恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

小説を検索しやすくするためインデックスを作りました

インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。

インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。

手書きイラスト インデックス…自分で描いた乙女ゲームキャラのイラスト記事


他にも順次インデックスを作ってます。インデックスで探してみてね。



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ハルくんの独り言(本編5話)その2

2015-03-28 07:53:26 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハル君ルート本編をハル君目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編5話)その1へ


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆

ハルくんの独り言(本編5話)その2


コブタのレースの後は乳しぼりの体験。

そして最後の体験は押し花づくり。

一護が文句を言う。


一護「…押し花とか…ガキかよ」

一護は相変わらずだ。


春樹「はいはい、文句言わないでちゃっちゃとやる!」


俺は責任者だから一護のお尻を叩いた。

そっと佐々木の様子を伺っていると、佐々木はストラップにするみたいだ。

俺もストラップにすることにした。


花は…、剛史と一護は「タンポポにする」とか言ってる。

佐々木は何にするんだろう?


春樹「佐々木、決まった?」

百花「うん。これ・・・四つ葉のクローバーにしようかなって」

春樹「へえ、花だけじゃなくってこんなのもあるんだ。俺もこれにしよっと」

百花「でも、こんなにたくさん四つ葉があるなんてすごいね」

春樹「四つ葉の作り方、知ってる?」

百花「え、作り方があるの?」


俺は豆知識を披露した。


春樹「シロツメグサって普通は三つ葉なんだけど、成長点を傷つけられると四つ葉になるんだ」

百花「…うーん…難しいね」

春樹「あはは。簡単に言えば、成長前に針でついたりすると、四つ葉ができるってこと」

百花「へえ、すごい! ハルくん物知り!」

春樹「これでも花屋の息子ですから。ちなみに四つ葉のクローバーの花言葉は幸福だから…。
なんか持ってるだけでラッキーな事が起こりそうじゃない?」

百花「確かに…じゃあ、ちゃんと心を込めて作らないと!」


佐々木の気負った言葉を聞いて、あまりにも可愛らしくて笑みがこぼれる。

そんな佐々木に見とれていると一護に声をかけられた。


一護「なら、タンポポはどんな花言葉なんだよ」

春樹「タンポポ?…思わせぶり、だっけ」


俺の返事を聞いて剛史も口をはさむ。


剛史「…思わせぶり…あんまりいい言葉じゃないな」

一護「変な花言葉だな、他のにしろよ」

春樹「ええ? 俺にそれ言うの?」

百花「よし、出来た! 結構いい出来かも」


俺達が他愛ない雑談をしている間に佐々木はストラップを完成させていた。


剛史「…俺も出来た」

百花「わ…剛史くん、そのしおりすごい分厚いよ」

剛史「挟めればいいだろ…。他の奴らが完成させるまで寝るから、出発する時に起こして」

百花「え、ちょっと…って、もう寝てるし。ここまでくると、もう特技だね…」

春樹「もうすぐ出発なんだけどなー…ま、いっか。ギリギリまで寝かせとけば」

一護「置いて帰ってもいいだろ、そいつは」


 おいおい…。

しかし、俺も…。


春樹「ふあ…ってか、俺も眠いかも・・・」

百花「もしかして、また遅くまで勉強してたの?」


佐々木が心配そうに覗きこむ。


春樹「んー…ってか、この前、先生に呼び出されちゃってさ」

一護「ハルがか? 珍しいな」

百花「成績のこと、何か言われたりしたの?」

春樹「えっと…この前のテストで、点数下げちゃってさ」

一護「下がったって、どんくらいだよ」

春樹「化学が96点だった」

百花「えっ!? 全然いいじゃん、何言ってるの!」

一護「嫌味かよ…ま、ハルはいつも全教科、満点だしな」

百花「ま、満点…」


佐々木は驚いた顔で俺を見つめた。

確かにいつも満点を取るようにがんばっているけど…。

だけど、どうしても取れないことだってある。

