ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

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「電通」が槍玉に、衆議院経済産業委員会が閉会中審査

2020年06月24日 09時18分14秒 | 第201回通常国会(2020年1月から6月)「コロナ感染症」
(初公開は午前9時20分頃、21時半ごろ最終更新)

[写真]左手前から経済産業省、財務省、内閣法制局などが入る庁舎、奥の中央が衆議院第二議員会館、今月2020年6月、宮崎信行撮影。

 与野党が合意した週に2回の閉会中審査マンスリーが続きます。

【衆議院経済産業委員会 令和2年2020年6月24日(水)】

 1億人を超える人口がある日本の均質性を利活用し、世界に類を見ない年商2兆円の広告会社「電通」。持続化給付金、GoToキャンペーン、家賃支援をめぐって、中抜きや下請け圧力の疑惑が浮上。野党ヒアリングでも連日問題となっており、嘘の説明をした省職員が今週更迭されました。

 午前9時から3時間コースで、一般質疑。午前9時12分頃開会。政府参考人は経済産業省や厚生労働省官房審議官ほか、公務員倫理審査会や公正取引委員会も呼ばれました。

 自民党経産部会長の武藤容治さんは「経産委員会12年ぶりの質問だが、閉会中審査ですが、こういうことになり感謝したい。まずは持続化給付金だが、公金を、事業資金なんでも利用してもらえる初めての資金ではないか。電子申請など、私の感覚では役所仕事が遅いという認識を覆し、迅速だ。熟慮の結果が批判を招いていて残念だ」と語りながら、2次補正予算も電通を選定するよう働きかけましあ。中小企業庁は「第2次補正予算の持続化給付金の事務局運営費は800億円。批判があったので、(電通主導の)サービスデザイン推進協議会に限らず公募する」としました。

 川内博史さんがきょうも登場。電力・ガスの不正の内部通報窓口を経産省本館から移すべきだとの提案を方向づけた斉木武志さんらも質問しました。

【参議院 同日】
●明日の予定


 きょうはありませんでした。

 あすは参議院経済産業委員会で3時間コースの一般質疑。第2次補正予算の「家賃支援金」について、博報堂にとられることを恐れた電通が、持続化給付金での下請けに対して、博報堂からの依頼を断るよう圧力をかけた問題では、公正取引委員会審査局長に対する質問通告が出ており、与党が呼ぶかどうかも注目されそうです。公取事務総長もきょうの記者会見で、積極的に取り組む姿勢を見せました。私もマスコミ勤務なのでこれまで公私とも「某広告代理店」という言い方をしてきましたが、大ごとになるかもしれません。私の流儀に反しますが、私もきょうから電通批判に同調して加わります。

【衆議院安全保障委員会の委員長や野党理事ら 同日】

 安保委野党理事らは西銘恒三郎委員長に直接会い、同日のNSC国家安全保障会議で「イージス・アショア計画を停止し、代替のミサイル防衛構想がまとまり次第、計画を廃止する」との決定に前後して、後日、閉会中審査を開くべきだと申し入れました。自民党は柔軟に対応するかもしれません。

【野党国対委員長会談 同日】

 閉会中ですが、「野国」が精力的に開かれ、河井克行・河井案里夫妻(公職選挙法違反で勾留中)の選挙等資金に自民党本部への政党交付金が混ざっているのではないかとのプロジェクトチームを設け、座長に共同会派、副座長に共産党議員を充てることを決め、同日発足しました。「持続化給付金」をめぐる野党ヒアリングも続いており、経産省によって虚偽と思われる説明をした官僚が一人異動させられたもようです。

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Ⓒ2020年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki

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