恋、ときどき晴れ

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ハルくんの独り言(本編5話)その2

2015-03-28 07:53:26 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハル君ルート本編をハル君目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

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☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆

ハルくんの独り言(本編5話)その2


コブタのレースの後は乳しぼりの体験。

そして最後の体験は押し花づくり。

一護が文句を言う。


一護「…押し花とか…ガキかよ」

一護は相変わらずだ。


春樹「はいはい、文句言わないでちゃっちゃとやる!」


俺は責任者だから一護のお尻を叩いた。

そっと佐々木の様子を伺っていると、佐々木はストラップにするみたいだ。

俺もストラップにすることにした。


花は…、剛史と一護は「タンポポにする」とか言ってる。

佐々木は何にするんだろう?


春樹「佐々木、決まった?」

百花「うん。これ・・・四つ葉のクローバーにしようかなって」

春樹「へえ、花だけじゃなくってこんなのもあるんだ。俺もこれにしよっと」

百花「でも、こんなにたくさん四つ葉があるなんてすごいね」

春樹「四つ葉の作り方、知ってる?」

百花「え、作り方があるの?」


俺は豆知識を披露した。


春樹「シロツメグサって普通は三つ葉なんだけど、成長点を傷つけられると四つ葉になるんだ」

百花「…うーん…難しいね」

春樹「あはは。簡単に言えば、成長前に針でついたりすると、四つ葉ができるってこと」

百花「へえ、すごい! ハルくん物知り!」

春樹「これでも花屋の息子ですから。ちなみに四つ葉のクローバーの花言葉は幸福だから…。
なんか持ってるだけでラッキーな事が起こりそうじゃない?」

百花「確かに…じゃあ、ちゃんと心を込めて作らないと!」


佐々木の気負った言葉を聞いて、あまりにも可愛らしくて笑みがこぼれる。

そんな佐々木に見とれていると一護に声をかけられた。


一護「なら、タンポポはどんな花言葉なんだよ」

春樹「タンポポ?…思わせぶり、だっけ」


俺の返事を聞いて剛史も口をはさむ。


剛史「…思わせぶり…あんまりいい言葉じゃないな」

一護「変な花言葉だな、他のにしろよ」

春樹「ええ? 俺にそれ言うの?」

百花「よし、出来た! 結構いい出来かも」


俺達が他愛ない雑談をしている間に佐々木はストラップを完成させていた。


剛史「…俺も出来た」

百花「わ…剛史くん、そのしおりすごい分厚いよ」

剛史「挟めればいいだろ…。他の奴らが完成させるまで寝るから、出発する時に起こして」

百花「え、ちょっと…って、もう寝てるし。ここまでくると、もう特技だね…」

春樹「もうすぐ出発なんだけどなー…ま、いっか。ギリギリまで寝かせとけば」

一護「置いて帰ってもいいだろ、そいつは」


 おいおい…。

しかし、俺も…。


春樹「ふあ…ってか、俺も眠いかも・・・」

百花「もしかして、また遅くまで勉強してたの?」


佐々木が心配そうに覗きこむ。


春樹「んー…ってか、この前、先生に呼び出されちゃってさ」

一護「ハルがか? 珍しいな」

百花「成績のこと、何か言われたりしたの?」

春樹「えっと…この前のテストで、点数下げちゃってさ」

一護「下がったって、どんくらいだよ」

春樹「化学が96点だった」

百花「えっ!? 全然いいじゃん、何言ってるの!」

一護「嫌味かよ…ま、ハルはいつも全教科、満点だしな」

百花「ま、満点…」


佐々木は驚いた顔で俺を見つめた。

確かにいつも満点を取るようにがんばっているけど…。

だけど、どうしても取れないことだってある。

化学は前日の睡眠不足もあって、計算式に入れる数字を間違えてしまってた。

自信があった問題だけに俺もちょっと落ち込んだけど…。


春樹「…何で満点じゃなきゃ、満足してもらえないんだろうな」

一護「期待されてるヤツは違いますね~」

一護が厭味ったらしく言う。

春樹「…」


一護は生まれた時からの親友で何でも心置き無く話せる奴だ。

だけど、こと勉強に関しては俺が弱音を吐いても真剣にはとって貰えない。

一護だってやれば結構出来る奴なのに…。

一護はいつもあと少しというところで手を抜いてしまう。

だけど、俺にはそれができないんだ…。

みんなに期待されてると思うと無理でも最後まで頑張ってしまう…。

俺だって本当は…。


百花「…ハルくん?」


黙りこくった俺を佐々木が心配そうに見つめていた。


春樹 「あっ、悪い。何でもない!」


俺は佐々木を心配させたくなくて、にっこり微笑んだ。


その3へつづく