化学は前日の睡眠不足もあって、計算式に入れる数字を間違えてしまってた。

自信があった問題だけに俺もちょっと落ち込んだけど…。


春樹「…何で満点じゃなきゃ、満足してもらえないんだろうな」

一護「期待されてるヤツは違いますね~」

一護が厭味ったらしく言う。

春樹「…」


一護は生まれた時からの親友で何でも心置き無く話せる奴だ。

だけど、こと勉強に関しては俺が弱音を吐いても真剣にはとって貰えない。

一護だってやれば結構出来る奴なのに…。

一護はいつもあと少しというところで手を抜いてしまう。

だけど、俺にはそれができないんだ…。

みんなに期待されてると思うと無理でも最後まで頑張ってしまう…。

俺だって本当は…。


百花「…ハルくん?」


黙りこくった俺を佐々木が心配そうに見つめていた。


春樹 「あっ、悪い。何でもない!」


俺は佐々木を心配させたくなくて、にっこり微笑んだ。


その3へつづく


ハルくんの独り言(本編5話)その1

2015-03-27 07:45:32 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハル君ルート本編をハル君目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編4話)その2へ


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆

ハルくんの独り言(本編5話)その1

俺と佐々木が計画した課外授業の当日になった。

当たり前だけど、ファザー牧場は動物ばっかりだ。


百花「わっ! ブタだ! 小さいね…まだ子供なのかな?」

佐々木が目を輝かせて子豚たちを覗きこんでいる。

春樹「子豚のレース選手団だって。レースなんてあるのか、ちょっと見たいかも!」

百花「でも、ブタって思ったより可愛いんだね! ちょこまかしてる」

剛史「…食ったらうまそうだな」

ギョッとするような剛史の言葉に話は盛り上がる。

一護は相変わらず佐々木に意地悪を言う。

一護「共食いってやつか?」

百花「どういう意味よ!」

一護「こいつなんかそっくりじゃねーか。挙動不審だし」



一護は昔から佐々木に意地悪するけど、佐々木のことは大好きなんだ。

俺はそんな一護を止めたけど…。

ふと思った。佐々木はそんな一護をどう思っているんだろう?



子豚のレースは意外と楽しかった。
俺は予想を当ててブタのぬいぐるみをもらった。

男がぬいぐるみを持って歩くのは照れくさいし、それを佐々木にあげた。

百花「ありがとう…ふふっ、ほんとに可愛い!」

ぬいぐるみをぎゅっと抱きしめる、佐々木の無邪気な姿がすごく可愛くて…見惚れた。

春樹「…」

百花「ハルくん? どうかした?」


佐々木は不思議そうに俺を見つめた。

その瞳に胸がドクンとなって、俺は慌てて言った。


春樹「いや、一護が言ってたのもわかるなって思って」

百花「え?」


思いついたことをそのまま口走ってしまう。


春樹「佐々木、そのぬいぐるみにそっくり」

百花「え!」


驚いた顔はますますコブタのぬいぐるみにそっくりだ。


春樹「目元とか、ほんと似てる。すげー可愛い」


佐々木は俺がからかってるって思ってるのか半信半疑みたいだ。

俺はちょっと悪ノリしてみる。


春樹「なぁ、試しに『ブー』って言ってみて? 絶対、可愛いから」

百花「や、やっぱりからかってるでしょ!」


真っ赤になってふくれてる佐々木も可愛い。

一護の気持ち…少しわかるかも。


その2につづく


『転がるダイス』~その5~その7

2015-03-24 07:51:06 | 年上の彼女

 10歳上の女性との恋愛。譲二さんはヒロインからみて年下の若い男性なんだけど、色気のある大人の男性で頼りがいも包容力もあるという、ものすごくおいしい男性になっちゃいました。

☆☆☆☆☆

ダイス(英:dice):サイコロを意味する単語(複数形。単数形はdie)。

 譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
 本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。


 9歳年上の恋人、奈実に元夫から手紙が来た。
 しかもクロフネを探っている怪しい男も現れて…。

☆☆☆☆☆

『転がるダイス』~その5

〈譲二〉
 奈実が以前の仕事の後輩の伊藤という人からのメールをみせてくれた。

 単なる直感だが、クロフネを見張っている男はこの伊藤という人ではないだろうか?

