恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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ワクワクホワイトデー~その1

2015-03-10 08:08:29 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二

ホワイトデーも近づいて来たことですし、先月upした『ドキドキバレンタイン』の続編を書いてみました。


バレンタインの告白で付き合い始めた設定なので、本家の吉恋の2人とは少し違った展開になっております。(;^_^A

 

♥♥♥♥♥♥♥

ワクワクホワイトデー~その1

〈百花〉
ケメコ「ねえ、その後彼とはどうなの?」


ケメコにはマスターに無事チョコを渡せたことを話してある。


百花「うん、優しくしてもらってるよ」


ケメコは期待を込めた眼差しで見つめた。


ケメコ「じゃあ、ファーストキスもした?一緒に暮らしてるし、大人の彼だからリードしてくれて、ステキだった?」

百花「⁈ キ、キス?」


思わず声が上ずる。


ケメコ「うん」


ケメコはキラキラした瞳で覗き込んできた。




今は昼休みで、園庭のベンチに座り、グランドで男子がサッカーをしてるのを眺めてる。

近くに人気はないからいいものの…。


百花「キスは…してないよ…」

ケメコ「え?まだなの?」

百花「うん…」


チョコを渡した時にぎゅっと抱きしめてもらったけど…。


百花「時々、よしよししてもらってる…」


ケメコは憐れむような眼差しで見つめた。


ケメコ「…子供がしてもらってるみたいに?」

百花「うん…」

ケメコ「からかわれてるわけじゃ…ないよね?」

百花「それは大丈夫…だと思う。そんな人じゃないし」

ケメコ「やっぱり10歳も上の大人の彼からすると私たちって子供なのかな?」

百花「う~ん、それは思うよ」


マスターはとても大切にしてくれてるけど…普通キスくらいはするよね?恋人同士なら…。


百花「ケメコは彼氏とキスしたの?」

ケメコ「うん…。今年はチョコを渡した時にチュッてしたよ…」


ケメコは彼氏とのことを思い出したのか、頬を赤らめて頷いた。


百花「…いいなあ」

ケメコ「百花も彼に甘えておねだりしてみたら?」

百花「ええ⁈」

ケメコ「彼氏は百花の心の準備ができてないって思ってるのかもよ」

百花「おねだりなんて、どうするのよ」

ケメコ「こう腕を持って、上目遣いで『マスター』って…」


うわっ、ケメコ色っぽい…。

百花「無理!」

ケメコ「そう?」


その時チャイムがなって、私たちは急いで教室へ帰った。

 

♥♥♥♥♥♥♥

その2へつづく