【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【統一地方選法案が通過】寺田稔総務大臣が政治資金規正法の答弁ボロボロのままくすぶる

2022年10月31日 18時02分35秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
[写真]寺田稔総務大臣、きょねん、宮崎信行撮影。

 10月のページビュー(PV)数が前年同月比94%減となっていまいました。きょねんの10月は衆院選でした。理由を探りましたが、黄金の3年間で政治への関心が冷めているとか、当サイトの日当たり出稿本数が減っているとか、レガシーメディアが本会議の首相答弁を半日以上後に1面トップに持ってきているとか、安倍友の一斉混乱でネットニュース総体への信頼が落ちているとか、いろいろ考えます。すべてがそれぞれ理由のように思います。

 ページビュー数が減っても、年は越せるし、お餅も買えるし、職場を左遷させられる心配がまったくありません。それでいて、自由競争を重んじる深層心理からは、テレビ出演をめざして声高にふれない政権交代ある政治に向けて、なりゆきを記録し続けるブログという姿勢でやっていくしかありません。

【衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会 きょう令和4年2022年10月31日(月)】

 「第20回統一地方選特例法案」(210閣法10号)と「最高裁違憲判決をただす国民審査改正案」(210閣法11号)全会一致で可決すべきだと決まりました。あすの本会議で可決し、参議院へ。会期内成立は確実。

 冒頭に寺田稔総務大臣の答弁の訂正がありました。寺田さんは26日(水)の委員会で、政治資金収支報告書の「報告書又はこれにあわせて提出すべき書面」に宣誓書が入り罰則があると答弁したが、書面は領収書などのことであり、宣誓書は違うので罰にならないと発言しました。

 法案審査に先立ち、発言に対する質疑が立憲民主党・後藤祐一さんにゆるされました。後藤さんは「寺田稔竹原後援会」の会計責任者・故おかだたかゆきさんに罪はないとし、会計責任者の名前が書かれた報告書1ページ目も報告書なのだから罰があるではないかと問いました。これに対して、総務大臣はうまく答えられませんでした。

 立憲の寺田学さんは同じ苗字なので「電話で自民党ベテラン議員の妻から、なぜ派閥婦人会に入らないのかと説教されたり、しんぶん赤旗から総務副大臣としてNTTの接待を受けたのかという電話がきたことがある」などとしました。

 広島宏池会では、宮澤洋一さんが、SMバー(存在は合法)の支出をめぐって物議をかもし、木曜日の報道なので宏池会例会で「私にそういう趣味はない。秘書の支出だと思うので、ポケットマネーで返金させて報告書を訂正する」と語り、経済産業大臣の椅子が事なきを得たことがあります。このように、広島宏池会は世襲貴族ゆえ政治資金規正法の知識が浅いのではないかと思ってくると、本当にうんざりします。

 岸田さんは日曜夜が憂鬱だとの説があり、世論調査が気になるタイプだとされますが、下げ止まりの兆しが見え始めました。叩きやすいと思うとどんどん叩く陰湿な日本人の性質は、民主主義と世界にとって好ましいことではありません。第2次補正予算案審議の前に、更迭しないと暗礁に乗り上げるように思えます。

 次回は11月2日(水)午後1時。

【参議院 同日】
 とくにありません。

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