 奈実がメールでクロフネに住んでいることを教えてから謎の男は現れているし、辻褄はあう。

 奈実を誘い出そうとしているようなのも気になる。

 もっともこれは俺の単なる嫉妬かもしれない。


〈奈実〉
和成さんから手紙の返事がきた。


『奈実へ

丁寧な手紙をありがとう。
もしかしたら、返事は来ないかもしれないと思っていたので、君からの封筒を見たときはうれしかった。
でも、君にとって俺は元夫で過去の人間なんだな。

奈実と別れてもう10年経つものね。
俺は奈実のことが好きなままだけど、奈実はもう違う人生を生きているんだな。
とても寂しいけど、俺も少しずつ前向きに生きて行こうと思う。

それを気づかせてくれてありがとう。やっぱり、10年ぶりに奈実に会えて、奈実に手紙を出してよかったよ。
                          さようなら。 
                                   和成

p.s.年賀状のやり取りくらいはしてもらってもいいかな? 未練たらしくてごめん。』


奈実「この手紙の返事は書かなくてもいいかな?」

譲二「そうだね。今度の正月に年賀状を書く位でいいんじゃないかな」

奈実「よかった」


これでもう何も心配することはない。

私は安堵のため息を漏らした。


その6へつづく


☆☆☆☆☆

『転がるダイス』~その6

 

〈奈実〉
伊藤くんからメールが頻繁に入るようになった。

その日にあったこととか、仕事でのちょっとした話とか他愛もない話題なのだけど、毎日メールがくる。

その合間に、食事の誘いやちょっと会えないかという誘いが混じっている。


譲二「今日は何件入ったの? 例の伊藤さんからのメール」

奈実「今のところ3件かな? まだ返信してないよ」


 譲二さんが伊藤くんのメールをチェックする。


譲二「うーん。こっちも和成さんへの手紙みたいに文面を考えてメールをだすか…」


『伊藤くん

先日からいっぱいメールをもらってるけど、全部に返信できてなくてごめんね。
伊藤くんが私のことを気にかけてくれるのはありがたいけど、私にとっての伊藤くんは元の職場の後輩でそれ以上でもそれ以下でもありません。

だから、たくさんメールをもらうと私には負担になって、伊藤くんのことが嫌いになってしまいそうで困っています。

どうか、懐かしい同僚のままでいてください。
                       奈実』


奈実「こんな感じかな」

譲二「こんなもんかな」


 2人で同じようなことを同時に言ってしまい、顔を見合わせて笑った。

 譲二さんが私の唇に軽いキスをした。

 譲二さんは顔をあげて窓の外を見ると、突然こわばった表情になった。


譲二「奈実、ここにいて!」


 譲二さんは叫ぶと、店の外へと走り出た。

 どうしたんだろう? 不安な気持ちでしばらく待っていると、譲二さんが帰ってきた。


奈実「どうしたの?」

譲二「さっき奈実にキスをして顔をあげた時、窓から男が覗き込んでいたんだ。
俺と視線が合うと逃げ出したんで、追いかけたんだけど…逃げられた」

奈実「和成さん?」

譲二「いや…、多分ちがうと思う。見たことのない男だった」


 それじゃあ、前に譲二さんが言っていたように伊藤くんだろうか?

〈譲二〉
 クロフネを覗き込んでいた男…。残念ながら逃がしてしまった。

 この頃頻繁に奈実にメールを送りつけている伊藤という男の可能性が高い。

 それにしても、まずいところを見られてしまった。

 商店街で聞き込みをしたみたいだから、俺たちが恋人だということは知っているだろうが…。

(話で聞くのと実際に目でみるのとは違うからな…。いちゃつく俺たちをみて、激昂しなければいいんだが…)

その7へつづく


 

『転がるダイス』~その7

 

〈奈実〉
さっきのメールを送って間もなく、伊藤くんから電話がかかった。


伊藤「奈実さん?」

奈実「もしもし。伊藤くん? どうしたの?」

伊藤「奈実さん…。今住んでいるクロフネのマスターと付き合ってるんですか?」

奈実「え? どうして、そんなことを?」

伊藤「俺が奈実さんのことを心配して、色々力になりたいと悩んでる間もその男と楽しく暮らしてたってわけですか?」

奈実「あのね。私は譲二さんとは…」

伊藤「名前で呼び合う間柄なんですね…」

奈実「それは…その」

伊藤「なんでそんな男に引っかかるんです。奈実さんも俺の気持ちは分かっていた筈でしょう?」

奈実「伊藤くん、私は伊藤くんを大切な仕事仲間ってずっと思ってた…」

伊藤「嘘だ。一緒に仕事をしていたときも、俺が毎日家まで送っていたときも、愛しい気持ちを込めて俺を見つめてくれたじゃないか。
この間久しぶりに携帯で話したときだって、俺に好意をもっているような話し方だった」

