恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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譲二さんの愚痴(一護エピローグ2話)~その3

2015-06-29 08:25:28 | いっちゃんルートの譲二さん

頼れるみんなの兄貴として、ヒロインと幼なじみたちとの恋愛模様を応援しつつ、自分の気持ちには蓋をして、ちょっと落ち込んでみたり…。

 そんなちょっと情けないけどラブリーな譲二さんを王道のいっちゃんルートでウオッチングしてみようと思う。

 自分のルートのヒロインにも自分から告白できない譲二さん。


 そんな譲二さんが他人のルートのヒロインに気持ちを打ち明けられるわけも無く…。


☆☆☆☆☆
譲二さんの愚痴(一護エピローグ2話)~その3

デート中に一護と言い合いになってしまった百花ちゃん。

みんなで百花ちゃんを慰めている。


春樹「佐々木は一護のこと信じられない?」

百花「もちろん信じてるよ!でも…」

春樹「それでも気になっちゃうか」

理人「彼氏のことだもんねー」

百花「り、りっちゃん…からかわないでよー」

理「えへへ。だって困ってる、百花ちゃんって可愛いんだもん」


やれやれ、リっちゃん、いくら反応が可愛いからって、女の子をいじめちゃだめだぞ。


それにしても…一護に百花ちゃんの気持ちを伝えるいい方法は……ん?

カウンターの棚に置いた箱が目に入った。




譲二「それなら、こういうのはどうかな」


箱から1本のハチマキを出してきて百花ちゃんに見せた。


百花「これは…?」


百花ちゃんは訝しげに俺を見上げた。


譲二「明日のお祭りで配るハチマキだよ。ねじりハチマキにするの。うちがハチマキ配りの担当なんだ」

百花「これをどうするんですか?」

譲二「ここに一護へのメッセージを書いて渡すっていうのはどう? そうすれば、百花ちゃんの気持ちが伝わるし…」

春樹「万が一、やる気をなくしてても、一護のやる気を引き出せるってことですか?」

譲二「うん。その通り」

竜蔵「さすがジョージ!名案だ。そうしろ、百花」

百花「そうしろって…何を書けばいいの?」

理人「そりゃ、いっちゃんへの愛のメッセージに決まってるじゃない」

百花「あ、愛のメッセージ?」


百花ちゃんが固まってる……。


春樹「お御輿頑張って!とかでもいいんじゃない?」

理人「ダメダメ。やっぱりラブラブなメッセージじゃないと」

剛史「そんなに言うなら、理人が代わりに書いてやれば?」

理人「それじゃ意味がないでしょ、タケ兄。百花ちゃん、ほらほら」


りっちゃんがマジックを持ってくる。


竜蔵「迷ってねぇで、そんなんパパッと書いちまえ」

百花「無理言わないでよー」

竜蔵「書けねえなら、俺が代わりに書いてやろうか?いっちゃん、だーい好きって」


おいおい。


百花「そ、そんなこと書かないもんっ!」

春樹「ほらほら、そんなことしてたら、佐々木がちゃんとメッセージを考えられないだろ?」

剛史「だから、そんなに考えて書くほどのものなのか?」

理人「ラブレターも貰ったことのないタケ兄には、わからないだろうけど…愛の言葉ってデリケートなんだから」

剛史「ラ、ラブレターくらい、俺だって貰ったことあるっての!」

百花「え? そうなの? 誰から?」

春樹「俺もそんな話、初耳だな」

竜蔵「詳しく話せよ、タケ」


みんな興味津々でタケに詰め寄る。

タケは一瞬怯んだが、必死で叫ぶ。


剛史「ちょ…今は俺のことじゃなくて、百花のことだろーが!」



その時、クロフネのドアが開いた。


噂をすれば影がさす。一護だ。

 

その4へつづく