うさぎ学園 多趣味部

学長でウサギのわちゃまる君・ZIPPO・ウイスキー・旅行・ガーデニング・釣り・・・今日も全力で遊びます!

鋳物でぐい飲みづくり体験! ―堀川鋳金所―

2019-06-09 11:45:05 | 64号室 社会科見学
鋳物っていうのは、加熱して溶かした金属を型に流し込んで、冷えて固まった後、型から取り出して作るものです。
その鋳物でぐい飲みを作る体験をするのだ!
 
 
東京の西日暮里駅から徒歩約6分、『堀川鋳金所』に来ました!
 
 
 
住宅地の奥の方にあるので、ちょっと分かりにくいかも。
 
 
 
じゃらんの『【西日暮里・伝統工芸】”純錫”ぐい飲み・100年続く工房で職人に教わる鋳金体験!300℃の溶解した金属を扱う伝統技法に挑戦!』で予約して来ました。
ちょっと早く到着したので、他のお客さんが到着するまで、待ち~。
 
 
 
棚に並んでいるのは堀川鋳金所の作品です。
この体験では手前のぐい飲みを作ります!
 
 
 
作業場。
砂山がありますね。
砂に程よい水分を与えて押し固めて作る型『生型(なまがた)』と呼ばれる鋳型を作るところから体験が始まります。
 
 
 
参加者は4人。
まずは先生(左)から説明を受けます。
ひと通り先生が作りながら工程を説明してくれます。
とっても分かり易くて、優しい先生です!
 
 
 
さて、体験開始~。
まずは鋳型のもとになる土台に粉を振ります。
鋳型がこの土台から離れやすくするためのもので、ピッチャーが使うロージンみたいなものです。
 
 
 
粉をまんべんなく振ったら、土台に枠を乗せます。
 
 
 
篩(ふるい)に砂を入れて、土台の上に振り落としていきます。



砂は適度に水分を含んでいるので、固まりやすくなっています。
その塊が土台の中に落ちないようにふるい掛けするんですが、砂・・・凄く細かい!!
 
 
 
土台の中のぐい飲みの型の部分に指で砂を押し付けます。
強すぎるとあとで崩れやすくなるし、弱いと形にならない・・・力加減が難しいっ。
 
 
 
上手く押し付けができたら、真ん中に割り箸を切ったような棒を立てます。
これが型の芯になるのだ。
 
 
 
棒を倒さないように、枠の中にスコップで砂を入れます。
 
 
 
こんなふうに山盛りにね。
 
 
 
次に手で押し固めます。
 
 
 
枠の周囲を特殊な形の押し棒で押し固めて・・・。
 
 
 
 
更に砂を乗せます。
 
 
 
また山盛り。
 
 
 
さっきのぐい飲みの型がある辺りに指で〇を書いて・・・。
 
 
 
その〇以外の場所を、さっきとは違う形の押し棒で押し固めます。
 
 
 
こんな感じね。
この残った部分を押し棒で叩いてしまうと、せっかく指で押して作ったぐい飲みの型が壊れちゃうのだ。
 
 
 
枠から上の砂を擦り切ります。
 
 
 
この部分・・・指を突っ込んで押し固めておきます。
 
 
 
こんな状態になった型枠をざっと動かして、定盤(じょうばん:作業台のこと)の上の砂を落とします。
 
 
 
定盤の上の砂を取り払ったら、型枠をこんな感じに持ちます。
ここからがちょっと怖い!
 
 
 
こう「おりゃあっ!」っひっくり返して・・・。
 
 
 
定盤の上に裏返しに乗せます。
 
 
 
この砂の中に埋められたぐい飲みの型の取っ手の部分を金属棒で軽く叩いて、振動を伝えます。
この振動を伝える事で、ぐい飲みの型から砂を剥がしやすくするのだ。
 
 
 
土台をそっと持ち上げると・・・。
 
 
 
ぐい飲みの型がこんな感じに現れました!
定盤の上に残っているこの型枠が、ここまでに押し固めて作った部分ですよ。
 
 
 
型枠の四隅にこんなふうに穴を掘ります。
 
 
 
ハケで砂を払い落として・・・。
 
 
 
また粉を振りますよ。
 
 
 
さっきの土台の代わりに枠を乗せます。
これを乗せるための四隅の穴なのだ。
 
 
 
また砂を振ります。
 
 
 
これぐらい砂を振り落としたら・・・。
 
 
 
またスコップで砂を乗せます。
 
 
 
押し棒で押したら・・・。
 
 
 
また〇を書いて・・・。
 
 
 
〇以外の場所を固めます。
 
 
 
砂を擦り切ったら・・・。
 
 
 
また取っ手の部分を金属棒で軽く叩きます。
 
 
 
さあ!ドキドキの瞬間だ!
 
