【衆議院予算委員会 平成29年2017年2月6日(月)】
平成29年度予算案審議は5日目で、そのうち一般的質疑1日目。
一般的質疑でありながら、午前の部の終了が、午後12時31分前後にずれ込みました。私は、予算委の午前の部が、午後12時半を過ぎたのは記憶にないです。もちろん午後の部は午後1時に再開しました。
出席したのは、麻生財務大臣のほか、金田法相、山本幸三行政改革担当大臣ら。
自民党2期生の國場幸之助さんは「初めて予算委員会で質問します」。「まず天皇陛下の沖縄に対する御心について質問したい」とし、西村泰彦宮内庁次長に質問しました。公明党の2期生の稲津久さんはJR北海道について。こういう地元の質問が許されるのは、沖縄・北海道という気もします。國場さんは沖縄ゼネコン國場組の閨閥ですが、なかなか小選挙区は見通せないように気がしました。
民進党は冒頭から共謀罪に照準。金田法相は「法案として成案を得てから答弁したい」としました。緒方林太郎さんは、金田さんの私設秘書が運動員への報酬約束で検挙されたのではないかと質問。金田法相が「略式起訴された」と答えると、「出納責任者と共謀したのではないか」としました。
「予算委員会なんだから、共謀罪ではなく、予算の話をしようや」という野次が、おそらく自民党の菅原一秀理事や山下貴司らから飛び、緒方さんが「あなたも金曜日の共謀罪の質問をしたじゃないか」と言い返しました。
階猛さんは「提出前に聞くのは、会期末に法案が出て、5時間位の審議で強行採決するかもしれないからだ」とし、当時法務委員長だった石原経財相にいきさつを聞きました。過去の議事録をみると、たしかに、自民党は2日間の審議で法案を採決しようとしていました。
山尾志桜里さんは、先週に引き続き、「共謀罪の3つの穴」として、ハイジャック、サリン、サイバーテロの事例を挙げました。例えば、サイバーテロの共謀罪の準備罪があったら、コンピューターウィルスのついて、「ウィルスバスターをつくろうとした技術者の会社が検挙されるかもしれないとの懸念を例示しました。そのうえで、サリン特措法の政令や、ハイジャック防止法など個別法で対応できるので、包括的な共謀罪法案は必要がないと指摘しました。
こういった民進党と法相のやりとりはたびたび止まり、午後12時31分過ぎまで審議が続くことになりました。
午前に続いて、午後も、天下り問題などに関係して山本幸三・行政改革相、松野博一文部科学大臣の答弁も目立ちました。
民進党がロックオンしたのは、こういった大臣のようです。
何度も指摘するように、自民党が衆参単独過半数を得てから、27年ないし28年ぶりの予算委員会ですが、若手起用の民進党がやや勢いを得てきたように感じます。
あすは午前8時55分から、集中審議1日目「天下り問題」で、テレビ入り。
【参議院 平成29年2017年2月6日(月)】
ありませんでした。
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