奈実「そんな…」


 異変に気づいて譲二さんが声をかけてくれる。


譲二「奈実、大丈夫?」

伊藤「あの男が側にいるのか?」

奈実「ねえ、伊藤くん落ち着いて…。私は伊藤くんが言うみたいに伊藤くんに特別な感情は持ってなかったから…」

伊藤「嘘だ! いつも俺のことを誘っていたくせに!」

奈実「そんな…」

譲二「ちょっと貸して」


私は携帯を譲二さんに手渡した。


譲二「もしもし、伊藤さん?」

伊藤「お前! 奈実に手を出してるのか?」

譲二「すみませんが、彼女が怖がっているんです。そんな脅すような物言いは止めて落ち着いてください」

伊藤「お前は奈実のなんなんだよ!」

譲二「俺は…奈実の恋人です。だから、俺の恋人にこんな電話をしてもらっては困ります」

伊藤「奈実! 聞こえるか? 今まで散々俺の気持ちを弄んどいて、覚えてろよ!」

譲二「切れた…」


 譲二さんは携帯を置くと私を抱きしめてくれた。

 怖い。

 伊藤くんがあんなことを思っていたなんて…。

 今まであんなに感情的になる人だとは思ってなかった。


譲二「奈実…。俺が守るから、心配しないで…」


 私は譲二さんを抱きしめる手に力を込めた。 

 


 

『転がるダイス』おわり



ミカエル~ダークエンド

2015-03-22 21:06:33 | ナイトメアハーレム
ミカエルたちとだんだん打ち解けたヒロイン。
みんなで一緒に食事するようになった。

悪魔族と戦争をするというミカエルを説得してあきらめさせたり。

それでみんなで楽しく暮らせると思っていた矢先、とんでもないことが起こる。


ミカエルの屋敷の最下部(屋敷は雲の上なので最下部でも空の上ね^_^;)にはナイトメア全体を潤す泉がコンコンと湧き出した池がある。

その泉は数百年に一度くらい水が枯れることがある。

その水を湧くようにするためにはそのときの天使族の長(今はミカエル)が生贄となることが必要らしい。

ミカエルはもしものことを言い聞かされて育ってきたから、落ち着いてる。

その時は次の満月、そしてヒロインが元の世界に戻れる赤い月が昇る夜。

ミカエルはヒロインが元の世界に戻るのを見届けてから泉に魂を捧げるつもりだと言う。


ミカエルのことが好きになりミカエルを助けたいヒロインはリカルドにもう一つの方法を教えてもらう。

生贄になれるのはナイトメアの貴重な魂。
だからミカエルの魂なんだけど、人間であるヒロインもナイトメアでは貴重な魂だから、ヒロインの魂でも泉の水を蘇らせることができる。

ミカエルを助けたいヒロインはミカエルの代わりに自分の魂を捧げることを決心する。



満月の夜、池のほとりで体を傷つけ血を流すヒロイン。

ミカエルの目の前で、愛を告げながら、水と同化し消えていく。

それと同時にまたコンコンと湧き出す水。

ミカエルのダークエンドはとても悲しい結末ですが、ダークではない。

むしろ空の上のミカエルの屋敷のように静かで透明で美しい。

ヒロインが消えてしまったので、この後の話はミカエルの視点から語られます。

愛する女性が目の前で消えてしまったミカエル。心は悲しみに沈み、考えるのはヒロインのことばかり。

ナイトメアの人々は天使族も悪魔族も皆、水がまた湧き出したことをよろこんでいる。

ミカエルはヒロインの部屋を訪ねる。
そこにはヒロインのわずかばかりの私物がひっそりと残ってる。

ミカエルがヒロインを喜ばそうとプレゼントした豪華なドレスも、クローゼットの中で着てもらうのを待っている。

ミカエルは自分も愛する人のところへ行こうと命を絶つ決心をして、泉を訪れる。

命を絶とうとした時、水の中からヒロインの幻が現れる。

「あなたを助けるために魂を捧げることにしたのです。だから、生きてください」と。

「そして、いつかミカエルがこのナイトメアでの役割を終えて、命が尽きた時にまた一緒になりましょう」
そうヒロインの幻に告げられ、ミカエルは生きていくことを決断します。

