【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

平田健二・参議院議長が第180通常国会閉幕のあいさつで「定数是正を衆院に送付」に安堵

2012年09月07日 12時38分29秒 | 第180通常国会(2012年1月~9月)一体改革

[画像]閉幕あいさつをする平田健二・参議院議長、2012年9月7日、参議院インターネット審議中継から。

 平田健二・参議院議長が第180回通常国会閉幕のあいさつをしました。

 平田さんは「今国会は時として会派構成が変わる中で、社会保障と税の一体改革関連法案など活発な議論がされました」とし、民主党分裂・国民の生活が第一結党による院の構成の変化に苦言を呈しながらも、今国会の重大案件は一体改革だったとの認識を示しました。

 そして「定数是正についても本日、衆議院に送付することができました」と語り、前任者の西岡武夫議長が求めた11ブロックによる抜本改革にはほど遠いとはいえ、来年7月の第23回参院選に向けて、違憲状態の解消を参院で可決し、衆院に送付したことで最低限の仕事を果たせたとの安堵感をみせました。

 「さる7月に本院が主催し、こども国会を開催しました。報告書は近く、みなさまのお手元にお届けする予定です。議長として本院がこれからも未来を担う子どもたちのこのような機会を与えることを期待します」と語りました。

 そのうえで「内外の情勢が多難な折、議員各位におかれましては、これからもなお一層ご活躍されることを願ってやみません」としめくくりました。

 参議院議長が通常国会閉幕にあたりあいさつできたのは、2年連続。第174回通常国会では、政治とカネの問題で国民の信頼を失った鳩山由紀夫首相・小沢一郎与党幹事長の総辞職から会期末まで14日間しかなく、予想外の複数立候補による民主党代表選で菅直人首相が選ばれた混乱から、会期末処理ができず、全法案廃案、全請願不採択という大失態をおかして、参院選に突入し、大惨敗、衆参ねじれとなる取り返しのつかない事態となりました。

 その状態から、何とか態勢を立て直して、2年連続で議長があいさつできる状態となりました。平田さんは民社協会2人目の三権の長ですが、政治キャリアが短いため、議長席で時折、言いよどむこともありますが、無事これ名馬、初めての通常国会を見事やり終えました。

 財政運営のために必要な特例公債法案は廃案となったので、秋の臨時国会では、衆院先議で新しい法案が出てくるものと思われます。

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