 

上の型枠を下の型枠から持ち上げます!
壊しちゃったらここまでの工程が水の泡だぞ~!
 
 
 
立ててあるのが上の型枠。
これ、非常に大切!!
 
 
 
さあ、下の型枠からぐい飲みの型を外す作業だ!
これは緊張するぞ~。
取っ手の部分をまた金属棒で叩いて・・・。
 
 
 
ぐい飲みの型を持ち上げます!
緊張MAX!!
失敗したら大変なことになるぞ~!!!
あ・・・あっちのお客さん・・・失敗した・・・💀
失敗しても先生がなんとか修正してくれますよ。
 
 
おおお!!
上手く外れた!!
ちゃんとぐい飲みの形になってるね!!
 
 
 
型枠の凹型の方の小さい穴の方に金属筒で穴を貫通させます。
溶かした錫(すず)を流し込むための穴ですよ。
間違えて大きい方の穴を貫通させたら・・・致命傷だ(-_-;)
 
 
 
さっき貫通させた穴の内側を綺麗にします。
錫が流れやすくしないとね。
 
 
 
さあ、また緊張の工程だ。凹の型枠と凸の型枠をピッタリ重ねるのだ!!
 
 
 
ぐい飲みの型の厚み分しか余裕が無いからね。
重ね損ねたら致命傷だぞ~!
・・・何とか成功!
 
 
 
型枠を重ねたら、作業場を移動。
 
 
 
型枠には「自分のだよ。」ってサインを書きます。
ん?これ、何かって?
逆立ちしてみれば分かるよ、きっと♪
 
 
 
先生がガスコンロで錫を溶かしてくれます。
錫は融点が231.9℃。
これで溶けちゃうんですよ~。
堀川鋳金所で使っているのは『純錫』です。
 
 
 
溶け残りが無いように、上からもガスバーナーで加熱。
 
 
 
さあ、錫の流し込みだ!!
ヤットコで坩堝(るつぼ)を掴んで・・・。
 
 
 
型枠の穴に流し込みます。
さっき金属筒で貫通させた穴ですよ。
型枠が流し込みの圧力でズレないように大きい重りが乗せてあります。
 
 
 
錫を流し込んだら、また移動。
 
 
 
砂山の大きい篩の上で型枠から砂を外します。
何で砂山で?
はい、砂は再利用します。
錫の破片が砂に混ざらないように篩の上で破壊するのだ。
 
 
 
生型の中から取り出したこれが、ぐい飲みですよ!!
まだ熱いのでヤットコでつかんでいます。
 
 
 
バケツの水で冷やすのと同時に砂を洗い流します。
 
 
 
ほら、出た~!!!
 
 
 
水をすくって・・・。
 
 
 
ぐい飲み部分に穴が開いてないか確認します。
穴が開いていたらやり直し。
・・・残業になりますね(笑)。
さあどうかな・・・よし、セーフ!!
あ~、さっき失敗したお客さん、ここでもまた(-_-;)
途中で雑な作業を行うと水漏れしちゃいます。
初めからやり直しは悲しすぎる。
 
 
 
先生に不要な部分をバンドソーで切り落としてもらいます。
 
 
 
これ、やってみたかったなあ。
 
 
 
さて、作業場を移動して、仕上げに入ります。
 
 
 
出来上がったのはこれ☆
 
 
 
まだ余分なギザギザが残ってますねえ。
 
 
 
余分な部分を『喰い切り』で切り取ります。
 
 
 
そして『目立てヤスリ』で磨く!!
さっき二度失敗したお客さん・・・やり直しをしたので私より40分ぐらい遅れてきたんですが磨き始めて数分で「口が当たるとこだけ磨いたから、これでいいや。」って終わっちゃいました(-_-;)
・・・雑なんだね(-_-;)
 
 
 
口の部分は薄めに仕上げると唇に当たった際に違いが出ます。
 
 
 
拭き上げて完成!!
 
 
 
外側はツルツルの部分と・・・。
 
 
 
砂目の部分があります。
この砂目は“味わい”なので、磨かずに残します。
 
 
 
箱詰めして終了☆
この体験、最高に楽しい!!
持ち帰って飲むのが楽しみだ!!
 
 
 
・・・ということで、ショットグラスとして使います!
この質感、手に馴染む重量感、錫の冷たさ、磨いた縁の唇に当たった感じ・・・どれもいいね!
ウイスキーが美味いっ!!
世界にひとつだけの自分だけのショットグラスです!!
 
 
 
この体験はスーパーオススメだ!!
2019年6月9日時点でこの体験の開催時期は2019年04月01日~2020年05月31日。
料金は1名7020円~。
予約人数は2~6名で所要時間は約3時間です。
人気の体験なので、早めの予約がいいですよ~。
 ※箸置きづくりもできます!!
 
 
 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