ミカエルはナイトメアの命の水の中に愛する人がいることを確認し、永遠の愛を誓うのでした。


ダークエンドといいながら、ミカエルの心全てをヒロインは手にしたわけですよね。

ちょっとヤンデレ天国の西園寺蘭が言ってた言葉を思い出します。

「自分が死ぬことでお前の心を永遠に俺だけで埋めることができる」

ダークエンドだけどミカエルのはとっても気に入りました。

残念なのは一度クリアするとまた最初から始めないと読み返せないことですね。



さて、ナイトメアハーレムでは今イベントが始まってます。

ナイトメアの朝日を取り戻すためにいたずらな妖精たちを捕まえるというもの。

いつもの仕事(ミニゲーム)をして妖精を捕まえていくというもの。

Perfectの時、妖精をGETできる。
で、やっぱり課金して、Perfect bonusだと10匹捕まえられるアバターを買っちゃった^_^;

必ずPerfectになるアバターもあったけど、そっちは買わなかった。今現在、私より強い人は10人ちょっとで、ほぼパーフェクトになるからね。

その分のお金は体力回復に回そうかと。

既に熾烈な戦いは始まってて、ランキング上位陣は既に5、600から1000の妖精たちを集めてた。
Σ(゜д゜lll)

私は100以内に入ればいいやとマイペースでやってます(^∇^)。





『転がるダイス』~その1~その4

2015-03-20 08:19:08 | 年上の彼女

 10歳上の女性との恋愛。譲二さんはヒロインからみて年下の若い男性なんだけど、色気のある大人の男性で頼りがいも包容力もあるという、ものすごくおいしい男性になっちゃいました。

☆☆☆☆☆

ダイス(英:dice):サイコロを意味する単語(複数形。単数形はdie)。

 譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
 本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。


 9歳年上の恋人、奈実に元夫から手紙が来た。
 しかもクロフネを探っている怪しい男も現れて…。

☆☆☆☆☆

『転がるダイス』~その1

〈譲二〉
 怯える奈実を寝かしつけた。

 暗い部屋で横になったまま、今の状況を頭の中で整理する。



・クロフネを見張り、商店街でクロフネのことを聞き回っている男がいる。

・その男は中肉中背で背広を着ていた。

・その男が手に入れた情報は
 …クロフネは俺が1人で切り盛りしていること。
 …最近女性が一緒に住むようになって、店を手伝っていること。
 …その女性はマスターの恋人らしいという噂があること。

・奈実の元旦那が奈実のマンションの住所を手に入れた。

・そのマンション宛に奈実へのラブレターを送って来た。

・その手紙には奈実と偶然あった時に一緒にいた俺のことが書かれている。

・また、奈実が1人であればもう一度やり直したいと書いてある。

・クロフネのことを嗅ぎ回っている男と奈実の元旦那が同一人物かどうかはわからない。

 これぐらいかな…。

 最後の1行、クロフネを嗅ぎ回っている男と奈実の元旦那が同一人物かどうかだが…別な人間と考えた方が自然ではないだろうか?

 もし、奈実がクロフネに住んでいることを知っていたら、元の住所に手紙をだすだろうか?

 いやいや、決めつけるのは危険だな…。

 わざと、クロフネに移ったことを知らないフリをして、相手を油断させてクロフネのことを嗅ぎ回っているということも考えられる。

 ただ、同一人物と決めつけるのも止めた方がいいだろう。

 探偵を雇っているのかもしれないし…、奈実とは関係なく俺のことを何らかの理由で調べている人間ということも考えられる。

 ストーカーと決めつけることで、相手を攻撃的にしたり、こちらが恐怖にかられて判断を誤ることもあるだろう。


 悔やむのは、一護とハルが不審な男を見つけた時、俺があの男の顔を確かめておけばよかったということだ。

 奈実の元旦那の顔の記憶はあやふやだが、本人をもう一度みれば同一人物かどうかはわかっただろう。

 クロフネを嗅ぎ回っている男と奈実の元旦那が同一人物か別な人間かで対処は全く違って来るのにな…。

 別な人間だとしたら、元旦那はただ奈実に手紙を出しただけで、別に違法なことをしたわけではない。

 怯える奈実を元旦那と会わせたくはないが…、手紙には返事を書いた方がいいかも知れないな…。奈実は嫌がるかもしれないが…。

その2へつづく

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『転がるダイス』~その2

 

