんは「金額は言えない」としましたが、政府・自民党内では1000億円以上ということで調整が続いているようです。

谷垣政調会長:農政改革見直し「07年度補正予算に盛る」(毎日)

 自民党の谷垣禎一政調会長は1日、福井県坂井市で党農業基本政策小委員会が取りまとめた農政改革の見直し案について「金額は言えないが、農家の声を反映させ、07年度補正予算に盛り込む」と記者団に述べた。

 また、同日の農業関係者との意見交換会では助成対象を一定規模以上の農家などに限定した「品目横断的経営安定対策」への不満が続出。「不安を与えたことを認めないといけない」と、修正する姿勢も強調した。【大久保陽一】

毎日新聞 2007年12月1日 19時41分


【イージス情報漏れ】 小さいけど深刻な記事

2007年12月01日 23時31分57秒 | 人物
(写真は艦艇「きりしま」=「こんごう」型護衛艦、防衛省ウェブサイト)

 日本の自衛隊と中国共産党人民解放軍との交流。
 日中の信頼醸成(CBMs)のために未来永劫、続いてほしい。

 今回は中国海軍の制服組が来日。
 横須賀基地(自衛隊)を見学しました。

 横須賀は戦艦「三笠」がきょうも碇をおろしている「近代ニッポン」を象徴する軍港です。日露戦争での日本海海戦の大勝は、日本だけでなくアジア・アフリカ諸国に夜明けをもたらしました。わずか101年前のことですけど。

 老艦「三笠」は彼自身の歴史的使命として、痛々しい銃痕をさらしながらも、いまは三笠公園で休んでいます。
 意外なことに、小泉純一郎邸のすぐ近くです。

 ◇

中国軍幹部へのイージス艦公開、米反対で補給艦に変更(朝日新聞) - goo ニュース

 それはそうと、この記事にはあきれてものも言えません。

 日米韓の最高軍事秘密である「イージス情報」を、海自はさんざん漏洩させてしまったじゃないですか。ディスクに入れて自宅に持ち帰ったり、美女にそそのかされてホイホイと持って行ったり。

 防衛省は来年度予算案に旧式の支援戦闘機の調達を要求しています。

 なぜ旧式なのか? それは新式の支援戦闘機は、「イージス情報を漏らす日本の自衛隊」には問屋が卸せないと、米国連邦議会が反対しているからです。

 「イージス情報漏れ」に怒っているのは、国防総省に止まらず、上下両院議員が怒っているんですから。ワシントンにいる大使は、535人の連邦議会議員に頭下げないといけないんですよ。

 海自は「日中」という二国間関係(bi-lateral)だけ考えて、「日米中」という多国間関係(multi-lateral)に思いが及ばなかったんでしょう。

 複線的な思考ができていない。

 有事のときは大丈夫なんですか!?

 民主党には軍事機密を公開しないで、外国に軍事機密を公開する自衛隊は組織・体制の見直しが必要なんじゃないの?
 ところが、その情報もイマイチ公開されていない。
 まさに防衛省・自衛隊は伏魔殿ですよ。

中国軍幹部へのイージス艦公開、米反対で補給艦に変更(朝日)

2007年11月30日(金)23:46 

 日中防衛交流の一環として、来日中の中国海軍の幹部らが30日、海上自衛隊横須賀基地(神奈川県横須賀市)で、インド洋での給油活動に参加した補給艦「ときわ」の艦内を見学した。海上幕僚監部は当初、イージス艦「きりしま」の公開を検討していたが、米国の反対で機密情報の少ない補給艦に変更した。

 防衛省関係者によると、同省が中国海軍にイージス艦を見学させる案を事前に米側に伝えたところ、米側が情報管理の点で強い懸念を示し、断念することになったという。

 イージス艦をめぐっては、今年3月、日米協定に基づく特別防衛秘密のイージス艦情報が海自から外部に流出したことが発覚。日本側の情報管理のあり方に、米側が神経をとがらせている。

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[お忙しい方に]下町の太陽 渾身の5本 [読んでくださいませ]

2007年12月01日 03時32分02秒 | その他

 参院選後の8月4日の国会召集日から100日間。

 国会傍聴記by下町の太陽(宮崎信行)には215本のエントリを掲載しました。
 215エントリのうち、これだけは読んで頂きたい5本のエントリをご紹介します。忙しい方もぜひ!

(2007年11月21日版

【国会傍聴記】民主党の「農業者戸別所得補償法案」可決 衆院で「品目横断」と激突へ(11月9日)

【解説】「新聞再販」死守の渡辺恒雄、礼儀正しい小沢一郎 党首会談の裏側(11月3日)

【国会傍聴記】鳩山、長妻両氏が怒濤の質問攻め 参院選の余勢そのまま民主党に(衆院代表質問)(10月03日)

福田内閣はナベツネ政権?(9月25日)

「余命半年からの人生」参議院議員・山本孝史さん(1)(9月22日)

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