【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

令和元年台風19号で、長野市・上田市などの千曲川が氾濫・決壊、陸上自衛隊が浸水孤立者を救助作業、東日本複数で孤立世帯

2019年10月13日 08時26分50秒 | その他
 令和元年台風19号は、私にとってはまさか、そんなことがあるのか、驚天動地の結果をもたらしました。台風一過の朝のニュースは、長野市の千曲川氾濫・決壊地帯からの陸上自衛隊ヘリによる、浸水孤立者の救助作業の空撮映像から。

 写真は、きょう午前7時台に、NHKで生中継された、長野市内の穂保、長野駅よりも北側になる流域の空撮映像でした。

 茨城県、福島県、岩手県、栃木県、新潟県、東京・神奈川の多摩川両岸などを含む東日本の広範囲で浸水孤立者や、道路冠水などがあり、しばらく影響が続きそうです。この地域での災害の懸念は、事前に報道されていませんでした。

 私の本籍地は、長野駅よりも南側になる、長野市篠ノ井塩崎で、現地との連絡によると、けさ、浸水孤立者がいるか、いたのは確実。私にとっては「他人事ではない事態」です。もともと根腐れして作業を放棄していたリンゴの木1本が倒壊。それ以外は、私の親族らは無事だと確認できました。1年弱前に亡父を納骨した先祖代々の墓は山腹にあるので大丈夫なはずですが、グーグルアースで見る、距離的にはごく近い距離で、堤防が決壊しました。私は東京の自宅にいます。

 SNSでは、千曲川の反乱は、30年、40年以上住んでいて初めてだ、という感想が見て取れます。

 塩崎村史は江戸時代よりもずっと前から、有史以来、水害とのたたかいの繰り返しであり、それによって、三千石のお大尽村、農業的には豊かな村を作り上げた、というエッセンスです。私の祖父が収入役や村議、曾祖父が助役などを歴任した村。

 さらに、長野市内で、JR東日本の北陸新幹線車両基地が浸水しており、JR東日本新幹線の短期、中期にわたり、運航に影響を及ぼす懸念が生じる事態が発生しました。

 日本の河川をはじめとする防災インフラの強靭さを感じました。しかし、今回初めて、インフラ整備の、東京と地方との格差を実感しました。台風の発達・進路に、気候変動・地球温暖化が影響していることは確実でしょう。私にとっては45歳にして初めて、中長期的な視点で、他人事ではない災害となりました。