〈奈実〉
 目を覚ました時、譲二さんは既に起きて、パソコンに向かっていた。

奈実「おはようございます」


譲二「あ、目が覚めた? おはよう」

奈実「昨日はごめんなさい。なんだか取り乱してしまってて…」

譲二「奈実にしがみつかれて、俺は嬉しかったよ」


 譲二さんはベッドに腰をおろすと私を抱きしめてくれた。


譲二「すぐ朝食の用意はできるから、一緒に下に降りる?」

奈実「昨日の夜はあまり食べられなかったから、お腹が空いたかも…」

譲二「じゃあ、朝食はたっぷり用意しないとね」


 そういいながらも、譲二さんは私を1人にしないために私の着替えを部屋で待っていてくれた。


☆☆☆☆☆

 


 朝食の後、コーヒーを入れてくれる。


譲二「ねえ、奈実。ちょっと嫌なことを頼んでもいい?」

奈実「なに? 大抵のことは大丈夫だよ」

譲二「奈実の元旦那の手紙はいつ届いたの?」

奈実「3日くらい前かな…」

譲二「そうか、それなら相手はそろそろ返事が来るかもと思っているかな…」

奈実「返事?」

譲二「うん、手紙を出したということはその返事を期待しているってことだよね」

奈実「…」

譲二「だから、今頃奈実の手紙を待っていると思うんだ」

奈実「それは…、和成さんに返事を書いた方がいいってこと?」

譲二「ああ、昨夜色々考えてみたんだけど、クロフネを探っている男とその和成さんが同一人物かどうかわからない。
和成さんは手紙を出しただけだとしたら、違法でもストーカーでもないと思うんだ」

奈実「でも…」

譲二「奈実が過去でしかない元旦那に手紙なんか書きたくないのは分かってる。
でも、和成さんの方はどうだろう?
 久しぶりに奈実にあって、自分がまだ奈実のことを好きなことを確認して、自分勝手だとは思うけど…奈実も自分をまだ好きかもしれないと思っていたとしたら…。
手紙を出して確かめようと思うのはそう不自然なことじゃないだろう?」


 私は離婚の調停で何度も和成さんに「あなたのことはもう好きじゃない」と態度で示していたつもりだった。

でも、和成さんはそうは取らなかったのだろうか?

 偶然久しぶりにあった時、和成さんはとても懐かしそうに話しかけて来た。

まるで、ドロドロした離婚の話し合いのことは忘れてしまったかのように…。


奈実「でも、私はもう和成さんのことをなんとも思っていないし…。
結婚生活の最後はとても辛かったからなるべく考えないようにしていた」

譲二「うん。だから、それを和成さんに手紙で書いたらどうだろう。
今の奈実の気持ちを…。
気をつけて、きつい言葉ではなくいたわりを込めて、でもはっきりと相手にわかってもらえるように…」

奈実「…」

譲二「好きな人に拒絶されても、それを受け入れるには時間がかかる。
相手が求めているのは自分ではないと頭で分かっていても、それを心が受け入れるには時間がかかる。
前はああ言っていたけど、今は思い返してくれたんじゃないかって、自分の都合のいいように思ってしまうものなんだ…」

奈実「譲二さんも…そんな経験をしたの?」

譲二「ああ、だから今の和成さんの気持ちは何となくわかる気がする。
和成さんが前に進むためには今の奈実の気持ちをはっきり伝えた方がいい。
ただし、相手を追いつめてしまわないように気をつける必要はあるけど」

奈実「そんなにうまく書けるかな?」

譲二「難しいけど…、俺と一緒に考えよう」


譲二さんは優しく微笑んだ。

 

その3へつづく

 

