小日向白朗学会 HP準備室BLOG

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日韓合邦の隠れた歴史・・・

2024-04-30 | 小日向白朗学会 情報
 『千餘年来の懸案を解決するに前古未曽有の美学を以ってし、世界列国をして感歎驚愕せしめんとせし善謀良策も、其の将に成らんとするに及んで、功名を独占せんとする官僚の私心と世俗の甚だしき嫉妬妨害の言論に攪乱せられ、千秋の恨事百年の禍根を遺したるは、日韓合邦の始末なりとす。
 抑も日韓合邦の発端は、明治三十八年日露戦争終結に及び、伊藤博文公全権大使と為りて同年十一月十七日、日韓協約を締結し、次で韓国統監府の設立となり、伊藤公統監に任ぜられ、往昔任那府の盛時を復活せるに際し、余が伊藤統監の招延を辱ふし、一嘱託となりて公の帷幕に賛するを得たるに始まれり。・・・』
・・・これは内田良平の日韓合邦回想録の出だしのごく一部である。黒龍会著作の日韓合邦秘史下巻の最終部分に掲載されている。黒龍会が果たした外交実績は外務省にも劣らない大活躍であったようである。つまり、歴史に刻む韓国併合は、実は黒龍会の実績というか、もっと言えば、内田良平の実績であったとも言えないこともない…というのは言い過ぎかな・・・だな。けれど、内田の強固な思い込みに従えば、桂、小村も、暗殺された伊藤も…ある意味小さく見えてきてしまうのは歴史における一面の実相とも感じている。(文責:吉田)
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