☆☆☆☆☆

『転がるダイス』~その3

〈奈実〉
譲二さんと一緒に和成さんへの手紙を書いた。

今も思ってくれるのはうれしいが、私にとって和成さんへの気持ちは冷めてしまっていること。

だから、ずっと私を思ってくれても、応えられないし、私にはそれが負担になっていくだろうこと。

今は2人ともそれぞれの人生を前向きに生きて行きましょうということ。

譲二さんという恋人がいることはあえて、書かないことにした。


譲二「あの手紙の感じだと奈実に恋人がいることは受け入れられない可能性が高いし、嫉妬で逆上してこちらの言うことを聞かなくなる可能性もある。
…それに和成さんがクロフネを見張っている人物と同一人物だとしたら、すでに俺が恋人だってことは掴んでいるはずだからね。
だから、第一弾としてはこれ位の内容でいいかな」

奈実「第一弾ということは、手紙をまだやり取りするの?」

譲二「ああ。少しずつ相手することで、クールダウンしてもらう」

奈実「また、書かないといけないんだ」

譲二「次の返事はまた一緒に考えよう。」


譲二さんは私を抱きしめる。


譲二「辛いのに手紙を書くの頑張ったね」



こんな風に慰めてもらっていると、9歳も年下とは思えない。

私は…本当に譲二さんに頼り切っている。


奈実「譲二さん…」

譲二「…なに?」

奈実「愛してる…」

譲二「…俺もだよ」


どちらともなくキスを求めあい、濃厚な一夜を過ごした。


その4へつづく

 

☆☆☆☆☆

『転がるダイス』~その4

〈奈実〉
伊藤くんからメールが来た。

『大丈夫ですか?

あれから連絡ないけど大丈夫ですか?
俺で役立つことがあったら、いつでも相談してください。
ところで、今度の日曜日ですけど、休みが取れたので一緒にランチでもしませんか?
いい店があるんです。

                                                 伊藤』

これはもしかしてデートのお誘い?和成さんといい、この頃急にモテてる気がする。

もちろん、4つも上の女に本気でモーションをかけてくるとも思えないが、譲二さんの例もあることだし。


『ごめんなさい

この日曜日は予定があって…。お誘いありがとう。

                                                 奈実』

これでよし。

一応譲二さんにも報告しておこう。

ヤキモチ妬くかもだけど、隠してばれた時の方が怖そうだし。



譲二さんはメールの文面を見てじっと考えこんでいる。


奈実「単に心配してくれているだけだと思うんだけど」

譲二「この人は独身?」


ほら来た。


奈実「10年前は独身だった。その後結婚したという挨拶状は来てないから…」

譲二「どんな外見?」

奈実「うーん。特に特徴は無いかな…。身長も普通くらいだし、太っても痩せてもいないし」


譲二さんはさらに考えこんだ。


譲二「もしかして、この人にクロフネにいることを話した?」

奈実「えっとどうだったかな?ちょっと待って」


私は送信済みのメールを探した。


奈実「あ、クロフネという喫茶店の二階に間借りしてますって、メールしてた」


譲二さんは大きく溜め息をついた。


譲二「この間からクロフネを探っているのはこの伊藤さんという人かもしれない」

奈実「え?うそ!」

譲二「あくまでも推測だけど、クロフネを見張る男が現れたのはこのメールの発信日より後だし、特に特徴の無い中肉中背というのも同じだ。」

奈実「確かにそうだけど…」

譲二「伊藤さんから会おうという誘いがあったのは今回だけ?」

奈実「ううん。前に一度会えないかって誘われたけど、夜の7時以降でってことで、夜は怖いし、住まわせてもらっている人にも出歩かないように言われているからって断った」

譲二「その二回だけ?」

奈実「そうだと思う」

譲二「奈実に会って話をするだけなら、クロフネに訪ねて来てもいいんだし、なんだか奈実を誘い出そうとしているように感じるんだよね」

奈実「考え過ぎだよ」

譲二「今は得体のしれない相手と対しているんだから、考えすぎるくらいでちょうどいいと思うよ。
とにかく、しばらく1人では出歩かないように…。
それとその伊藤という人から連絡があったら、返事をする前に必ず俺に話してね」

奈実「うん。そうする」


何だか考えすぎのような気もするけど…。

譲二さんは私の事になると色々と心配してくれてるんだ。


その5へつづく